奈良の美術館・博物館には貴重な仏教美術が多く展示されており、見応えたっぷり。奈良を訪れる計画を立てたなら、興福寺の「阿修羅像」や法隆寺夢殿の秘仏「救世 (くぜ) 観音菩薩立像」などの秘仏が限定公開される日程を、しっかりチェックしておきましょう。

奈良国立博物館の「正倉院展」は、毎年秋に開催され、多くの人が詰めかけます。奈良町資料館や、奈良町からくりおもちゃ館は、散策の途中に立ち寄りたい風情あふれる資料館です。

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    奈良国立博物館

    日本の仏教美術について深く学べる

    奈良国立博物館
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    奈良国立博物館は、奈良で最初の本格的な洋風建築として知られる「なら仏像館」、中国古代の青銅器を集めた「青銅器館」、特別展や正倉院展の会場として使われる「東新館」や「西新館」などで構成される、見応えたっぷりのミュージアムです。特に毎年秋に開催される「正倉院展」には多くの人が訪れます。

    ミュージアムショップでは、展覧会のカタログをはじめ、仏像や正倉院の宝物をモチーフにしたグッズなどが販売されており、お土産探しにももってこいの場所です。

    所在地 : 〒630-8213 日本 - 奈良県奈良市登大路町 50

    営業時間 : 9:30am - 5pm (金・土は 8pm まで) ※休館日 : 月曜日 (休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日)、12 月 28 日 ~ 1 月 1 日

    電話番号 : (+81) 50-5542-8600

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    興福寺国宝館

    貴重な仏教美術をまとめて鑑賞できる

    興福寺国宝館
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    興福寺に伝わる仏像彫刻や絵画、工芸品など、数多くの国宝や重要文化財が収蔵されている興福寺国宝館。なかでもよく知られているのは、3 つの顔に 6 つの腕を持つ国宝の阿修羅像でしょう。3 つの顔はそれぞれ幼少期、思春期、青年期の顔を表しているとされ、微妙に表情が異なります。

    そのほかにも、本尊の千手観音菩薩像、鳥の頭をかたどった迦楼羅 (かるら) 像、象の冠をかぶった五部浄像など、迫力あふれる彫刻が並んでおり、時間を忘れて見入ってしまいそうです。

    所在地 : 〒630-8213 日本 - 奈良県奈良市登大路町 48

    営業時間 : 9am - 5pm

    電話番号 : (+81) 742-22-5370

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    写真提供 そらみみ (CC BY-SA 3.0) 修正済

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    依水園、寧楽美術館

    古都の中心部で静寂を感じることができる名庭園と美術館

    依水園、寧楽美術館
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    依水園そして寧楽美術館は、奈良を代表する池泉回遊式庭園と、その敷地内に併設された美術館です。依水園は、江戸時代前期に造られた「前園」と明治期に造られた「後園」に分かれており、特に若草山や東大寺南大門を借景とした後園は、広がりのある作庭を特徴としています。

    寧楽美術館の収蔵品の中でも特に有名なのが、江戸時代後期の文人画家、田能村竹田が晩年に残した合計 13 図から成る「亦復一楽帖 (またまたいちらくじょう)」(重要文化財)。春と秋に 1 図ずつ特別公開されます。

    所在地 : 〒630-8208 日本 - 奈良県奈良市水門町 74

    営業時間 : 9:30am - 4:30pm (4 月、5 月は 9:30am - 5pm) ※火曜休園 (祝・休日の場合は開園し、翌平日に休園) ※12 月末 ~ 1 月中旬および 9 月下旬は庭園整備期間として休園

    電話番号 : (+81) 742-25-0781

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    入江泰吉記念奈良市写真美術館

    日本の心の原風景を撮影し続けた写真家の作品を鑑賞できる

    入江泰吉記念奈良市写真美術館
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    入江泰吉記念奈良市写真美術館は、半世紀にわたり奈良や大和地の風景や文化財を撮り続けた写真家、入江泰吉の作品を中心に展示するミュージアムです。入江泰吉は、東大寺の旧境内地である片原町に生まれ、特に「お水取り」として知られる東大寺の修二会 (しゅにえ) を 30 年以上にわたり取材したことで知られています。

    新薬師寺の隣に位置する美術館建物の設計は、黒川紀章によるもの。1 階にあるカフェ・フルールは来館者でなくても利用できるので、散策の合間に立ち寄ってみてはいかがでしょう。

    所在地 : 〒630-8301 日本 - 奈良県奈良市高畑町 600-1

    営業時間 : 9:30am - 5pm ※休館日 : 月曜 (休日の場合は最も近い平日)、休日の翌日 (その日が平日の場合)、12 月 27 日 ~ 1 月 3 日、および展示替え期間 (要問い合わせ)

    電話番号 : (+81) 742-22-9811

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    奈良町資料館

    江戸時代の奈良の庶民の暮らしぶりを伝える資料館

    奈良町資料館
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    かつて元興寺金堂が建っていた跡地にある奈良町資料館。1985 年、奈良町の町並みや文化財を残す目的で、私設資料館として誕生したこの小さなミュージアムでは、奈良の庶民の暮らしや信仰を伝える民具や仏像、美術品などが無料で公開されています。

    資料館の入り口には、江戸時代に民間信仰として広まった庚申 (こうしん) 信仰のお守り「身代わり申 (さる)」が数多く並んでおり、購入することもできます。

    所在地 : 〒630-8334 日本 - 奈良県奈良市西新屋町 14-2

    営業時間 : 10am - 5pm

    電話番号 : (+81) 742-22-5509

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    写真提供 663highland (CC BY-SA 3.0) 修正済

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    葛城市相撲館「けはや座」

    日本の相撲発祥の地にある個性的なミュージアム

    葛城市相撲館「けはや座」
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    全国でも珍しい相撲をテーマにしたミュージアムが、葛城市の當麻地区にある相撲館けはや座です。出雲の野見宿禰 (のみのすくね) との力比べの様子が『日本書紀』にも記され、「相撲の始祖」として知られる当地出身の當麻蹶速 (たいまのけはや) を顕彰する目的で、1990 年に開館しました。

    1 万点を超える相撲関連の資料が展示されているほか、本場所と同じ大きさの土俵や桟敷に実際のぼったり、子供向けの相撲体験に参加したりできます。

    所在地 : 〒639-0276 日本 - 奈良県葛城市當麻 83-1

    営業時間 : 10am - 5pm ※休館日 : 火、水曜日 (祝日を除く)、12 月 28 日 ~ 1 月 4 日

    電話番号 : (+81) 745-48-4611

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    写真提供 Lytt (CC BY-SA 4.0) 修正済

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    奈良町からくりおもちゃ館

    江戸時代のからくりおもちゃを手に取って遊べる

    奈良町からくりおもちゃ館
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    奈良町からくりおもちゃ館は、伝統を感じさせる奈良町の空間の中で、郷土玩具や昔懐かしいおもちゃで遊べる体験型のミュージアム。かつて暦を作る陰陽師 (おんみょうじ) たちが暮らしていた陰陽町にあります。

    築 120 年の町家の中に、復元された江戸時代以降の「からくりおもちゃ」が常設展示されており、実際に手で触れて楽しむことができます。 地域の人々と観光客が交流を深める場として、NPO によって管理されており、からくりおもちゃを製作する体験講座も毎月開催されています。

    所在地 : 〒630-8338 日本 - 奈良県奈良市陰陽町 7 番地

    営業時間 : 9am - 5pm ※休館日 : 水曜、12 月 29 日 ~ 1 月 3 日

    電話番号 : (+81) 742-26-5656

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    写真提供 Degueulasse (CC BY-SA 3.0) 修正済

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    奈良県立美術館

    特別展の開催に合わせて訪れてみたい美術館

    奈良県立美術館
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    東大寺や興福寺、奈良公園など、奈良市内の主要な観光地の近くに位置する奈良県立美術館。近世日本画、浮世絵、工芸品など、日本美術をメインに鎌倉時代から現代までの優れた作品 4,000 点以上が収蔵されています。

    個性的な特別展で知られ、過去にも「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」展や「チェコとスロバキアの絵本」展、「エゴン・シーレとウィーン世紀末」展など魅力あふれる展覧会が企画され、人気を集めました。

    所在地 : 〒630-8213 日本 - 奈良県奈良市登大路町 10-6

    営業時間 : 9am - 5pm ※休館日 : 月曜 (祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間

    電話番号 : (+81) 742-23-3968

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    写真提供 Degueulasse (CC BY 3.0) 修正済

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    東大寺総合文化センター

    東大寺の歴史や文化の発信拠点

    東大寺総合文化センター
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    東大寺総合文化センターは、東大寺ミュージアムや図書館、ホール、各研究所、カフェやショップなどを併設する複合施設です。

    東大寺の寺宝を展示する東大寺ミュージアムでは、1,300 年にわたる東大寺の歴史をさまざまな展示物を通して学ぶことができます。なかでも有名なのが、千手観音菩薩立像、伝日光・月光菩薩立像 (国宝)、持国天立像・多聞天立像などの仏教美術。東大寺ミュージアムと大仏殿の拝観券をセットで購入すると、割引になります。

    所在地 : 〒630-8208 日本 - 奈良県奈良市水門町 100

    営業時間 : 東大寺ミュージアム 4 月 ~ 10 月 : 9:30am - 5:30pm 11 月 ~ 3 月 : 9:30am - 5pm ※休館日なし (臨時休館日については公式サイト参照 : http://culturecenter.todaiji.or.jp/news/index.html)

    電話番号 : (+81) 742-20-5511

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    平城宮跡資料館

    奈良の地に花開いた天平文化を感じることができる

    平城宮跡資料館
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    平城宮跡資料館は、奈良文化財研究所による発掘調査の成果をわかりやすく伝える展示施設として、1970 年に開館しました。

    常設展では平城宮跡から出土した土器や瓦、木簡などを展示するほか、平城宮内にあった役所を実物大のジオラマで再現した官衙 (かんが) 復原展示、内裏での天皇の生活のようすを展示する宮殿復原展示などを見ることができます。約 1,300 年前の人々の暮らしが伝わってくる本格的な考古資料館です。

    所在地 : 〒630-8002 日本 - 奈良県奈良市二条町 2 丁目 9-1

    営業時間 : 9am - 4:30pm ※休館日 : 月曜 (祝日の場合は翌日)、12 月 29 日 ~ 1 月 3 日

    電話番号 : (+81) 742-30-6753

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