日本の伝統芸能が楽しめる東京銀座の歌舞伎座では、総座席数 1,808 という劇場内で毎月異なる演目が上演されています。現在の歌舞伎座は 2013 年 4 月にオープンした第 5 期のもの。背後に建つ複合施設「歌舞伎座タワー」と合わせて多くの見どころがあり、歌舞伎好きも初心者も日本の伝統文化に触れることができます。また東京メトロ日比谷線、都営浅草線の東銀座駅が歌舞伎座ビルの地下 2 階に直結しているため、アクセスもとても便利です。

瓦屋根と赤い欄干が特徴の歌舞伎座では、歌舞伎はもちろんのこと、日本食を中心にさまざまなお食事を楽しむことができます。また歌舞伎座タワーの 5 階にある「歌舞伎座ギャラリー」と「屋上庭園」にも足を運ぶと、歌舞伎の世界により親しむことができます。

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歌舞伎座の変遷

初代歌舞伎座は、劇作家の福地源一郎らによって明治 22 年 (1889 年) に開場し、外は洋風、中は日本風のヒノキ造りでした。明治 44 年 (1911 年) には純日本式の宮殿風に改築されて第 2 期が誕生しますが、10 年後に漏電のため焼失。その後大正 14 年 (1925 年) に、奈良朝に桃山様式を併せた第 3 期が開場します。歌舞伎座は昭和に入って黄金時代を迎えますが、昭和 20 年 (1945 年) の空襲で再び焼失してしまいます。

戦後の昭和 26 年 (1951 年)、破壊を免れた部分を活かして近代設備も取り入れた第 4 期が誕生。この第 4 期は建て替えのため、平成 22 年 (2010 年) 4 月の公演をもって休館となります。そして平成 25 年 (2013 年)、第 4 期の特徴を踏襲しつつ、バリアフリーや耐震性強化にも対応した第 5 期の歌舞伎座が歌舞伎座タワーとともに完成します。

歌舞伎座の見どころ

歌舞伎座の見どころは、もちろん歌舞伎。「でも、歌舞伎は難しくて敷居が高い」という人向けに歌舞伎の楽しみ方を簡単にご紹介します。歌舞伎の作品は、おおまかに分けると侍の世界を描いた「時代物」、町人の世界を描いた「世話物」、踊りが見どころの「舞踊」の 3 タイプ。見たい役者さんなどで、気軽に演目を選んでみましょう。初心者には、1 演目から見られて料金もお手頃な一幕見 (ひとまくみ) 席もおすすめです。

服装は、映画に行くときのような普通の格好で大丈夫。「せっかくだからオシャレしたい」という人も、もちろん大歓迎です。当日は、歌舞伎座内で買える「筋書」のほか、イヤホンガイドや字幕ガイドを活用するとより理解が深まります。

歌舞伎座でのお食事

歌舞伎座には、あの有名な料亭「吉兆」をはじめ、たくさんのお食事処と喫茶店があります。幕間 (休憩時間) にいただくには予約が必要ですが、予約や観劇なしで入れるところもあり、歌舞伎の雰囲気の中で食事を楽しむことができます。また 1 階の桟敷席では、幕の内やお寿司など、席にいながらおいしいお弁当をいただくことができます (観劇日 2 日前までに予約が必要)。

さらに地下 2 階の「木挽町広場」には、軽食とテイクアウトの「歌舞伎茶屋」のほか、和菓子や雑貨、歌舞伎座限定の品が買えるお店がたくさんあり、観劇後のお土産探しにぴったり。歌舞伎を見ても見なくても、いろいろな楽しみ方ができる歌舞伎座です。

東京歌舞伎座

所在地 : 〒104-0061 日本 - 東京都中央区銀座 4 丁目 12-15

電話番号 : +81 (0)3-3545-6800