食べずには帰れない白浜名物 10 品

白浜は、県全体が和歌山ラーメンで知られるという土地柄もあり、中華そば店の激戦区。老舗から新規オープンの店までよりどりみどりです。地元の食材をアクセントにした白浜ならではのラーメンを味わい尽くしてみましょう。

まずは和歌山ラーメンの定番、とんこつしょうゆのあっさりスープから。続いて、海鮮だしを生かした塩味、流行のうま辛など、創作系もぜひ試してみてください。お土産用の中華そばも販売されています。

サバの塩漬けを使った「なれ寿司」は、白浜を含め和歌山県全体で広く食べられている郷土料理。800 年もの歴史を持ち、古くから祭りのごちそうや客人へのもてなしとして多くの家庭で作られてきました。

本来は大変手間も時間もかかる料理ですが、最近では、飲食店などで食べられる発酵させない「早なれ寿司」が主流となっています。サバのほか、サンマ、アユが使われることもあります。

和歌山県の冬の味と言えば、クエ鍋です。天然物のクエは高級魚として知られ、その柔らかい身は、上品な甘味とコクの中に旨味が凝縮されていて、箸が止まりません。締めの雑炊も格別です。

メインのクエ鍋に加えて、刺身、にぎり、から揚げ、天ぷら、ステーキなど、さまざまなクエ料理が登場するコース料理も人気。専門店のほか、旅館、料亭、魚介系のレストラン、居酒屋などで、好みのスタイルに合わせてお楽しみください。

白浜でブランド牛を食べるなら、和歌山牛 (熊野牛) の一択でしょう。最高峰の和牛は柔らかく、脂の旨味がたまりません。風味を損なわず、肉そのもののおいしさを味わえるステーキ、焼き肉が特におすすめです。

熊野牛は旅館、ホテル、料亭のほか、和食店、洋食店、ステーキハウス、焼き肉店などでも提供されています。お得に楽しめるバイキングを実施するスポットも人気を集めています。

料理の加熱にもってこいと言われる和歌山産の紀州備長炭で焼いた焼き鳥は、じっくり加熱され旨味が凝縮していて思わずうなる美味しさ。

絶妙な火加減で炭焼きされた地鶏を、塩で、たれで、あるいは両方で堪能してみてください。仕上げに利かせるのは和歌山名産のサンショウ。表面は香ばしく、中はジューシー、サンショウがさわやかな焼き鳥は、究極の味わいです。

南紀白浜と言ったら、紀州の海鮮類を使ったバーベキューは外せません。海鮮市場には種類豊富な地魚がずらりと並び、グルメ党、お酒好きには眼福の極み。「フィッシャーマンズ・ワーフ白浜」など、その場でバーベキューにして食べられる施設も大人気です。

海を見渡す青空の下、ビールをひっかけながら、極上の新鮮なシーフードに舌鼓を打ちましょう。ホタテ、エビ、イカ、アワビのほか、季節ごとの珍しい貝も試してみてはいかがでしょう。

白浜に来たなら、精進料理を体験してみてはいかがでしょう。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された高野山と熊野古道まで足を延ばし、宿坊でいただくのがおすすめですが、白浜周辺の飲食店などでも精進料理を体験できます。

いろいろ堪能したいなら、本格的に精進料理に焦点を当てる「四季菜彩 のん」や「五郎庵」がおすすめ。地元の食材を使った創意工夫にあふれる小鉢の数々に誰もが驚くはず。流行の料理に負けていない、日本古来のベジタリアンの味覚を満喫してください。

白浜観光では、さまざまな食事の場面で和歌山特産の紀州梅干が登場します。旅館やホテルの朝食に欠かせないのはもちろん、ラーメンや居酒屋、料亭でもおなじみ。スイーツやドリンクにも取り入れられ、そのおいしさに魅了されることでしょう。

そうなれば、お土産に購入したくなるのが人情。自宅用に、ギフトに、さまざまなパッケージで本場の梅干がそろいます。白浜土産の店はもちろん、専門店も充実。訳あり品を詰めたお得な「つぶれ梅」も人気です。

春の白浜は、釣ってから数時間しか経過していないカツオ、「もちガツオ」のシーズンです。水揚げされたばかりの鮮度抜群のカツオはその名の通り「もちもち」の食感で、魚好きにはたまりません。白浜でしか食べられない、誰もが憧れる地元の味覚の筆頭です。

弾力のある身は飲食店などで、刺身、にぎり、漬け丼からの茶漬けと、さまざまなバリエーションで味わえます。これぞ、旬の味覚を取り入れた白浜の郷土料理の決定版です。「とれとれ市場 南紀白浜」では、持ち帰り用として購入もできます。

白浜の鉄道旅では、郷土色豊かな駅弁も楽しみ。肉、魚介、野菜、果物と、地元の食材がぎっしり詰まった玉手箱のようです。紀州梅干、備長炭で焼き上げられた地鶏など、白浜らしい味覚を車窓の風景を眺めながら堪能しましょう。

魚介が入る駅弁は、葉に包まれた伝統の押し寿司も充実。特に有名なのは、小鯛雀寿司、柿の葉すしです。どちらも、上品な旨味が口いっぱいに広がります。