東京の桜の名所 トップ 10

高遠藩主、内藤家の屋敷跡にあった植物園をもとに造成した皇室の庭園が、戦後になって開放された歴史を持つ新宿御苑。約 1 万本に上る巨樹の景観が特徴的で、植物園時代からのヒマラヤシーダー、ユリノキ、プラタナスなど多くの外国産樹木が見られます。また、皇室の庭園化に伴い充実が図られた桜は 1,000 本あり、春の開花時期になると多くの花見客が訪れます。

明治大正期に天皇、皇族の休憩所として利用された木造の洋館は重要文化財。土日と祝日に公開されています。アニメ「言の葉の庭」の舞台としても知られます。

八代将軍、徳川吉宗の命により花見を楽しみたい江戸庶民のために造営された行楽地が、明治になって公園化された飛鳥山公園。現代も桜の名所として、都民に親しまれています。大河ドラマ「青天を衝け」で注目の渋沢栄一本邸跡も園内にあり、渋沢史料館が設立されています。

ユニークな遊具がたくさんあり、家族で訪れるのにぴったり。園内には無料モノレールが通り、ベビーカーや車いす利用者もアクセスしやすくなっています。都電や蒸気機関車の展示、実際に運行する新幹線や電車を見下ろせるデッキがあり、電車好きにはたまりません。

神田川沿いに整備された遊歩道から見事な桜を眺めることができる江戸川公園。ライトアップされ、川面に映える夜桜も人気です。都会にありながら緑にあふれ、自然の中をのんびり散策するには絶好の場所です。遊歩道は木陰が多く、途中で休憩できるベンチやテラスもあります。

大型すべり台を始め遊具が充実することから、親子連れの姿が目立ちます。上流付近でつながるホテル椿山荘の庭園は、公園と併せて花見を楽しめるスポットとして評判です。

目黒川両岸に約 4 キロメートルにわたってトンネルのように続く桜並木は、「歩く花見」の名所として知られます。春の開花時期には、散歩をしながら花見を楽しむ多くの人々で川沿いの通りは埋め尽くされます。両岸を見渡せる橋の上もまた、絶好の写真撮影スポットです。

昼間も良いですが、夜はライトアップされ、雰囲気がガラリと変わります。提灯の明かりに照らされた大ぶりの桜の枝は、風流そのもの。おしゃれなカフェやレストラン、ショップが並ぶ中目黒、通称ナカメの街の散策も併せて楽しみましょう。

東京を代表する桜の名所、千鳥ヶ淵に隣接する公園。ボート乗り場があり、お堀を遊覧しながら水上からの花見が楽しめます。桜の開花時期には、多くのボートが浮かぶ様子が見られます。トイレや遊具のある広場も整備され、小さな子供のいる家族連れも利用しやすくなっています。

皇居の目の前という立地から警察が常駐し、治安が良いのも人気の理由のひとつ。安心して夜桜が満喫できます。皇居ランナーの立ち寄りスポットとしても重宝されています。

水戸徳川家ゆかりの庭園である小石川後楽園。「水戸黄門」でおなじみの光圀公が、中国の儒教文化を反映させた回遊式築山泉水庭園として完成させました。東京ドームや東京ドームシティと併せて立ち寄りたい水道橋の観光スポットのひとつで、桜が見頃を迎える春には多くの人が花見に訪れます。

池や築山を配した中に四季折々の風景が見られ、都心とは思えないほどのどかな雰囲気が漂います。桜のほか、梅、ハナショウブ、紅葉の名所としても知られます。特別史跡と特別名勝の国の文化財指定も受けています。

ソメイヨシノを中心に 514 本の桜が植わる、人気の花見スポットである隅田公園。隅田川沿いに桜並木、そして東京スカイツリーを望む、下町ならではの風景が撮影できることでも話題です。散策をして楽しめるのはもちろん、屋形船や水上バスから見上げる桜も圧巻です。

周辺には休憩できるカフェも豊富。新名所である複合商業施設の東京ミズマチ、浅草と東京スカイツリーを結ぶ遊歩道のすみだリバーウォークと合わせて、ぜひ訪れてみたい場所です。

小金井公園には 1,700 本の桜が植えられており、花見の季節には多くの人でにぎわいます。特に桜の園と呼ばれるエリアは、隣接する玉川上水の堤の桜並木と併せてお花見の名所として知られます。広大な芝生の上でピクニックを楽しめ、開放感は抜群。自然に囲まれた気持ちの良いジョギングやサイクリングのコースも市民に親しまれています。

各スポーツ施設ほか、ドッグランやバーベキュー広場、大型遊具もあり、レクリエーションに最適。江戸東京たてもの園にもぜひ足を運んでみましょう。

高さ 599 メートルの高尾山には多くのハイキングコースがあり、特に薬王院の表参道となっているメインの 1 号路は桜の名所として有名です。大半の桜は都心の開花時期から少し後ろにずれて、4 月中旬以降が見頃となります。

山頂から小仏城山方面にある一丁平と呼ばれるエリアは千本桜と親しまれる桜並木が人気で、多くの登山客でにぎわいます。体力に合わせて、ケーブルカーやリフトを上手に利用しながら、山桜の絶景を楽しみましょう。

広大な昭和記念公園には多くの種類の花畑が広がり、四季折々に人々の目を楽しませています。桜の園と呼ばれるエリアにソメイヨシノを中心とした桜の巨木が植わり、満開の頃には地面に迫るほどに垂れ下がる桜の枝に囲まれながら、お花見ピクニックを満喫できます。

園内中央に位置する、みんなの原っぱと呼ばれる広大な芝生が有名で、かけっこにスポーツに走り回って、思い思いに過ごすことができます。池の周りに造られた日本庭園も必見です。