金沢のベスト観光スポット 10 選

兼六園は日本 3 大名園の 1 つに称される国の特別名勝。金沢では外せない有名観光スポットです。江戸時代の代表的な林泉廻遊式の庭園として知られ、冬の「雪吊り」の期間には、傘のように縄が張られた松の風情ある景観が広がります。

春の梅や桜、秋の紅葉も見ごたえがあります。美しい自然に親しみながら、数ある茶店で甘味やランチを楽しみましょう。通常開園前の早朝訪問は無料。定期的に無料開放期間も設けられています。

近江町市場は金沢で 300 年以上の歴史を持つ、藩政時代から続く市場。約 170 店が軒を連ね、北陸の食を代表するカニなどの水産物をはじめ、青果、精肉、加工食品、日用品などの商売を営みます。

飲食店もたくさん並び、金沢らしい海鮮丼や寿司、定食を目当てに多くの観光客が訪れます。キッチン付きの宿泊施設に滞在するなら、ここでひと通りの食材の買い物を済ませると良いでしょう。おいしそうな総菜にも目が釘付けになります。

ひがし茶屋街は、金沢らしい風景の中を散策できる必訪スポット。京都とはまた違う趣あふれる景観に、誰もがカメラやスマートフォンを手に心躍らせることでしょう。着物をレンタルして歩くのも素敵です。

お土産の買い物も、目移りするほどに魅力的なショップがたくさん。金沢らしい伝統工芸品、かわいい和雑貨、おいしそうな菓子類など、いろいろ見て回りましょう。お茶屋の伝統を今につなぐ「志摩」での抹茶体験も好評です。

金沢城は金沢を代表する戦国武将、前田利家の居城。現在は、復元された菱櫓 (ひしやぐら)、五十間長屋、橋爪門、河北門などが見られます。2020 年には鼠多門 (ねずみたもん)、鼠多門橋の復元も完了し、新たな見どころとなっています。

季節ごとに催されるライトアップのイベントで、暗闇の中に光って浮かび上がる幻想的な城は圧巻。日本でも珍しい多種多様なデザインが興味をそそる石垣巡りも、歴史ファンの人気を集めています。

長町武家屋敷跡は、旅情を誘う金沢らしさ満点の観光地。にぎやかさより静寂を好む旅のスタイルにマッチすることでしょう。加賀藩士の暮らした時代にタイムスリップしたかのような、不思議な感覚を味わってください。

冬には、雪から土塀を保護する「こも掛け」が行われ、いっそうの風情をたたえます。屋敷や庭園を公開するところもあるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。土産屋やカフェもあり、散策にぴったりです。

鈴木大拙 (たいせつ) 館は、谷口吉生設計の建築美を堪能できる博物館。金沢を象徴する景観の中で、「近代日本最大の仏教学者」と呼ばれる鈴木大拙の仏教哲学の世界に浸ってみませんか。回廊と庭を行き来しながら、心の糧となる何かを学べることでしょう。

「来館者自らが思索する場」がコンセプトとなるミュージアムに説明は不要。とにかく足を運び、目で見て、感じ取るだけ。無心になれる禅のような体験は、一味違った旅の思い出となることでしょう。

「忍者寺」とも呼ばれる妙立寺 (みょうりゅうじ) は、忍者屋敷のような造りの建築が見どころ。小学生以上から予約制で建物内を拝観できます。落とし穴や隠し階段など、大人も興味津々の不思議な仕掛けが見られます。

徳川幕府から監視される立場にあった外様大名の加賀藩の出城として、その役目を果たすために入り組んだ構造になったと伝わります。古くから「常題目の妙立寺」として前田家の援助を得て広く信仰を集め、現在に至ります。

金沢 21 世紀美術館はモダンな設計の円形建築が目を引く、芸術都市を象徴するミュージアム。挑戦的な現代アートを親しみやすく工夫した展示で、国内外から高い評価を受けています。

美術的な視点から楽しめるのはもちろん、最近は絶好のフォトスポットとして若者からも注目されています。特に、恒久設置されたレアンドロ エルリッヒ作の「スイミング・プール」は、観覧チケットがすぐになくなるほどの人気となっています。

鼓門は金沢の玄関口、金沢駅の兼六園口に登場した新名所。金沢の伝統芸能、能楽で使われる鼓をイメージしたデザインで、駅舎に続くガラス張りの「もてなしドーム」の一部として造られました。

新幹線から降り立つと同時に見える巨大な建造物は、近づくにつれ繊細な構造がわかり、ハッとさせられます。夜間のライトアップ時にはさらに美しく映え、絶好の写真撮影スポットとして人気を博します。

加賀藩祖となった前田利家とその正室、お松の方をまつる尾山神社。夫妻を主人公とした大河ドラマのファンにもうれしいスポットです。利家とお松の像を背に記念撮影してみましょう。6 月に催される武者行列のイベント「百万石行列」では、有名人が利家とお松に扮して登場し、注目を集めます。

異国の文化を取り入れた社殿も大きな見どころ。和漢洋の様式を用いた神門はステンドグラスがはまり、ライトアップされる夜もまた美しく、金沢のシンボルとなっています。