週末のお出かけにおススメの国内人気エリア10選

箱根の魅力とは何でしょう。あちこちに湧き出る温泉と言う人もいれば、ミュージアムをイメージする人もいて、富士山を望む芦ノ湖畔の風景を思い浮かべる人までいます。はたまた箱根駅伝やゴルフ、箱根の関所、御殿場アウトレットと答える人もいるかもしれません。それくらい、自然から文化、歴史、スポーツまで、多岐にわたりいろんな魅力にあふれています。そして今、レトロブームで若者を中心に人気を集めているのが、かつて外国人の逗留地であった宮ノ下。個性的な店が並び、街の散策にぴったりです。

内浦湾の魚、天城山の原生林、浄蓮の滝と、自然の魅力で多くの観光客を虜にしている伊豆。近年は透明度の高い海がダイバーからの熱い視線を集めており、特に渡し船でしかアクセスできないヒリゾ浜と谷川浜はスノーケリング初心者から上級者まで満足できる魚の豊富さです。宿泊は温泉旅館から高原リゾート、オーシャンビューの高級ホテルまで多彩。地元でとれるアワビやサザエなどの新鮮な魚介は、伊豆でしか食べられない味です。

熱海を舞台にした尾崎紅葉『金色夜叉』の物語をモチーフにした寛一・お宮の像が、熱海らしい風景の代表。シニア世代の印象が強い温泉街が今、若者の注目を新たに浴びています。特に看板も佇まいも昭和そのもののカフェやレストランが評判。映画や小説から抜け出たような実物の昭和の食べ物や飲み物がそろい、感動させてくれます。また、昭和を知っている世代にとっても郷愁を誘う魅力にあふれています。昔ながらの温泉旅館に泊まり、熱海銀座商店街へ出かけ、熱海を再発見してみましょう。

どこか異国情緒が感じられるロマンチックな教会、美術館、ガーデン、ホテル、カフェ、レストランがそこかしこに見られる軽井沢。さすが一世を風靡した別荘地という風景が現在にまで残ります。近年は「星野エリア」と呼ばれる、大正時代の文豪や芸術家が集った土地が新たに脚光を浴びています。この玄関口となる商業施設、ハルニレテラスで、かつての面影を残す旧軽井沢銀座通りで昔を感じながら、限定グルメに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

日本人におなじみの鎌倉の風景は、アジサイの季節、雨に濡れる長谷寺、明月院辺りかもしれません。それに加えて高徳院の鎌倉大仏。こうした日本らしい文化の象徴は、外国人観光客にも大変人気があります。そして最近は、アニメや映画の舞台となっている江ノ島電鉄の沿線もブームの兆し。特に鎌倉高校前駅は海に近く、フォトジェニックと注目されています。材木座テラスや由比ヶ浜のおしゃれな雰囲気も女子旅やデートにぴったり。

日本屈指の温泉地、草津温泉には「外湯」という広々とした屋外共同浴場があります。本来は地元の人が使う浴場のため、旅行者が使う場合は「貰い湯」と呼ぶ場合も。街の中央には「湯畑」と呼ばれる大きな源泉が鎮座し、夜にはライトアップされて観光客の目を楽しませてくれます。そばには昔の共同湯を再現した御座之湯があり、2種類の源泉について泉質の違いを確かめられる浴室で江戸・明治時代当時さながらの入浴体験ができます。腹ごしらえは近所にある昔ながらの店で。手軽な丼、蕎麦、洋食などがそろいます。

湯布院は遠くに山が見え、田んぼの景色がどこまでも続く、昔懐かしいムード漂う温泉街。昭和レトロパーク　湯布院昭和館という、昭和の時代を細かく再現した観光施設もあるほど。都会からの旅行者は川沿いを散策するだけで異文化体験が楽しめるはずです。ギャラリーの多い鳥越地区を中心に街歩きをすれば、自然とアートのコラボレーションに心も潤うはず。温泉に浸かり、おいしい地元の料理を味わいながら、癒される旅となること間違いなしです。

「里の暮らし」を現代に伝える飛騨民族村、飛騨の里。茅葺屋根の住居ほか、里での生活を支える炭焼き小屋、養蚕小屋など興味深い建物が復元されています。車田という珍しい形をした田は５月下旬に田植えが行われています。そうした集落の成り立ちや歴史を学んでから訪れる世界遺産、白川郷の風景はまた格別なものとなるはず。世界遺産登録の理由は景観のみならず、住民同士の助け合い精神が評価されたとも言われます。

国の特別名勝、兼六園は日本三名園のひとつ。花が咲き誇る季節の美しさはもとより、木の枝を守る「雪吊り」の風景でもよく知られ、初めての金沢観光では外せないスポットです。街歩きでも趣を感じることしきり。歴史を感じる建物が並ぶひがし茶屋街から主計町（かずえまち）茶屋街までを回ってみましょう。長町武家屋敷跡では城下町の武士の暮らしに思いを馳せて。近江町市場とその周辺を訪ね、日本海の幸と加賀野菜を堪能したら、土産には金沢箔などの伝統工芸品をぜひ。

白浜のリゾートイメージを代表するのが白良浜（しららはま）の海水浴場ではないでしょうか。夏のイメージが強いかもしれませんが、白浜の美しさはほかの場所でも堪能できます。たとえば、円月島（正式には高嶋）でのサンセットは誰もが写真に撮りたくなる絶景。岩の穴からちょうど夕日が見える奇跡の一枚が撮影可能です。また、高さ50メートルほどにもなる断崖絶壁、三段壁やその近くの三段壁洞窟も壮観です。熊野古道のひとつ、「大辺路」も通っています。