台東区浅草の仲見世は、浅草寺の参道に栄えた商店街。今ではこの商店街自体が人気の観光スポットとなり、日本全国はもとより海外からも毎年多くの人が訪れています。浅草寺のお参り前後にちょっと寄ってというよりも、こちらがメインで行く人も多い仲見世商店街。雷門から宝蔵門までの約 250 メートルに合計で 89 の店舗が軒を並べています。
統一された電飾看板と店先の飾りが美しい、下町情緒たっぷりの仲見世商店街では、さまざまな和菓子と工芸品が売られています。人形焼や雷おこしに、金平糖、ぬれおかき、刀、羽子板、かつらにかんざしと、挙げきれないほど多くの品があるので、ぜひ浅草まで足を運んで昔懐かしい雰囲気の中で買い物をお楽しみください。
東京の浅草仲見世商店街 - 東京で訪れたい場所 12 選の中でも注目の見どころ (東京 23 区の全ガイドはこちら)
写真提供 Sergio Tittarini (CC BY 2.0) 修正済
仲見世商店街の生い立ち
ときは徳川の江戸時代。江戸の人口増加に伴って浅草寺の参拝客も増えたため、近くの住民に境内の掃除が課せられました。その見返りにと、そうした住民たちに境内や参道で出店する特権が与えられたのが仲見世商店街のはじまりです。
江戸時代には次第に店が増えて、日本で最も形の整った門前町へと発展した仲見世ですが、明治 18 年 (1885 年) には東京府の命によって一度全店取り払いとなり、同年 12 月にレンガ造りの新店舗が完成して近代仲見世の誕生となりした。その後、大正 12 年の関東大震災による壊滅、そして昭和 20 年の戦災による内部焼失から復興を遂げて現在に至っています。
仲見世商店街で買う、食べる
雷門をくぐると、そこは大正昭和の下町風情がいっぱいの仲見世商店街。タイムスリップした気分で買い物を楽しみましょう。89 ある店舗の大半は、昔懐かしい玩具や工芸品、民芸品のお店。日本人形や刀も売っているため、お土産探しにやって来る外国人客も多いようです。
29 店舗ほどある食べ物屋さんでは、人形焼や瓦せんべいから、お団子、揚げまんじゅうに芋ようかんまで幅広い和菓子が売られています。仲見世商店街の特徴は、実演販売をしているお店とできたてを 1 つ買ってその場で食べられるお店が多いこと。作る過程を見てからできたてをいただくと、おいしさが格別です。サザエさんやドラえもんの人形焼もあるので、ゆっくりと時間をかけて 1 店 1 店覗いてみましょう。
仲見世商店街近くの見どころ
仲見世商店街は、浅草寺に続く参道。浅草寺には秘仏の観音さまがまつられており、「所願成就」がご利益とされています。浅草にはこのほかにも、日本最古の遊園地と言われる花やしき® など、徒歩圏内に多くの見どころがあります。浅草から隅田川の対岸に目を向けると、ビールジョッキ型のアサヒビール本社と金色のオブジェ「フラムドール」、背後の東京スカイツリー® が見事な景観を織りなしており、この東京スカイツリー® にものんびりと歩いて行くことができます。
春には桜が美しい隅田川ですが、ここから水上バスに乗ると、浜離宮や日の出桟橋、お台場海浜公園まで行くことができます。仲見世で買い物をした後は、斬新なデザインの「ヒミコ」や「エメラルダス」に乗って隅田川のクルーズを楽しみましょう。
東京の浅草仲見世商店街
所在地 : 〒111-0032 日本 - 東京都台東区浅草 1 丁目 36-3
電話番号 : +81 (0)3-3842-0181 (浅草寺土地部)