博多祇園山笠や博多どんたく港まつりなど、日本を代表する熱気あふれる祭りが繰り広げられる福岡。太宰府天満宮や櫛田神社など、奥深い歴史を刻む社寺もあれば、国宝の金印を収蔵する福岡市博物館をはじめ、見応えのあるミュージアムもたくさんあります。そのほか、福岡周辺にも必見のスポットがいっぱい。たとえば、日本有数の陶器の生産地・唐津や、美しいビーチでリラックスできる能古島、まるで時代をさかのぼったかのような水郷の旅を楽しめる柳川など。さまざまな表情を持つ魅力的な九州/福岡の見どころをご紹介します。

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    博多祇園山笠・櫛田神社

    博多祇園山笠・櫛田神社
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    JR 博多駅から徒歩 15 分、博多の総鎮守として、「櫛田さん」の名で地元から篤い信仰を集めている櫛田神社。毎年 7 月 1 日から 7 月 15 日まで行われる博多祇園山笠のハイライトとなる最終日、15 日早朝に行われる「追い山」はこの神社からスタートします。法被姿の男衆が、「舁き山 (かきやま)」と呼ばれる大きな山車を担い、博多の街を駆け抜けるこの奉納行事は、2016 年にユネスコ無形文化遺産にも登録されたほど勇壮なもの。祭りのクライマックスを見ることができる桟敷席のチケットは、毎年発売と同時に即完売になるそうです。櫛田神社の境内では、山笠に絢爛豪華な装飾を施した「飾り山笠」がほぼ通年にわたって展示されており、華やかな祭りの雰囲気を味わうことができます。

    所在地 : 福岡県福岡市博多区上川端町 1-41

    営業時間 : 博多祇園山笠: 7/1 〜 7/15・櫛田神社: 9:00 〜 17:00

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    博多どんたく港まつり

    博多どんたく港まつり
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    毎年 5 月 3 日と 5 月 4 日に開催される博多どんたく港まつりは、ゴールデンウィーク中で日本で一番賑わうお祭りです。観客 200 万人が詰めかける日本最大級のお祭り「どんたく」の語源は、オランダ語で休日を意味する zondag (ゾンターク) だと言われます。明治時代、禁止されていた博多松囃子という古い行事を復活させるため、「どんたく」と名付けて再開されるようになりました。しゃもじを持って踊りながら市内を練り歩く「博多松囃子」は、毎年ニュースなどでも取り上げられ、あまりにも有名です。毎年芸能人など多くのゲストも参加する博多どんたくをゆっくり楽しむには、有料の桟敷席を予約するのがおすすめです。

    所在地 : 福岡県福岡市内各所

    営業時間 : 5 月 3 日と 4 日。(前夜祭は 5 月 2 日)

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    写真提供 x768 (CC BY-SA 2.0) 修正済

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    マリンワールド 海の中道

    マリンワールド 海の中道
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    「マリンワールド 海の中道」は、博多湾と玄界灘に囲まれた砂州にある水族館で、福岡の市街地から電車やバスで簡単にアクセスできる便利なロケーション。JR 海ノ中道駅で下車して徒歩 5 分のこの水族館は、日本人だけではなく外国人の観光客にも大人気です。ここでは、九州各県の近海の様子を再現した水槽をはじめ、「奄美のサンゴ礁」、「九州のクラゲ」、「九州の深海」、それに水深 7 メートルの巨大な水槽で黒潮が流れる温暖な海を表現した「九州の外洋」など、さまざまな角度から「九州の海」の様子をじっくり観察することができます。博多湾を背景にイルカやアシカのショーが行われるダイナミックなショーは毎回混雑するので、早めに席を確保するのがおすすめです。

    所在地 : 福岡県福岡市東区大字西戸崎 18-28

    営業時間 : 3 ~ 11 月: 9:30 ~ 17:30、12 ~ 2 月: 10:00 ~ 17:00。(時期により変更があります)

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    福岡市博物館

    福岡市博物館
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    教科書で学ぶ「金印」こと国宝の「漢倭奴国王印 (かんのわのなのこくおういん)」を目の前で観察することができるのが、福岡市博物館です。11 のコーナーに分かれた常設展では、大陸との交流の玄関口でもある福岡の歴史と人々の暮らしをじっくり知ることができます。また、体験型の施設「みたいけんラボ」では、民族衣装を着て写真撮影したり、「アジアの遊戯」をテーマにした収集物を実際に手にとって遊んだり、アジアの楽器を奏でたりすることが可能。常設展の入場料は非常に安く、また中学生以下なら入場無料です。ファミリーで訪れれば、楽しい旅の思い出になること間違いなしでしょう。地下鉄西新駅または藤崎駅からバスが便利です。

    所在地 : 福岡県福岡市早良区百道浜 3-1-1

    営業時間 : 9:30 ~ 17:30。(入館は17:00まで)。月曜休。(ただし、月曜が祝休日にあたる場合は翌平日)

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    福岡アジア美術館

    福岡アジア美術館
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    近現代アジアの美術作品を専門に収集・展示しているという、世界でも例を見ない珍しい美術館が福岡アジア美術館です。アジア 22 ヶ国・地域から集めた約 2700 点のコレクションを収蔵します。アジア各地からアーティストを招き、ワークショップを開催したり、レジデンス アーティストとして滞在制作を行うなど、意欲的な試みが注目を集める都市型のミュージアム。小ぶりながらおしゃれで居心地がよく、カフェも併設されているので、空き時間を利用して立ち寄るのにもおすすめ。地下鉄 (中洲川端駅) やバス (川端町博多座前) で簡単にアクセスできるので便利です。

    所在地 : 福岡県福岡市博多区下川端町 3-1 リバレインセンタービル 7, 8F

    営業時間 : 9:30 ~ 18:00。(金・土は 20:00 まで)。水曜休。(ただし水曜が休日の場合はその翌平日)

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    海の中道海浜公園

    海の中道海浜公園
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    JR 海ノ中道駅から徒歩 5 分の「海の中道海浜公園」は、道の両側に海が広がる開放的なロケーションが魅力の国営公園。一年を通して美しい花が咲き誇る総面積約 300 ヘクタールの広大な敷地は、ハイキングやピクニックに絶好のスポットです。この公園では、一面を淡い青に染め上げる 150 万本の「ネモフィラ」の花がとくに有名。見頃は 4 月中旬から 4 月下旬です。ファミリーにおすすめの「動物の森」では、フラミンゴやクジャク、リスザルなどを見るほか、動物たちに餌をあげたり、モルモットに触れたりする体験も可能。一日では回りきれないほど大きな公園なので、レンタサイクルで潮風を感じながら巡るのもいいですね。クリスマスシーズンには無数のキャンドルでライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれます。

    所在地 : 福岡県福岡市東区大字西戸崎 18-25

    営業時間 : 3 ~ 10 月: 9:30 ~ 17:30、11 ~ 2 月: 9:30 ~ 17:00

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    写真提供 そらみみ (CC BY-SA 4.0) 修正済

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    太宰府天満宮

    太宰府天満宮
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    • 1 人旅

    学問の神様として名高い菅原道真公を祀った太宰府天満宮は、福岡エリア屈指のパワースポット。全国の天満宮の総本社でもあり、初詣や受験シーズンには多数の参拝者が詰めかけます。福岡市街中心地から電車やバスで 1 時間足らずでアクセスできる便利なロケーションにあることから、近年はインバウンド観光客も増えています。静かに参拝するには朝早い時間に出かけるのがおすすめです。梅の名所として知られる太宰府天満宮の境内には約 200 種類、約 6,000 本もの梅の木があり、毎年 1 月下旬から 3 月上旬に見頃を迎えます。そのほか大楠、桜、花菖蒲、菊、紅葉など、四季折々の豊かな自然も見応えたっぷり。賑やかな参道をゆっくり散策しながら、お土産を探したり、名物「梅が枝餅」をいただいたりするのも楽しいですね。時間が許せばお隣にある「九州国立博物館」にも立ち寄りたいもの。JR 博多駅からの直通バスが便利です。

    所在地 : 福岡県太宰府市宰府 4-7-1

    営業時間 : 開門: 6:00 (春分の日より秋分の日の前日まで)、6:30 (上記以外の日)。 閉門: 19:00 (4 月・5 月・9 月・10 月・11 月)、19:30 (6 月・7 月・8 月)、18:30 (12 月・1 月・2 月・3 月)、20:00 (毎週金曜・土曜)。 無休。

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    能古島

    能古島
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    福岡中心部からフェリーですぐの距離にある、周囲約 12 キロメートルの小さな島が能古島 (のこのしま)。「福岡のハワイ」と呼ばれるほど、花が咲き乱れ、美しいビーチのあるのどかな観光リゾートです。宿泊も可能な「のこのしまアイランドパーク」では、春は菜の花や桜、夏はヒマワリやブーゲンビリア、秋はコスモスやダリア、そして冬はさざんかや水仙など、色とりどりの花を楽しむことができます。海で遊びたいなら、ヤシの木の立ち並ぶ「能古島キャンプ村・海水浴場」へどうぞ。5 月から9 月にかけて、バーベキューを楽しんだり、キャンプすることもできます。

    所在地 : 福岡市西区能古島

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    写真提供 Momotarou2012 (CC BY-SA 3.0) 修正済

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    水郷柳川下り

    水郷柳川下り
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    福岡市内中心部から車で 1 時間足らずの距離にある柳川は、筑後川河口の城下町。柳川城の掘割 (ほりわり) が碁盤の目のように走る水郷の町「柳川」では、なんといっても川下りが観光のハイライトです。ガイドを兼ねた船頭さんが、竹竿一本で操る「どんこ舟」に乗って、水の上の散歩を楽しみましょう。橋の下をくぐるときは、みんなで頭を低く下げたり、水上商店で買い物をしたり。船頭さんによっては、橋をくぐるとき、橋の上に飛び乗る「八艘飛び (はっそうとび)」というパフォーマンスを披露したり、軽妙なおしゃべりや歌で楽しませてくれることもあります。川下りの舟は頻繁に出ており、基本的に予約は不要。まるでタイムスリップしたような約 1 時間の舟の旅は、満足できること間違いありません。電車を利用する場合、天神から西鉄電車に乗り、特急で西鉄柳川駅に行くのが便利です。

    所在地 : 福岡県柳川市三橋町

    写真提供 yuki5287 (CC BY 2.0) 修正済

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    唐津

    唐津
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    JR 博多駅から電車で 1 時間半程度と、日帰り旅行に最適な唐津は、唐津焼で知られる焼き物の里。大陸との交易で栄えた旧唐津藩の城下町でもあります。唐津出身の建築家・辰野金吾が監修した、壮麗な赤レンガ建築「旧唐津銀行本店」、明治の炭鉱王の豪華な邸宅「旧高取邸 (きゅうたかとりてい)」など、レトロな建築が今もなお大切に残されています。また、唐津での楽しみといえば窯元めぐり。素朴な味わいが魅力の唐津焼は、現在でも約 70 の窯元によって制作されています。旧唐津藩の御用窯をつとめた伝統ある「中里太郎右衛門陶房」では、気に入った陶器を購入できるほか、人間国宝による作品を見学することも可能。JR 唐津駅前にある「ふるさと会館アルピノ」の 2 階は、唐津焼協同組合窯元の直売による展示販売所になっており、さまざまな作品を見て購入できます。

    所在地 : 佐賀県唐津市

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    写真提供 そらみみ (CC BY-SA 4.0) 修正済