お花見の季節に大阪を訪れるなら、桜の絶景もぜひ堪能してみませんか。かつては天下人が君臨し、歴史を動かしてきた土地柄、史跡とともに見事な桜が見られる場所はたくさんあります。

市民が憩う広々とした公園、風情あふれる寺院も豊富で、都会の喧騒を忘れて、桜の木の下でのんびりと春の休日を過ごすことができます。そこには、食とエンターテインメントの街、大阪の中心部とはまた違う顔が垣間見えます。

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    毛馬桜之宮公園

    川沿いのプロムナードから見る圧巻の桜並木

    毛馬桜之宮公園
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    毛馬桜之宮公園は、大阪のリバーサイドを代表する公園です。大川の毛馬洗堰から天満橋まで全長約 42 キロメートルを遊歩道がつないでいます。春には桜並木が川面に映る絶景が望め、川の流れに沿って思い思いに散策が楽しめます。

    右岸には同じく大阪の桜の名所として知られる造幣局があり、併せて訪れる花見客でにぎわいます。大阪のビル群、大川の自然が織りなす風景はここだけのもの。桜の季節にぜひ訪れてみてください。

    所在地 : 〒534-0027 日本 - 大阪府大阪市都島区中野町 5 丁目 12

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    万博記念公園

    桜の木立を従えて前を向く太陽の塔

    万博記念公園
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    1970 年に開催された日本万国博覧会の跡地を公園として整備。博覧会のシンボルとなった岡本太郎作の太陽の塔がそびえ立ち、当時の人々の熱気を今に伝えています。園内では、3 月中旬頃からカンヒザクラやヒガンザクラ、ソメイヨシノなどが開花し、4 月中旬頃までお花見が楽しめます。

    桜は 5,500 本ほどあり、東大路の桜並木が特に人気の場所となっています。太陽の塔に桜が重なる風景は、ここでしか見られません。広大な敷地を散策しながら、大阪の春を満喫してみませんか。

    所在地 : 〒565-0826 日本 - 大阪府吹田市千里万博公園 1-1

    営業時間 : 9:30am - 5pm ※水曜定休

    電話番号 : (+81)-66-877-7387

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    造幣局

    開花宣言で浪速の春を告げる恒例行事

    造幣局
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    造幣局構内旧淀川沿いの全長約 560 メートルの通路が、桜の開花時期に合わせて、1 年に 1 週間だけ一般に開放されています。1883 年にはすでに一般公開がスタートしており、大阪のお花見スポットとしては長い歴史を誇る場所のひとつです。満開の桜は見事のひと言で、地元の人に愛されています。

    「桜の通り抜け」と呼ばれ、大阪では有名ですが、一方通行で構内を通ることが由来と言われます。明治の初めに藤堂藩の蔵屋敷の桜が移されたと伝わり、中には珍しい品種も少なくありません。今では大阪の春の風物詩となっています。

    所在地 : 〒530-0043 日本 - 大阪府大阪市北区天満 1 丁目 1-79

    営業時間 : 4 月中旬頃

    電話番号 : (+81)-66-351-5361

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    大仙公園

    園内には珍しい品種の桜が勢ぞろい

    大仙公園
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    51 種 994 本のバラエティー豊かな桜がそろう大仙公園。品種によって早咲きから遅咲きまであり、開花時期が異なることから、長い期間にわたってお花見が楽しめます。シダレザクラが植栽されている櫻街道は、かつて馬ヶ背街道と呼ばれていました。ロックガーデンでは、北海道に自生するチシマザクラやオオヤマザクラも見られます。

    世界遺産登録された百舌鳥古墳群の一角にあり、あの仁徳天皇陵古墳や履中天皇陵古墳に挟まれて立地。園内には日本庭園も整備されており、見どころはいっぱいです。

    所在地 : 〒590-0802 日本 - 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町 2 丁目 204

    電話番号 : (+81)-72-241-0291

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    岸和田城

    城を借景に幻想的な夜桜のライトアップを堪能

    岸和田城
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    岸和田のシンボルとなっている美しい城は、昭和に再建されたものです。国の名勝、岸和田城庭園もあり、市民の憩いの場となっています。城を引き立てるように、春には約 170 本の桜が見頃を迎えます。そして、ライトアップでは立場が逆転し、見事な夜桜が主役に躍り出ます。

    城と桜のコントラストは圧巻で、まさに日本の風景。開花時期に合わせて、岸和田の城下町ではお城まつりも開催されます。

    所在地 : 〒596-0073 日本 - 大阪府岸和田市岸城町 9-1

    営業時間 : 10am - 5pm ※月曜定休

    電話番号 : (+81)-72-431-3251

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    郡山城

    不遇の城跡を満開の桜が包み込む

    郡山城
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    戦国武将、筒井順慶が築いた郡山城。豊臣秀長入城時に移植されたと伝わる桜は、さらに江戸時代に増やされ、古くから「御殿桜」として親しまれてきました。城自体は天守が焼失し、内堀や塀が残るのみですが、美観は健在で、「日本さくら名所 100 選」や「続日本 100 名城」にも選ばれています。

    天守台展望施設が石垣の上に整備されてからは、遠くに望む大和ならではの史跡も、城と桜の風景に加わります。歴史の流れに翻弄されてきた大和の地で、今も桜の花は優しく人々の心に寄り添います。

    所在地 : 〒639-1011 日本 - 奈良県大和郡山市城内町 2-255

    電話番号 : (+81)-74-353-1151

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    明石公園

    かつての城の外堀が人気のお花見スポットに

    明石公園
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    明石城跡に整備された自然豊かな公園。春になると、かつて外堀として機能していた剛ノ池を囲むように、見事な桜が咲き誇ります。1619 年に築城された明石城の本丸跡に巽櫓、坤櫓が残り、国の重要文化財および史跡に指定されています。その立派な城跡を望むお花見ピクニックは、誰にとっても最高の時間となることでしょう。

    剛ノ池で桜を見渡しながらボート遊びを楽しむ人も多数。水面に映る桜が人気の桜堀も、園内の隠れたお花見スポットです。

    所在地 : 〒673-0847 日本 - 兵庫県明石市明石公園 1-271

    電話番号 : (+81)-78-912-7600

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    吉野山

    短歌の名作の数々に詠まれた古来桜の聖地

    吉野山
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    万葉集や百人一首の歌にも詠まれ、いにしえの時代より日本人の心の拠り所となっていた吉野。山や谷が可憐な山桜で染まる幽玄な景色には、思わずため息が漏れます。現在は、世界遺産の紀伊山地の霊場と参詣道の一角としても名を馳せます。

    エリアごとに下千本、中千本、上千本、奥千本と呼ばれ、山裾から頂上へと順に開花するシロヤマザクラが特に知られています。ライトアップされた夜桜もまた、昼間とは違う山の顔を見せてくれます。

    所在地 : 〒639-3115 日本 - 奈良県吉野郡吉野町吉野山

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    紀三井寺

    奈良朝創建の古刹で仰ぐ早桜

    紀三井寺
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    3 月下旬に見頃となる約 500 本の桜が境内にある紀三井寺は、早咲き桜の名所として知られます。本堂前には気象台標本木があり、近畿地方の開花宣言はここからスタートします。そして、境内で桜祭りが始まると、多くの花見客でにぎわいます。

    「みあぐれば桜しもうて紀三井寺」と俳句を詠んだのは、あの松尾芭蕉です。早咲きのため、芭蕉のように花見の時期を逃さないよう、くれぐれもご注意ください。

    所在地 : 〒641-0012 日本 - 和歌山県和歌山市紀三井寺 1201

    営業時間 : 8am - 5pm

    電話番号 : (+81)-73-444-1002

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    姫路城

    日本が誇る名城を囲む桜の情景

    姫路城
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    姫路城築城の歴史は 1333 年までさかのぼります。古くは赤松氏の城でしたが、羽柴秀吉、そして関ヶ原の戦いを挟んで池田輝政、本多忠政の増築を経て、1617 年に現在の姿が整いました。日本を代表する城郭建築として、日本で初めて世界文化遺産に登録されました。

    春には白い城壁にピンクの桜が華やかに映え、風情あふれる景観を生み出します。池泉回遊式庭園である好古園にも足を運んでみましょう。遠方に姫路城を望む、池と桜の日本らしい風景が広がり、心が洗われるようです。

    所在地 : 〒670-0012 日本 - 兵庫県姫路市本町 68

    営業時間 : 9am - 4pm ※閉門は 5pm

    電話番号 : (+81)-79-285-1146

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