低予算で神戸を楽しむ 10 のアイデア

神戸は同じ関西の京都や奈良にも引けを取らない歴史の街。全国に名を知られる由緒正しい寺社は少なくなく、信仰の深い方はもちろん、御朱印コレクター、歴史ファンに愛され、パワースポット巡りの地としても人気を集めます。

特に恋愛成就で有名な生田神社や北野天満神社は女子旅に欠かせません。楠木正成ゆかりの湊川神社、一の谷合戦の舞台となった須磨寺もぜひ訪れたい場所。阪神・淡路大震災の復興に多大な貢献を果たした神戸の寺社で、世の平安を祈りましょう。

六甲ガーデンテラスは展望の良さと見事な夜景で人気の高い観光名所。六甲山の中で最も高い立地となる「自然体感展望台 六甲枝垂れ」で知られ、LED 照明を使ったライトアップも見ものです。

また、「見晴らしの塔」、「見晴らしのテラス」、「見晴らしのデッキ」と、さまざまな角度から展望を楽しめるのがポイント。名前の通り、庭園を散策することもできます。入場は無料。併設するカフェやレストランで食事を取りながら夜景を堪能するのもおすすめです。

神戸港震災メモリアルパークは、フォトジェニックな「BE KOBE モニュメント」で知られる神戸のウォーターフロント、メリケンパーク内にあります。写真パネル、模型、映像などの展示で当時の被災状況や復旧の過程を知ることができます。

阪神・淡路大震災により崩れた岸壁 60m 分が、そのままの状態で保存されるなど、当時の震災被害のすさまじさを間近で見られる貴重な場所。忘れないことの大切さを改めて感じられるはずです。

東遊園地は、神戸居留地に隣接する外国人専用の運動公園でしたが、現在は一般に開放されており、神戸市民に愛される都会のオアシス的存在となっています。2022 年春には「こども本の森 神戸」の新図書館もオープンするなど、再整備が進んでいます。

地域のイベント会場としても利用されており、阪神・淡路大震災のメモリアルとして始まった市街のイルミネーション、「神戸ルミナリエ」が特に有名です。

神戸市立森林植物園は、80 年以上の歴史を持ち、神戸市民にやすらぎを与えています。花は桜、アジサイ、ツツジ、シャクナゲ、カキツバタなどが見られ、満開の折には多くの来場者が花見に訪れます。

姉妹都市の米シアトル、豪ブリスベーンとの親交を記念して造られた「シアトルの森」、「ブリスベーンの森」などのほか、世界各地の樹木が勢ぞろい。中央に位置する「長谷池」は絶好の紅葉スポットです。

南京町は、横浜や長崎と同じように港のそばに発達した中華街。南京町広場を中心に東西南北に広がる細い通りには、ワンコインで楽しめる食べ歩きメニューを出すお店がひしめいています。

元祖「豚まん」の店として知られる大行列店の老祥記 (ろうしょうき) を始め、焼き小籠包、角煮、月餅などを味わえる店が特に人気。露店のにぎわいも、神戸の中華街ならではの風景です。

神戸市役所展望ロビーは、神戸の中心にありながら無料展望スポットとして利用できる観光の穴場。直通エレベーターで 24 階に上ると、海側、山側に分かれた窓から神戸の街並みが見渡せます。海側ではポートアイランド、ハーバーランド、さらには対岸の紀伊半島までの大パノラマを堪能しましょう。

市街の高層ビル群の夜景は素晴らしく、背後の山肌の市章山や錨山、堂徳山に電飾の灯りも見えます。大規模なイルミネーションのイベント「神戸ルミナリエ」の会場も見下ろせます。

フラワーロードは、神戸最大の繁華街である三宮駅前から税関前交差点までを南北に貫く目抜き通り。「こうべ花時計」を筆頭に、沿道が花やオブジェで埋め尽くされ、癒やしのムードを醸し出します。

デパートや商店街をのぞきつつ、税関前の歩道橋までを散策してみませんか。その歩道橋は再開発を経て、2023 年には「東遊園地」と「みなとのもり公園」をつなぐ緩やかなスロープのある遊歩道へと変身します。

竹中大工道具館は、竹中工務店の企業ミュージアム。2014 年に新神戸駅近くに移転、リニューアルし、現在は和の建築と大工道具の数々を静かな森の中でじっくりと堪能できるようになっています。

古き良き大工道具が美術品のように大切に展示されている様は圧巻。実際に触れられる展示物や体験コーナーなどもあり、建築家や大工の方以外でも楽しめるように工夫されています。茶室や五重塔などの日本が世界に誇る建築の伝統美、大工文化の奥深さに、思わず胸が熱くなります。

神戸旧居留地は、神戸らしい異国情緒が感じられるエリア。外国人のために造られたレトロな建築が今も残り、開港、文明開化の時代を思い起こさせます。そんな景観を保つ街中で散策や写真撮影を楽しめば、きっと胸がときめくはず。

銀行として使われた建物を改築した「神戸市立博物館」、唯一残る居留地時代の建物「旧神戸居留地 15 番館」(阪神・淡路大震災で全壊した後に復元)、そのほかにも史跡やミュージアムがたくさん。神戸の歴史に思いをはせながら、ゆっくりと回ってみましょう。