このガイドでは、ニューヨークを初めて訪れる人がしがちな間違いをまとめています。ニューヨークには、見てみたい、行ってみたい観光スポットがギュッと詰まっていて、さまざまな体験をすることができます。でも、人にあふれた巨大な都市ニューヨークでは、初めての人は少し混乱してしまうかもしれません。
ニューヨークでしがちな間違いのほとんどは、後で特に大きな問題になることはなく、ビッグアップルで行きたかったところすべてに行けなかったという程度で済みます。それでもときには、多くの時間とお金がかかってホリデーが台無しになってしまうこともあります。このため、ちょっとした下調べが重要です。ここでは一般的なものをリストアップ。ビッグアップルを初めて訪れる人がしがちな間違いをしっかりと頭に入れて、ニューヨークの旅をお楽しみください。
ニューヨークを初めて訪れる人がしがちな間違い
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地下鉄を使わないなんて !
失敗を防ぐには、事前の予習が大切
ニューヨークにはイエローキャブと呼ばれる名物タクシーありますが、決して早くて安いというわけではありません。ニューヨークに初めてやってきた人は、タクシーを使って渋滞に巻き込まれ、貴重な時間をムダにするという失敗をしがちです。地下鉄を使えば、タクシーよりもはるかに早く、安い料金で移動できます。ただし非の打ち所がないというわけではありません。特に、チケットの仕組みはよく調べておきましょう。ニューヨークの地下鉄には独特のシステムがあります。料金は、購入から 2 時間有効な 1 回乗車券「シングル ライド」が 3 ドルとなっていますが、駅で「メトロカード」を購入すれば若干割安になります。プロが教えるヒント : 7 日間乗り放題になる「アンリミテッド」パスを買えば、乗るたびにチケットを買う面倒が省けます。
- 2
ホップオン ホップオフ バスを知らない ?
観光ルート上で自由に乗り降りできる便利な交通手段
ニューヨークのような大きな都市で主要な名所を回るには、ホップオン ホップオフ バスが便利。一定のルート上で自由に乗り降りできます。公共交通機関の仕組みや使い方をリサーチする手間が省け、タクシー料金を心配する必要もなくなります。マンハッタンを 1 日で回るチケットは $40 くらいから。ルートや日数、料金が異なるさまざまなチケットがあります。ツアーガイドが同乗し、面白く役に立つ情報を提供してくれることも。これは、地下鉄では得られないメリットです。
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チェーン店ばかり利用するのはやめて
ニューヨークで本当に美味しいものを見つけよう
- 格安
- 食事
ニューヨークには驚くほど数多くのレストランがあり、料理の種類も実に多彩です。ところが、ニューヨークを訪れながらマクドナルドやピザ ハットなどなじみの有名ファストフード チェーンばかり利用し、「なぜみんなニューヨークのレストランを褒めるのかわからない」なんて言っている人がいます。アメリカの本物の味に出会うには、例えばザ ミートボール ショップやドス トロスといった小さな地元の店を試してみてください。ショッピングでも同じこと。大手のブランドショップにはぜひ行ってみてほしいですが、本当に自分に合ったユニークな商品を見つけたければ、地元の小さなブティックを無視するわけにはいきません。
- 4
ニューヨーク観光では歩く覚悟を
歩きやすい靴が必須です
- アドベンチャー
長い距離を移動するには地下鉄やバスが役に立ちますが、ニューヨークでは美術館やショップ、近くの観光スポットを行き来しながら、1 日に何キロも歩くことになると思っておいてください。道路は常に渋滞し、タクシー料金も高額ですから、次の目当ての場所までの数ブロックは、歩いて移動したほうがもちろんいいのですが、その数ブロックがどんどん加算されるうえに、列に並んで立っている時間も考えると、ニューヨーク滞在中は絶対に歩きやすい靴が必要です。
- 5
歩道の真ん中で立ち止まらないで !
忙しいニューヨーカーにとっては迷惑そのもの
ニューヨーカーは無愛想で無作法というのが定評ですが、実際にはほとんどの人がとてもフレンドリー。ただ、いつもすごく忙しいのです。歩いて移動している人が多いので、観光客が道の真ん中で突然立ち止まって写真を撮っていたりすると、本当にイライラさせられるようです。だからニューヨーカーはタイムズ スクエアが大嫌い。ポート オーソリティ バス ターミナルとペンシルベニア駅という主要な交通拠点のちょうど間に位置し、いつも観光客で混雑しているため、ミッドタウンエリアで仕事している人にとっては邪魔な存在でしかないのです。
- 6
タイムズ スクエア近くのホテルにずっと泊まるつもり ?
ミッドタウンだけがニューヨークではありません
マンハッタンのミッドタウンには、タイムズ スクエア、エンパイア ステート ビル、ブロードウェイなど、ニューヨークで最も有名な観光スポットが集まっていますが、それを「本物のニューヨーク」と考えるニューヨーカーはほとんどいません。市内の他のエリアに目を向けてみましょう。安いホテルがたくさんあり、地元のお店やレストランもよりどりみどり。人気の観光スポットに徒歩で行けるホテルに泊まらなくても大丈夫。地下鉄を使えば、ほぼ市内のどこにでも早く安く行くことができます。
- 7
マンハッタンしか観光しない ?
郊外で本当のニューヨークを見つけよう
独特の個性と魅力を持つニューヨークの「アウター ボローズ」(マンハッタン以外の 4 つの行政区)。特にブルックリンは、特筆に値するおすすめの場所です。まずはマンハッタンからニューヨークのシンボル、ブルックリン橋を渡ってみましょう。橋の向こうからは、自由の女神やマンハッタンの高層ビル街の絶景を堪能できます。マンハッタンほど多くの観光名所はないものの、「ビッグアップル」と呼ばれるニューヨークの普段の暮らしぶりを、よりリアルに感じることができるでしょう。ただ、数日の滞在では 5 つのすべての行政区はとても回り切れないので、時間に余裕があれば 1 つか 2 つ訪ねてみる程度にとどめておきましょう。
- 8
ブロードウェイのチケットをチケット売り場で買うつもり ?
事前に準備して、手頃な値段で席を確保しよう
ブロードウェイのチケットは、公演当日に劇場で買えばいいと思っていませんか ? 定期的に上演されている作品はいつも大変な人気。当日行っても売り切れでガッカリ、ということになりかねません。なんとか空席があったとしても、とてつもなく高額だったりします。人気のある公演については毎日チケットの抽選が行われていますが、当選確率はかなり低いのです。時間の余裕を持ってインターネットで予約することをおすすめします。
- 9
チップは払ってる ?
誰にいくらチップを払えばいいか知っておこう
世界のほとんどの場所では、チップは優れたサービスに対するボーナスのような存在。ところがアメリカでは、チップの習慣があまりにも深く文化に根付いてしまい、払うのがほぼ義務のようになっています。そのため、ニューヨークを訪れる旅行者も、誰にいくらチップを払えばいいかで迷ってしまうようです。原則として、ウェイター、タクシー運転手、美容師など、サービスを提供してくれる人にのみチップを払います。支払額の 15 〜 20% をチップとして上乗せすれば、大抵の場合ニッコリしてもらえるでしょう。ホテルのポーターが重い荷物を運ぶのを手伝ってくれた場合、チップは荷物 1 つにつき $5 が相場。 バーのスタッフには、飲み物 1 杯につき 1 ドル支払うのが普通です。
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冬の天気を甘く見ていない ?
気温は氷点下、寒風吹きすさぶ冬のニューヨーク
ニューヨークの緯度はポルトガルとほぼ同じですが、気候はまったく違います。冬になると、北極海からの冷たい空気と寒流がカナダ沿岸に流れ込み、平均気温は 0°C 前後、吹雪で路上に 15 センチほどの雪が積もることもあります。突き刺さるような冷たい風にも注意が必要です。暖かい季節に訪れるに越したことはありませんが、冬しか選択肢がない方は、しっかり重ね着をして丈夫なブーツを履くようにしてください。