大阪の人気ストリート

道頓堀は大阪観光の目玉とも言える、大阪ミナミの繁華街です。江戸時代初期から芝居小屋が建ち並び、歌舞伎、人形浄瑠璃のブームを経て演劇・演芸の中心地となり、現在の活況につながりました。

道頓堀川沿いの巨大グリコサイン、くいだおれ太郎の人形、カニやタコの立体看板は絶好の記念撮影スポット。安くておいしい大阪グルメが目白押しで、コスパ満点です。お好み焼き、たこ焼き、串カツ、ラーメン、うどん、ステーキとはしごして、食い倒れの街を実感できることでしょう。

御堂筋は、大阪屈指の目抜き通りです。イチョウ並木とオフィス街が続き、隠れ家のようなおしゃれなカフェやレストランも点在します。高級ブランドのショップも多くそろい、特に目的がなくても思い思いに散策するのが楽しいエリアです。

11、12 月の御堂筋イルミネーション期間中は並木道に加えて商業施設や寺社もライトアップされ、ギネス認定の美しさに思わずため息が漏れます。

日本橋のでんでんタウンは、東京の秋葉原のように活気あふれる電気街です。江戸時代は大きな宿場町で、やがて大阪を代表する古書街へと変貌を遂げましたが、昭和の頃から家電、パソコン、工具、機械パーツなど専門店が数多く並ぶようになりました。

平成に入ってからは、サブカルチャーの聖地として勢いを増し、特に「日本橋オタロード」と呼ばれる堺筋通が人気を博しています。アニメショップやフィギュアショップ、メイドカフェなどが多く集まり、オタク心をそそります。界わいは家具店の充実ぶりでも知られます。

新橋筋は昭和感あふれるレトロなアーケード商店街が続く通り。阪神野田駅から JR 野田駅までの約 300 メートルの間に、地元の人々の暮らしを支える店舗が並んでいます。季節ごとにイベントが実施され、夏祭りやハロウィンなどが人気です。

よりディープな世界が広がる新橋横丁も訪れてみましょう。夜には大衆酒場と呼ぶにふさわしい居酒屋やバーに明かりが灯ります。昔ながらの大阪の風景がここにあります。

ジャンジャン横丁は通天閣に続く新世界や天王寺動物園のある天王寺公園に挟まれたエリアにあり、正式には南陽通商店街と言います。「串カツ通り」として知られ、地元の名店が軒を連ねます。また、うどんやホルモン、ミックスジュースなど、庶民の味覚をたっぷり味わえます。

昭和レトロなたたずまいの店は常連の年配客であふれ、昼間からにぎわう居酒屋も多数。将棋や囲碁、懐かしい射的ゲームなどの娯楽もそろいます。

千日前通は大阪ミナミ中心にあり、日本橋駅となんば駅の中間に千日前商店街のアーケードが見えます。商店街マスコットキャラクター、招き猫の「みにゃみん」と「千坊」が垂れ幕などで通りのあちこちに出没します。

家電量販店やカラオケ店など商業ビルが多く並ぶ中、味に定評のある有名レストランがさまざまなジャンルから集まることでも知られます。なんばグランド花月も街のランドマークです。

法善寺横丁は法善寺北側、千日前通商店街とつながる路地裏の小径。もともとは露店が並んでいた法善寺境内の一部で、石畳に当時の名残りを感じます。割烹や寿司店、バーなど趣ある店舗が軒を連ね、現在も昭和の情緒にあふれます。

法善寺横丁の入り口は 2 つ。看板の文字は西が藤山寛美さん、東が 3 代目桂春団治さんが手がけました。法善寺横丁を愛した芸人は多く、上方演芸界の歴史にも思いをはせたい場所です。

オレンジストリートとは堀江エリアの立花通りの通称。ワンランク上のセレクトショップが集まるファッションの街です。おしゃれなインテリア雑貨、スイーツ、カフェ、極上グルメもそろいます。

大阪の若者のトレンドをチェックしに、通りを歩いてみましょう。落ち着いた雰囲気が漂い、大人も気後れせずにショッピングが楽しめます。フォトジェニックな街並みも魅力です。

シーサイドコスモは海沿いに芝生が広がり、リラックスして過ごせる遊歩道。ランニングスポットや子供たちの遊び場、近年は釣り場としても人気の高いエリアです。美しい夕日の眺めでも知られます。

開けた空間で大型貨物船や豪華客船の航行を見守りながら、潮風に吹かれるだけの時間は格別。夜には天保山 (てんぽうざん) の観覧車がライトアップで浮かび上がって見え、最高にロマンチックです。

淡路商店街は淡路駅西口の淡路本町商店街を指し、東口の東淡路商店街を含めることもあります。その歴史は戦前までさかのぼり、大阪の中でも地域密着型商店街の 1 つです。市場では野菜や肉、魚が新鮮なまま安く手に入り、昔ながらのおいしそうな総菜や揚げ物も店頭に並びます。

たこ焼きやお好み焼き、串揚げ、ラーメン、うどんも観光客向けではない本場の味わいが評判。手頃なレストランや居酒屋が多く、人気店の存在が商店街に活気を与えています。