東京の温泉 10 選

美しい庭園がある前野原温泉さやの湯処。ある事業家が作り上げた邸宅と庭園を改装した素敵な日帰り入浴施設です。

1946 年に邸宅が、その後に全国から銘石を集めた庭園が完成。1996 年に住む人がいなくなった後、温泉施設へと生まれ変わりました。優しいうぐいす色のお湯は天然温泉、源泉かけ流し、水も薬剤も加えられていません。PH 7.4 の弱アルカリ性、ナトリウム塩化物強塩温泉です。保温性に優れ、湯冷めしにくいのが特徴。ほかに露天風呂、内湯、サウナ、岩盤浴設備なども充実しています。

テルマー湯は、新宿歌舞伎町にある都内最大級の日帰り温泉。バスタオルや館内着もあるので、手ぶらでふらりと立ち寄れます。

露天風呂のお湯は、中伊豆から毎日タンクローリーで運んでくる天然温泉で、肌をしっとりさせる美人の湯。そのほかにも、関東最大級の高濃度炭酸浴、中性電解水風呂、北欧サンゴライト化粧水風呂など、ユニークな風呂があります。岩盤浴、エステ、マッサージ施設もあり、ラウンジではカクテルも楽しめます。お腹が空いたら和食やアジア料理のレストランへ。日頃の疲れをしっかり癒やしましょう。

1924 年に銭湯、清水湯として開業した武蔵小山温泉清水湯。銭湯と同じ料金で2 種類の天然温泉に入ることができます。

高度経済成長とともに各家庭に風呂が付くようになり、客足は落ちて数も減った日本の銭湯。清水湯の二代目は起死回生の策として温泉の掘削を決意。1994 年に見事に黒湯温泉を掘り当てて客足は 3 倍に。2007 年には三代目が 2 本目の黄金の湯の掘削に成功しました。黒湯温泉は美人の湯と言われる重炭酸ソーダ泉、黄金の湯はヨード成分が豊富。気軽に入って健康になりましょう。

都内北部、足立区にある大谷田温泉明神の湯。レストランやマッサージ施設もある湯処です。

温泉の種類は弱アルカリ性の天然ナトリウム塩化物強塩温泉。塩分と鉄分が豊富で「熱の湯」と呼ばれ、湯冷めしにくいのが特徴。冷え性のほか、やけどや傷などの皮膚疾患に効能があるとされています。すべての浴槽に天然のヒバの木を使用しているぜい沢さ。露天風呂やサウナもあります。レストランは定食、居酒屋メニュー、甘味まで充実。さらにマッサージ室や理容室もあり、至れり尽くせり。ゆっくりと疲れを癒やしましょう。

1,200 坪の美しい日本庭園を眺められる大人の湯処、豊島園庭の湯。やすらぎの時間を過ごせます。

隣接していた遊園地、豊島園は惜しまれながら閉園しましたが、この庭の湯は健在。中学生以上限定の温泉施設なので、静かな大人の時間を過ごせます。四季折々の花々を眺めながら、天然温泉を始め、健康促進のためのバーデプールやサウナで疲れを癒やしましょう。食事処やバーカウンター、様々なマッサージを受けられるリラクゼーション エリアも充実。大人の癒し空間を満喫してください。

春を彩る華やかな桜、ソメイヨシノの発祥の地にある東京染井温泉 Sakura。保温、保湿効果に優れた天然温泉です。

地下 1800 m から湧出した温泉。黒い色をした天然温泉が多い東京では珍しい無色透明な湯です。天然のミネラルをたっぷり含み、浴槽に注がれると黄金色に輝きます。泉質は含ヨウ素ナトリウム塩化物強塩泉。弱アルカリ性で肌がすべすべになるとの評判です。風呂上がりにはレストランやウェイティングバーでくつろぎましょう。リラクゼーション ルームでも軽食やドリンクを楽しめます。

東京の下町、相撲の聖地でもある両国にある天然黒湯温泉の御谷湯。東京スカイツリーを眺めながらお風呂に浸かることができると聞けば、きっと行きたくなるはず。

建物がぎっしりと並ぶ下町にある 5 階建てのビルが銭湯。温泉マークを染め抜いた紺ののれんが粋です。2015 年に江戸風を意識してリニューアルされました。一般的な銭湯の料金で源泉掛け流しの天然温泉、日替わりの薬湯、マッサージ風呂、半露天風呂など 8 つの風呂を楽しめるぜい沢さ。伝統的な銭湯には付きものの富士山のペンキ絵も見られます。

地下 2000 m から 1 日 150 トンの湯をくみ上げる天然温泉平和島。塩分を多く含む保湿効果の高い美肌の湯です。

天然温泉はナトリウム塩化物強塩温泉。他にも高濃度炭酸泉、フィンランド式サウナ、ジェット泡湯、トゴール浴、岩盤浴など、種類は様々です。レストランのメニューもバラエティ豊か。お風呂上がりにはテレビ付きリクライニングチェアがあるリラックスラウンジのほか、屋上のサンデッキでくつろぐことができ、1 万冊を超えるマンガ本がそろった読書コーナーもあります。

新宿で箱根の湯を楽しめる、ONSEN RYOKAN 由縁新宿。2019 年に開業したホテルです。

ビル街の中に、突如現れる和の雰囲気あふれる建物。最上階の 18 階にある露天風呂では、新宿を一望しながら箱根から運ばれた温泉の湯を楽しめます。泉質は肌に良いアルカリ性単純温泉。日本特有の「旅館」という宿泊施設の魅力を生かし、現代のニーズも取り入れたカジュアルホテル。客室は、寝具はベッドでありながら、靴を脱いでくつろぐことのできる小上がりのスタイルになっています。

1913 年、東京麻布にラジウム温泉として開業した黒美水温泉竹の湯。銭湯の料金で楽しめる温泉はコーヒーのような黒褐色をしているのが特徴です。

太古の植物などの成分が溶け出した黒い湯は、疲労回復、冷え、肩こり、腰痛に効果があるとのこと。別料金で高温のサウナも利用できます。また竹の湯ではカランから出る透明のお湯や水も水道水ではなく、地下水を利用。水道の塩素で髪や肌がきしむという人にもおすすめです。さらには洗顔の後には黒美水をくんで顔に付けることも利用者の間で流行中です。