日本を代表する古都、京都。日本を代表する花、桜。そして日本文化を代表する神社や寺院。これらをすべて組み合わせたら、どんなに素敵な光景になるでしょう。

桜が美しい京都の神社やお寺の中から、これはというものを選びました。春の京都は誰もが訪れたくなる場所。昼間に見る桜は清楚で華やかですが、ライトアップされた夜の桜には幻想的で魅惑的な雰囲気が漂います。いつまでも去りがたい満開の桜の下。どうぞ満喫してください。

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    仁和寺

    数多くの和歌に詠まれた遅咲きの美しい御室桜が咲く寺院

    仁和寺
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    仁和寺は、888 年に当時の天皇の発願によって創建され、現在は真言宗御室派の総本山。1994 年には世界遺産に登録されました。

    春になると境内は満開の桜で彩られます。各所に様々な桜が植えられていますが、最も有名なのが中門内の西側一帯にある御室桜 (おむろざくら) と呼ばれる約 130 本の桜。大ぶりで花弁が厚くて色も濃く、2 ~ 3 m と樹高が低く、遅咲きなのが特徴。開花は市内の桜より 10 日ほど遅れます。古くから庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われています。

    所在地 : 〒616-8092 日本 - 京都府京都市右京区御室大内33

    営業時間 : 9:00~17:30(12月~2月は17:00まで)

    電話番号 : (+81) 75-461-1155

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    勝持寺 (花の寺)

    桜をこよなく愛した西行法師ゆかりの寺

    勝持寺 (花の寺)
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    京都の街の西南郊外、山の麓にある 679 年創建とされる歴史ある勝持寺。室町時代に起きた応仁の乱の兵火に遭い、現在の塔頭はその後に再建されたものです。

    桜を愛したことで有名な歌人、西行法師が植えたとして今も受け継がれされる名桜「西行桜」を始め、境内には約 100 本の桜が植えられていることから「花の寺」と呼ばれています。その美しさから、世阿弥による能楽の傑作、「西行桜」の舞台にもなりました。また秋には自生しているモミジが美しい紅葉を見せます。

    所在地 : 〒610-1153 日本 - 京都府京都市西京区大原野南春日町1223−1

    営業時間 : 9:30~16:30

    電話番号 : (+81) 75-331-0601

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    下醍醐 (醍醐寺)

    花の醍醐と呼ばれる大寺院、太閤秀吉の花見でも有名

    下醍醐 (醍醐寺)
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    平安の昔から「花の醍醐」と呼ばれた大寺院、醍醐寺。京都の南東部、醍醐山に 200 万坪にも及ぶ境内が広がり、世界遺産にも認定されています。

    境内のうち、山裾に広がる部分は下醍醐と呼ばれ、染井吉野、山桜、しだれ桜など様々な種類の約 1,000 本もの桜が咲き誇る、京都でも指折りの桜の名所。種類が多いので約 3 週間にわたって花が楽しめます。1598 年に豊臣秀吉が「醍醐の花見」を行ったことでも有名。この故事にならい、毎年 4 月の第 2 日曜日には「豊太閤花見行列」が催されます。

    所在地 : 〒601-1325 日本 - 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22

    営業時間 : 夏期:3月1日〜12月第1日曜日、9:00〜17:00 冬期:12月第1日曜日の翌日〜2月末日、午前9:00~16:30

    電話番号 : (+81) 75-571-0002

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    上醍醐 (醍醐寺)

    山裾で桜を愛でた後は開創の地である山頂へ向かって

    上醍醐 (醍醐寺)
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    大寺院、醍醐寺の境内のうち、山上に広がる部分は上醍醐と呼ばれる醍醐寺開創の地。山麓の下醍醐で満開の桜を満喫したら、上醍醐にも向かってみましょう。

    山頂の標高は 450 m。1 時間ほどの山登りになります。途中急坂が続く場所もあるので、足拵えは十分に。上醍醐には、薬師堂、開山堂、清瀧宮拝殿などの国宝や重要文化財に指定された堂宇が点在しており、また醍醐寺の名の由来となったという霊泉「醍醐水」が今も湧き出ていて、飲むことができます。本当の「醍醐味」を味わってみてください。

    所在地 : 〒601-1383 日本 - 京都府京都市伏見区醍醐醍醐山1

    営業時間 : 夏期 (3月1日〜12月第1日曜日) 9:00〜15:00 冬期 (12月第1日曜日の翌日〜 2月末日) 9:00〜14:00

    電話番号 : (+81) 75-571-0002

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    平野神社

    桜をシンボルとする神社で様々な種類の桜を堪能

    平野神社
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    京都市内の北東部にある平野神社。創建は奈良時代に遡る歴史ある神社で、その神紋は「桜」。

    境内に桜が多いのは、生命力を高める象徴として各公家から奉納されたことによるとされ、現在では約 60 種、400 本の桜が咲き誇ります。種類の多さから約 1 か月半にわたって花を見ることができるのもここの特徴。特に神門前にある平野神社発祥の魁桜 (さきかげざくら) は早咲きで、この桜が開花すると京都の観桜シーズンが始まると言われています。花の盛りにはライトアップも行われます。

    所在地 : 〒603-8322 日本 - 京都府京都市北区平野宮本町1

    営業時間 : 6:00~17:00 (桜の時期は 21:00 頃まで)

    電話番号 : (+81) 75-461-4450

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    清水寺

    高台の名刹から眺める桜と市街地の絶景

    清水寺
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    京都の東、音羽山の山麓に広大な敷地を持つ歴史ある清水寺。

    境内には染井吉野や山桜など 1,000 本を超える桜が咲き誇り、「清水の舞台」として有名な本堂から眺める桜は絶景といえる美しさ。三重塔や放生池を囲む桜もおすすめです。早朝、昼間、夕暮れと、いつ見てもそれぞれの美しさがありますが、桜の見頃に合わせて行われる夜間特別拝観で見る夜桜は幻想的。ライトアップされた桜と境内、そして京都市街の夜景に酔いしれましょう。境内にある地主神社には、八重と一重が同時に咲く、珍しい地主桜があります。

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    所在地 : 〒605-0862 日本 - 京都府京都市東山区清水1丁目294

    営業時間 : 6:00~18:00(特別拝観期間は21:30まで)

    電話番号 : (+81) 75-551-1234

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Paul Smith | 旅のプロ