二条城は、清水寺や金閣寺など、史跡が集中する京の町のほぼ中央に建つ世界遺産です。正式名称は「元離宮二条城」。1603 年に徳川家康が築城し、後水尾天皇の行幸 (天皇の外出) に合わせて 1626 年に家光が完成させた平城です。1994 年には、「古都京都の文化財」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
徳川幕府の繁栄と終えんを見届けたこの二条城には、国宝の二の丸御殿をはじめ、重要文化財の東大手門や本丸御殿など、歴史好きなら一度は見ておきたい建造物が数多くあります。また四季折々の花木が植えられた美しい庭園もあり、悠久の歴史に思いをはせながらゆったりとした時を過ごすことができます。
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二条城の見どころは ?
見どころがたくさんの二条城ですが、特に時間をかけて見たいのは国宝の二の丸御殿。6 棟からなるこの御殿は、築城当初から残る日本建築史上とても重要な建物です。中でも大広間は、15 代将軍、慶喜による「大政奉還」の舞台となったことで有名です。
二条城の二の丸御殿に一歩足を踏み入れると、誰もが目を奪われるのが見事な障壁画の数々。これらは、幕府の御用絵師であった狩野派によるもので、徳川幕府の威光を今に伝えています。また廊下を歩いていると鳥の鳴き声のような音に気付くはず。これは「うぐいす張り」と呼ばれる造りによるもので、目かすがいとくぎがこすれて生じる音だそうです。
二条城の回り方
二条城には、国宝の二の丸御殿のほかにも、本丸御殿、東大手門、唐門、東南隅やぐらといった重要文化財があるため、ゆっくりと時間をかけて見て回ることをおすすめします。二条城の公式サイトにガイドマップと観覧モデルコースが掲載されているので、これらを参考にして観覧プランを立てましょう。
歴史や文化財、人物など、二条城について詳しく知りたい人は音声ガイド機 (有料) を利用しましょう。総合案内所で借りることができ、日本語以外にも英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語に対応しています。また団体で訪れる人には二条城公式ガイドツアーもおすすめです。非公開エリアも見られるこのツアーは、ガイド 1 名あたりの料金なので人数が多いほどお得です。
二条城にはこんな顔も
ここまでは、主に歴史好きの人向けに見どころを紹介してきましたが、二条城では庭園も見応えがあります。特別名勝に指定された二の丸庭園や、洋風庭園と池泉回遊式庭園 (和風庭園) からなる和洋折衷の清流園など、見事な庭園をゆっくりと散策するのも楽しみ方の 1 つです。
また二条城にはさまざまな花木が随所に植えられていて、季節ごとに色とりどりの景色を楽しむことができます。春は約 300 本、50 品種の桜が咲き乱れ、「二条城桜まつり」でライトアップされる桜や庭園はなんとも美しい光景です。夏にはシダレエンジュやサルスベリがかわいらしい花を咲かせ、秋は落葉樹の紅葉。そして冬は、ツバキやウメの開花に加え、雪化粧の二条城もなかなか見ることのできない貴重な風景です。
京都の二条城
所在地 : 〒604-8301 日本 - 京都府京都市中京区二条城町 541
営業時間 : 開城時間 : 8:45am - 4pm (5pm 閉城) 休城日および二の丸御殿観覧休止日等については、「ご利用案内」のページ (https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/guide/annai/) でご確認ください。
電話番号 : +81 (0)75-841-0096