朱も鮮やかな鳥居が果てしなく続くあの千本鳥居で有名な伏見稲荷大社は、全国に 3 万社あると言われる「お稲荷さん」の総本宮。京都の稲荷山西麓にあり、商売繁盛、五穀豊穣の神様として篤い信仰を集めています。
「伏見のお稲荷さん」の名で親しまれている伏見稲荷大社には、約 87 万平方メートル、甲子園球場の約 22 倍という広大な境内に、本殿、外拝殿、楼門をはじめとする数多くの重要文化財があります。またキツネの形のかわいらしい絵馬も人気で、毎年多くの参拝客でにぎわっています。伏見稲荷大社は、千本鳥居がとても日本的な印象を与えるためか、外国人に人気の観光スポットとして常にトップまたは上位にランクする、京都を代表する名所です。
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伏見稲荷大社の見どころは ?
伏見稲荷大社と言えば「千本鳥居」。この千本鳥居をくぐり抜けて本殿にお参りと思いきや、実は鳥居は、本殿の後ろから頂上の一ノ峰まで続く山の参道に並んでいます。
表参道の楼門をくぐると右手に外拝殿、さらに進むと伏見稲荷大社の本殿があり、この裏手からいよいよ千本鳥居が始まります。頂上までは往復で約 4 km、所要時間は歩く速度などによって 2 ~ 3 時間ほどです。身も心も清められる思いで鳥居をくぐりながら、まずは四ツ辻 (よつつじ) まで。ここからは京都市内を一望でき、休憩処もあるので一息入れるのにちょうどよいでしょう。さらに 15 分ほど上ると山頂の一ノ峰に到着。標高 233 メートルの山頂には末広大神をまつった上之社神蹟 (かみのやしろしんせき) があり、「伏見稲荷大社に参拝したぞ !」というちょっとした達成感が味わえます。
伏見稲荷大社への行き方
多くの名所がある京都は、一般的にバスを利用して回るのが便利ですが、ここ伏見稲荷大社へは電車の利用がおすすめです。一番便利なのは JR 線で、京都から JR 奈良線の普通列車に乗って 2 駅目の稲荷駅までたった 5 分で到着。駅の目の前が伏見稲荷大社なので、徒歩 0 分という近さです。京阪電鉄を利用する場合は、伏見稲荷駅で降りて 5 分ほど歩くと到着です。
バスを利用する場合は、京都駅から南 5 系統の市バスに 15 分ほど乗って稲荷大社前で下車。ここから 7 分ほど歩くことになります。また京都の寺社としてはめずらしく、伏見稲荷大社には無料の駐車場がありますが、駐車場前の通りが一方通行で混雑することが多いため、公共の交通機関の利用をおすすめします。
伏見稲荷大社の豆知識
さて伏見稲荷大社には、なぜこんなにたくさんの鳥居が立っているのでしょう。ここ伏見稲荷大社では江戸時代以降、願い事が「通る」ように願って、または「通った」という感謝のしるしとして鳥居を奉納する習慣が広まりました。つまり、鳥居はそれぞれ一般の人からの初穂料 (謝礼) によって建てられているのです。このためよく見ると、鳥居の右の柱には建てられた年月が、左の柱には奉納した人や企業の名前が書かれています。また千本鳥居と呼ばれていますが、現在その数は約 1 万と言われています。
もう 1 つ、伏見稲荷大社奥の院の右後方にある「おもかる石」をご紹介。願いごとをしてから石灯籠の上の石を持ち上げて、思ったよりも軽ければ願い事がかない、重ければどうやら見込みはなさそうだということです。
京都の伏見稲荷大社
所在地 : 〒612-0882 日本 - 京都府京都市伏見区深草藪之内町 68
営業時間 : 参拝は基本的に 24 時間可能ですが、各施設の営業時間については伏見稲荷大社の Web サイト (http://inari.jp/) または電話でご確認ください。
電話番号 : +81 (0)75-641-7331