古来より独自の食文化を育んできた沖縄は、色鮮やかな海と大地の恵みを味わえる食堂や居酒屋、甘味処で溢れています。沖縄料理を泡盛や古酒と味わうなら、居酒屋「うりずん」へ。飲んだ翌日にはお腹に優しい島豆腐を「島ちゃん食堂」でいただきましょう。お昼の定番「沖縄そば」は、伝統製法で作る「きしもと食堂」がおすすめです。アメリカ文化を感じるタコライスやハンバーガーの名店も各地に点在しています。散策途中には、沖縄の甘味「沖縄ぜんざい」や「チンピン」をいただきながらひと休み。島野菜と野草の薬膳料理店や、沖縄のブランド豚を堪能できる店、地元の珍しい鮮魚がメインのお店など、地元の人に愛される沖縄の飲食店をご紹介します。
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古酒と琉球料理 うりずん (泡盛・沖縄料理)
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沖縄の泡盛は 600 年以上続く沖縄の文化遺産。1972 年に沖縄県下にあった 57 蔵の泡盛をすべて集めて始めた「うりずん」は、沖縄に来たなら必ず訪れたい場所です。離島を含めた県内の製造所全ての泡盛を取り揃えており、泡盛を寝かして熟成させた店オリジナルの「古酒 (クースー)」が自慢。沖縄の家庭料理や宮廷料理、創作料理と、泡盛に合う料理も多彩です。一番人気は里芋に似た沖縄の田芋のコロッケ「ドゥル天」。「ラフテー」は豚の三枚肉をたっぷりの泡盛でトロトロに煮た沖縄風角煮です。珍味「豆腐よう」は泡盛と一緒にちょっとずついただきましょう。何にしようか迷ったら、沖縄の味覚を一通り味わえる「うりずん定食」をどうぞ。
所在地 : 沖縄県那覇市安里 388-5
営業時間 : 17:30 ~ 24:00 年中無休
地図 - 2
島ちゃん食堂 (ゆし豆腐)
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豆腐好きならランチは迷わず「島ちゃん食堂」へ。食堂裏手の豆腐屋さんで作られた、アチコーコ (できたてほやほや) の「ゆし豆腐」をいただきましょう。ゆし豆腐とは、型に入れて固める前のふわふわの豆腐で、ほんのり塩味がする沖縄の郷土料理。そのまま食べてもおいしいですし、醤油や味噌味も選べます。おすすめはワンコインでいただける「ゆしどうふセット」。沖縄風炊き込みご飯のジュージーや、豆腐屋ならではの「おから稲荷」、サラダやジーマーミ豆腐も付いて、お腹いっぱい。豆腐がなくなり次第閉店するので、早めに訪れましょう。
所在地 : 沖縄県那覇市与儀 2-3-12
営業時間 : 平日 : 11:30 ~ 18:00 土曜日 : 11:30 ~ 17:00 (豆腐がなくなり次第閉店) 定休日は水曜日、日曜日、祝日です。
地図 - 3
きしもと食堂 (沖縄そば)
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沖縄の麺料理といえば「沖縄そば」。県内各地の食堂や居酒屋、パーラーなど、お店によりさまざまなスタイルの沖縄そばを提供しています。これぞ定番、伝統的な沖縄そばを味わいたいなら「きしもと食堂」がおすすめです。美ら海水族館のある本部町にある創業 110 年以上の老舗店で、伝統製法の樹木灰を水に溶かした上澄み液を加えて作る手打ち麺が魅力です。メニューは岸本そばの大と小、ジューシーといたってシンプル。そばはかつお出汁のあっさり醤油味スープに平打ち太麺、厚めの三枚肉にかまぼこ、島ネギのトッピングです。しっかり味の手作りジューシーは、すぐ売り切れてしまうことも。お昼時の行列を避けて、11 時の開店目指して向かいましょう。
所在地 : 沖縄県国頭郡本部町渡久地 5
営業時間 : 11:00 ~ 17:30 (売切れ次第閉店) 定休日は水曜日です。
地図写真提供 ayustety (CC BY-SA 2.0) 修正済
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鶴亀堂ぜんざい (甘味処)
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本州の人にとって「ぜんざい」は温かい食べ物ですが、南国沖縄ではかき氷が乗った冷やし物。読谷村にある世界遺産「座喜味城跡 (ざきみじょうあと)」の隣に佇むぜんざい屋「鶴亀堂ぜんざい」は、多い日には 300 杯もぜんざいが売れるほどの人気店です。シンプルな定番メニューの琉球ぜんざいは、黒糖で甘く煮込んだ金時豆に手作りの白玉をいれて、上にフワフワの氷を山盛り。氷の山を少しずつ崩しながら、豆と一緒にいただきましょう。「紅芋黒糖ぜんざい」は、地元特産品の紅芋パウダーが色鮮やかな逸品。オリジナルの黒糖生姜シロップがアクセントで、最後の 1 滴までペロッと食べられる美味しさです。
所在地 : 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味 248-1
営業時間 : 10:00 ~ 17:00 水曜日は定休日です。
地図写真提供 Chris 73 (CC BY-SA 3.0) 修正済
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Café がらまんじゃく (島野菜と野草の薬膳料理)
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沖縄県民の長寿の秘訣は、沖縄の伝統食。島野菜や野草にこだわった薬膳料理を提供しているお店が、「Café がらまんじゃく」です。沖縄らしい赤瓦屋根の古民家にある庭は、食材でもある野草が生い茂ります。「がらまん定食」には、50 種類以上の食材を使った、色とりどりの野草や野菜料理が並びます。中でも、藍やウコンなど天然の色を使って炊き上げた「5 色ごはん」は、こちらの名物。島ニンジンを炒めたシリシリや、醤油と黒糖で煮たゴーヤ、紅芋や黄金芋をつぶして揚げた「ウムクジアンダギー」など、どれも味付けは塩やみそ、醤油とシンプルです。野草スムージーや発酵ドリンク「紅芋ミキ」もいっしょにぜひ。
所在地 : 沖縄県金武町金武 10507-4
営業時間 : 12:00 ~ 15:30 火、水、木、金曜日は定休日です。
地図 - 6
糸満漁民食堂 (沖縄鮮魚料理)
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島国沖縄に来たなら、海の幸も味わいたいもの。海人の街として知られる糸満にある「糸満漁民食堂」は、近くの港であがった新鮮な魚 (イマイユ) をいただける人気店です。この店自慢のメニューは、毎日仕入れる魚がメインの「イマイユのバター焼き定食」。バターはアーサ (アオサ) バター、豆腐ようバター、うっちん (ウコン) バターと 3 種類から選べます。魚はビタローにミーバイ、アカマチなど、沖縄の魚から 1 匹どうぞ。たっぷりバターで揚げ焼きした淡白な沖縄の魚は、ご飯がすすむ絶品です。前菜のお刺身は、オリジナルの花椒 (ホアジャオ) たっぷり「しびれ醤油」をつけて。最後はさんぴん茶プリンや温かいぜんざいで締めくくりましょう。
所在地 : 沖縄県糸満市西崎町 4-17
営業時間 : 11:30 ~ 15:00 18:00 ~ 22:00 定休日は火曜日です。
地図 - 7
やちむん喫茶シーサー園 (森カフェ)
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沖縄本島中部の山間に静かに佇む喫茶店で、沖縄のゆったり流れる時間を満喫してみませんか。「やちむん喫茶シーサー園」では、2 階客席の解放感溢れる窓から、屋根に並ぶシーサー越しに山原 (やんばる) の森を望めます。小腹がすいたなら、「ヒラヤーチ」を注文しましょう。ニラやネギを具に小麦粉の生地で焼いた沖縄風チヂミです。甘いおやつなら、沖縄伝統の黒糖入りクレープ「チンピン (ポーポー)」が人気。園内の湧き水を使用した自家焙煎コーヒーと一緒にどうぞ。暑い日には、地元産のシークァーサーやたんかんなど季節のみかんを使った「ウルトラみかん生ジュース」が一押しです。
所在地 : 沖縄県国頭郡本部町伊豆見 1439
営業時間 : 11:00 ~ 19:00 定休日は月曜日と火曜日です。
地図写真提供 Amy Nakazawa (CC BY 2.0) 修正済
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島豚七輪焼 満味 (やんばる島豚)
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「豚は鳴き声以外食べる」というほど豚料理が豊富な沖縄。純血在来種のアグーと黒豚を交配した「やんばる島豚」は、ほんのり甘みのある脂身が特徴のブランド豚です。そんなやんばる島豚の 16 種類の部位を、炭火の七輪で焼いていただけるお店が「島豚七輪焼 満味」。豚カルビに肩ロースはもちろんのこと、とろける食感とコリコリした歯ごたえのトントロや、脂身が少なく旨味の強いカシラ、弾力のある直腸テッポウなど、部位それぞれの違いを味わいましょう。昆布の特製タレかローズマリーのハーブ塩を付けていただきます。お肉と一緒に、やんばるの恵みたっぷり色鮮やかな季節の野菜と島豆腐のサラダもどうぞ。
所在地 : 沖縄県名護市伊差川 251
営業時間 : 17:00 ~ 23:00
地図写真提供 mypicture (CC BY-SA 3.0) 修正済
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Jef (沖縄発ハンバーガーショップ)
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米軍基地のある沖縄には、アメリカングルメの定番ハンバーガーの名店がずらり。沖縄発のバーガーショップ Jef (ジェフ) は、沖縄本島に 3 店舗を展開する地元民に愛される人気店です。こちらの沖縄らしいオリジナルメニューが「ぬーやるバーガー」。スライスしたゴーヤと卵、ポークランチョンミートをバンズで挟んだ逸品です。「ミニバーガー 3 個入り」は、子供連れや友達とシェアするにはもってこい。お店手作りの沖縄県産若鳥を使ったフライドチキンと、油味噌のおにぎりも、一緒に注文したい人気のサイドメニューです。観光途中にさっと立ち寄るなら、ドライブインも利用可能。豊見城店は空港から 15 分と、空港に戻る前にもう一度立ち寄りたいですね。
所在地 : 豊見城店 : 沖縄県豊見城市字田頭 66-1 サンライズ那覇店 : 沖縄県那覇市壷屋 1-1-5 与那原店 : 沖縄県与那原町字上与那原 467
営業時間 : 豊見城店 : 6:30 ~ 深夜 1:00 サンライズ那覇店 : 9 :00 ~ 18 :00 与那原店 : 24 時間
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キングタコス (タコライス・ファーストフード)
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タコライスは 1984 年に「パーラー千里」で生まれた沖縄のファーストフード。ご飯の上にタコミートを乗せて、提供したのが始まりです。その元祖タコライスの味を受け継いでいるのが「キングタコス」。県内に多数の店舗を構えており、中でも 1 号店の金武本店は、アメリカンカルチャーを感じる金武町にあり、いつも多くの人で賑わっています。おすすめは、タコミートにチーズ、トマト、レタスが乗った「タコライスチーズ野菜」。お持ち帰りパックの蓋がしまらないほどのボリュームです。ご飯の進むしっかり味のタコミートとチーズ、シャキシャキ野菜にピリ辛サルサソースと、最後まで飽きずに完食できます。
所在地 : 金武本店 : 沖縄県国頭郡金武町字金武 4244-4 多店舗は公式ホームページをご確認ください。
営業時間 : 金武本店 : 10:30 ~ 1:00
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