マドリードでの夕食後の過ごし方を見てみると、スペインの首都がその本領を発揮するのは日が沈み始めてからだとわかります。タパスを出す酒場でパタタス ブラバスに舌鼓を打ち、リオハ ワインで喉を潤したら、それで 1 日が終わりだと考えてはいけません。ホテルに帰ったら朝だったということもあるかもしれません。
このガイドでは、夜のマドリードが楽しめるすばらしいスポットをいくつかご紹介します。夜の美術館に足を運んで有名なピカソの油絵などのコレクションを見て回ったり、ビルの屋上のバーですばらしい眺めとともにカクテルを楽しんだりするのがおすすめです。ざわめく夜の街でマドリードのナイトライフを楽しむのも、美しい広場で夜に行き交う人々を眺めるのもよいでしょう。
マドリードの夜を楽しむには ?
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ルーフトップ バー
スペインの首都を屋上から見下ろす
- ナイトライフ
- 写真
ルーフトップ バーはマドリードの名物と言えるかもしれません。路上にいるときはあまり気づきませんが、市内中心部に点在するルーフトップ バーに上がると、はるか上階からスカイラインを一望できます。
伝説のルーフトップ バー、ラ テラーサ デ オスカーは要チェックです。フスティシア地区のルーム メイト オスカーの屋上に位置するこのバーは、テラス席に屋外暖房があり、ティキ風カクテルのメニューが用意されています。11 階という高さにある WXYZ バーも極上の場所で、ロゼのカヴァが入ったジン ハイボールを片手にグラン ビア通りの景色を楽しめます。トロピカルフルーツのミックスドリンクを取り揃えたボヘミアンレストラン、ギンコウ レスタウランテもおすすめです。
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ソフィア王妃芸術センター
夕暮れのひととき、芸術家たちの貴重な作品を堪能
- カップル
- 歴史
- ナイトライフ
ソフィア王妃芸術センターは、スペインで最も権威ある美術館の 1 つです。夜 20:00 まで一般公開されているので、夕食後に文化の香りに包まれるひとときを求めるならうってつけです。通常、最終入館時間は閉館時間より早く設定されているため、なるべく早めにタパス酒場を切り上げてエスタシオン デル アルテ駅の広場に向かいましょう。
貴重な傑作を人混みに邪魔されずに鑑賞したいなら、遅めの時間が適しています。パブロ ピカソの伝説的ともいえる『ゲルニカ』や、ダリ、ジョアン ミロ、カンディンスキーの名だたる作品を目にすることができます。この 200 年間で非常に大きな影響を与えてきた芸術家たちです。
所在地 : Calle de Santa Isabel, 52, 28012 Madrid, Spain
営業時間 : 水 ~ 土 : 10:00 - 20:00、日 : 10:00 - 14:30
電話番号 : +34 917 74 10 00
地図写真提供 Zarateman (CC BY-SA 4.0) 修正済
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バリオ デ ラス レトラス
雰囲気のある街並み
- 格安
- 歴史
- ナイトライフ
- 写真
バリオ デ ラス レトラス (ラス レトラス地区) は、マドリードを訪れる文学愛好家にとっての聖地です。マヨール広場と国立プラド美術館の間にある旧市街の中心部に位置し、セルバンテス、ロペ デ ベガ、ルイス デ ゴンゴラなど、スペインの偉大な作家の多くがかつて住んでいた場所です。昼のツアーは必見ですが、夜のツアーにもミステリアスな魅力があります。
バリオ デ ラス レトラスを進むと、郵便ポストの幅くらいの小道や細い脇道が次々と道沿いに現れ、こじんまりとした酒場や癖のあるバーがそこかしこに見つかります。さまよい歩いていると雰囲気の良いサンタ アナ広場に行きつくでしょう。プラタナスの木陰ににぎわうガストロパブがあり、夕暮れに行き交う人を眺めるのはまたとないものです。
地図 - 4
チュエカ
小粋なパーティのような雰囲気のゲイ フレンドリーなエリア
- 歴史
- ナイトライフ
- 写真
チュエカは、マドリード市内のゲイ コミュニティが根付いた活気のあるエリアです。市内でもひときわ陽気なバーやビストロ、クラブがあり、夜遅くまでドラァグショーを楽しめます。
6 ~ 7 月にマドリードを訪れるなら、毎年開催されるゲイ プライド フェスティバルは必見です。市内各地の人気エリアで仮装パレードやライブ演奏を楽しむことができますが、この時期に最高な場所は間違いなくチュエカです。
地図写真提供 Wikier 2017 (CC0 1.0) 修正済
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アンヘル広場
昼はショッピング、夜はお酒を味わう
- ナイトライフ
- 写真
- ショッピング
アンヘル広場のカフェの喧騒は、夜になるとビアグラスが鳴る音に変わります。端から端まで約 100 m あり、ラス レトラス地区の端近くに位置すると同時に、マドリードの中心セントロ地区につながるエリアでもあります。通り沿いのテーブル席で、学生やバックパッカーなどが行き交う様子を眺めるのもよいでしょう。
アンヘル広場は、夜遅い時間に買い物を始めるのにも適した場所です。南側にはハンドバッグの工房やファッションストア、コンセプチュアルアートのワークショップなどが軒を連ねています。さらに進んでラバピエス地区まで行くと、そこはインド料理店や少し変わった写真美術館で有名なエリアです。
所在地 : Plaza del Ángel, 28012 Madrid, Spain
地図写真提供 Francisco Anzola (CC BY 2.0) 修正済
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マドリードのフラメンコ
スペインで最も有名なダンスをタブラオで鑑賞
- ナイトライフ
フラメンコはギターとカスタネットを伴奏に、歌と手拍子に合わせて踊る力強い表現のダンスです。マドリードで誰もがすることの 1 つが本格的なフラメンコショーの鑑賞です。市内のあちこちの劇場で 1 週間を通して頻繁に豪華なパフォーマンスが行われています。
タブラオ (フラメンコバー) では、ゆったりとくつろいだ雰囲気の中で食事を楽しみながら、才能あるダンサーたちがスペインの最も有名なダンスを踊る様子を見ることができます。フラメンコを楽しめる人気のスポットとして、マドリードでも最も古いタブラオの 1 つ、コラル デ ラ モレリアがあります。特別なメニューを味わいながらショーを楽しめます。
所在地 : Corral de la Morería, Calle de la Morería 17, Madrid, Spain
営業時間 : 毎日 : 17:30 - 24:00
電話番号 : +34 913 61 137
地図 - 7
ラ ラティーナ
食後の楽しみに知っておきたいエリア
- ナイトライフ
ラ ラティーナは首都マドリードのナイトライフの中心地の 1 つとして知られています。サングリアでのどを潤し、タパスを味わった後は踊り明かしたいと思うなら、地図に印をつけておくとよいでしょう。このエリアは逆さまの三角形のような形で、セントロ地区の東の端に位置しています。地下鉄のラ ラティーナ駅が目印です。
ラ ラティーナといえば何よりも、タパスとクラフトビールの天国です。ホップ豊かなビールを提供する店が至る所にあり、エル ビアジェロ、ホッパー、ラ オシータなどのバーにも客があふれています。月曜から木曜までなら、セバーダ市場の賑わいも見られるかもしれません。この市場は夜 20:00 過ぎまで開いていて、キノコや果物の売店、肉屋などあらゆる店が並びます。
地図 - 8
マドリードのパブ クロール
旅行者同士でお酒を酌み交わすひととき
- ナイトライフ
最近はさまざまなマドリード パブ クロール ツアーが催行されていて、一晩でいくつものすばらしいバーやクラブを巡ることができます。ほとんどのツアーはセントロ地区の有名な観光スポットの近くで集合するか、特定のバーが出発地になります。通常はイベント自体の参加料が設定されていますが、訪れた先で飲むドリンク代は別料金です。
マドリードのナイトライフは選択肢が無限にあるので、その道の専門家が一緒にお店を巡ってくれるところがパブ クロール ツアーの良い点です。自分では見つけられないような地元の穴場に連れて行ってもらえるでしょう。しかも、このツアーはほかのバックパッカーたちと一緒になる場合が多いので、同じ趣味を持つ旅行好きの人たちと果てしなくサングリアを飲み交わして過ごすことができます。
写真提供 Fred Romero (CC BY 2.0) 修正済
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テアトロ レアル
1818 年からマドリードを代表するオペラハウス
- カップル
- ナイトライフ
1818 年に建設されたテアトロ レアル (王立劇場) は、マドリードで最も古いオペラハウスの 1 つです。年間を通してワールドクラスの演目が上演されており、そのほとんどは独自制作または他の主要なヨーロッパのオペラハウスとの共同制作です。
毎日 10:00 から 13:00 まで行われるガイドツアーでは、劇場の舞台、作業場、楽屋、稽古場を見学できます。ツアーはスペイン語、英語、フランス語、ドイツ語で行われます。
所在地 : Plaza de Isabel II, s/n, 28013 Madrid, Spain
営業時間 : 毎日 : 10:00 - 深夜 (夜の公演は 20:00 開演)
電話番号 : +34 902 244 848
地図 - 10
マラサーニャ
マドリードのヴィンテージカフェやパンクバーが集まる場所
- ナイトライフ
- 写真
マラサーニャは、日中はコーヒーの香りが漂う学生街、日が沈めば誰もが認める、夜行性の人々が集う場所になります。セントロ地区の北側のグラン ビア通りから広がるエリアで、クラフトコーヒーショップや深夜営業のお店がひしめいています。
マラサーニャと言えば何よりも、エレクトロミュージック好きが集まる場所や地下のダンスバーが有名かもしれません。オルタナやキッチュなデザインが好きなら、一面に輝くウォールデコで飾られた「タッパーウェア」や、ざらついた地下の店内にパンクが鳴り響く「ラ ビア ラクテア」などがおすすめです。ただし、まずは道路沿いのもう少し静かで洗練されたカフェから入っていくのがよいでしょう。1920 年代の見事なファサードやテラスが今も残るカフェがたくさんあります。
地図写真提供 Nicolas Vigier (CC0 1.0) 修正済
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ラバピエス
多文化が共存するマドリード
- 食事
- ナイトライフ
ラバピエスは活気に満ちた場所です。マドリード中心部の南端に位置し、地区全体が急な下り坂になっています。多文化が息づく街として知られ、あちこちでインドのスパイスの香りがしたり、露天商の呼び込みの声がしたりします。
この地区を見て回るのは昼夜を問わず楽しいものですが、日が落ちてくると、物悲しさのあるフラメンコホールや一風変わったアート系のシネマバーがそれぞれの個性を発揮します。文化施設のラ カーサ エンセンディーダは特に際立つ存在で、夏に屋外のルーフトップで開催されるエレクトロコンサートが有名です。最先端のダンスショーで知られるシルコ プライス劇場や、オルタナを志向する LGBTQ+ バー「クラブ 33」などもあります。
地図 - 12
シルクロ デ ベジャス アルテス
素晴らしい景色を堪能
- ナイトライフ
- 写真
芸術センターであるシルクロ デ ベジャス アルテスは、ヨーロッパでもトップクラスの象徴的な美術館、博物館と肩を並べる存在で、マドリード市内の地下鉄バンコ デ エスパーニャ駅から目と鼻の先にあります。前衛的なインスタレーションから写真に至るまで、あらゆる種類の展示が行われ、幅広い分野の芸術を扱う市内有数の場所として知られています。
しかも、夜にはまたとっておきの見所があります。屋上から見渡す眺めが、マドリード随一の美しさです。夏季には真夜中頃まで開いているので、タパスを楽しんだ後に屋上に上がり、眼下にグラン ビア通りの喧騒を見下ろすことができます。
所在地 : Calle de Alcala, 42, 28014 Madrid, Spain
営業時間 : 毎日 : 12:00 - 翌 1:00
電話番号 : +34 913 60 54 00
地図 - 13
プリンシペ ピオ
驚きに満ちた壮大な風景のライトアップ
- 歴史
- ナイトライフ
- 写真
プリンシペ ピオはマドリードの街の北側にある鉄道の駅です。その立地からエスタシオン デル ノルテ (北駅) とも呼ばれ、美しいサバティーニ庭園のすぐ隣にあり、近くにはカサ デ カンポ公園の広大な丘が広がっています。
夜になると、このエリア全体が目を見張るような光景になります。鉄道の駅舎は 19 世紀の見事な外観で、手前に配されたヤシの木の間からマゼンタ色のアルコーブが輝きます。目を転じると、すばらしく優美な王宮があり、スペイン王室を象徴する色に煌めいています。また、目と鼻の先にはマラサーニャ地区とセントロ地区があり、タパスとビールを無限に楽しめるスポットもあります。
地図写真提供 Tiia Monto (CC BY-SA 3.0) 修正済