札幌市時計台は、大通公園のすぐ近くにある人気の観光スポットで、現存する日本最古の時計台と言われています。「札幌市時計台」や単に「時計台」という愛称で市民に親しまれていますが、正式名称は「旧札幌農学校演武場」。内部には、北海道、札幌、そして札幌農学校と演武場 (時計台) に関する資料や写真、模型が展示されていて、北海道の開拓当時の様子を知ることができます。入り口近くに売店もあり、札幌市時計台の限定グッズなどが所狭しと並んでいます。

JR 札幌駅南口から徒歩約 10 分、地下鉄大通駅から約 5 分とアクセスが良く、他の観光スポットからもすぐ近くなので、札幌観光を始める前に、まずは札幌市時計台を訪れて北海道の歴史に触れてみてはどうでしょうか。

札幌市時計台 - 札幌の人気観光スポット トップ 9札幌で訪れたい場所 10 選の中でも注目の見どころ (札幌市の全ガイドはこちら)

札幌市時計台のあゆみ

先ほど札幌市時計台の正式名称で触れた札幌農学校は北海道大学の前身であり、開拓の指導者を養成するための教育機関として 1876 年 (明治 9 年) に開校しました。その後、「少年よ、大志を抱け」で有名な初代教頭、クラーク博士の提言により、兵式訓練や入学式などの行事を行う中央講堂として 1878 年 (明治 11 年) に演武場が建設されました。

完成当初は時計塔がなかった演武場ですが、2 代目ホイーラー教頭の指揮のもと、ニューヨーク市ハワード時計商会から時計を取り寄せ、大がかりな改修工事ののち設置。こうして 1881 年 (明治 14 年) 8 月 12 日に生まれたのが札幌市時計台です。それ以来ずっと、澄んだ鐘の音で札幌の住民に時を知らせ続けています。

札幌市時計台の見どころは ?

札幌市時計台の時計は、電気や電池を一切使わずにおもりの力で動いていて、週に 2 回、人の力でおもりを巻き上げています。この時計自体を間近に見ることはできませんが、2 階に同じハワード社製の時計が展示されていて、毎日 9 時 15 分から館長によるネジ巻きのデモンストレーションと説明が行われます。時計のしくみを間近で見るのはなかなか迫力があるものなので、ぜひタイミングを合わせて訪れてみましょう。

また札幌市時計台の 2 階はホールになっていて、札幌農学校当時の様子が復元されています。木製の長イスに座って鐘の音を聞きながら、開拓当時の学生の気分を味わうことができます。鐘の数が多い時間に合わせて行くと、鐘の音をゆっくりと楽しむことができます。

札幌市時計台で記念撮影 !

札幌市時計台のウェブサイトにおすすめの撮影スポットが紹介されていますが、特におすすめは、向いの MN ビル 2 階の「時計台撮影プラザ」と札幌市役所本庁舎屋上の「展望回廊」。時計台撮影プラザからは時計台の全景をきれいに写すことができ、展望回廊からは時計台を上から見下ろすことができます。また日没後は時計台がライトアップされ、特に冬は降り下りる雪が輝いて一層美しい光景を見ることができます。

帰宅後に「これだ !」という 1 枚を見つけたら、札幌市時計台の思い出アルバムに登録しましょう。Web サイトからダウンロードできる登録用紙に記入して、写真とともに送るだけ。次回訪れた時に自分の写真を見ることができます。なお、登録した写真は他の見学者も自由に見ることができます。

札幌市時計台

所在地 : 〒060-0001 日本 - 北海道札幌市中央区北 1 条西 2 丁目

営業時間 : 開館時間 : 8:45am - 5:10pm (年始の 1 月 1 日 ~ 1 月 3 日は休館)

電話番号 : +81 (0)11-231-0838、+81 (0)11-231-0804