釜山の人気ストリート 10 選

西面 (ソミョン) 1 番街は、人気の飲食店やカフェが集まる、若者の活気にあふれる通りです。アートが盛んで、多くの若者が足を運び、西面でも最も混み合う通りとなっています。色とりどりのネオンが輝く長い通りには、あちこちにカフェや飲食店が点在し、夜通し明るいクラブやゲームセンター、ネットカフェが夜の観光客を魅了しています。

春と秋には仮設ステージを中心にさまざまなイベントが開催され、一年中多くのストリートパフォーマンスが行われています。週末には、アマチュア ストリート バンドの演奏、似顔絵描き、演劇など、さまざまな文化イベントがあります。通りの向かいのグルメ通りにあるお店では、テジクッパ (豚肉スープご飯) やカルグクス (韓国風うどん)、釜山オムク (韓国式おでん) など、釜山の名物料理を味わえます。

光復路 (クァンボッロ) 文化ファッション通りは、さまざまな観光スポットに近く、あらゆる種類のファッションアイテムを扱う活気あふれるショッピングエリアです。この通りには、老若男女、あらゆる人に向けたさまざまなタイプのショップが並んでいて、簡易韓服からアイウェアやスポーツウェア、アウトドア用品に最新のファッション小物まで、幅広いファッションアイテムが揃っています。毎年 4 月には光復路ファッション & アートフェスティバルが開催され、釜山のファッションの中心地としての地位を確立するとともに、地域経済の活性化に役立っています。

光復路文化ファッション通りは釜山近代歴史館へとつながっており、日本統治時代の釜山の近代史を生き生きと垣間見ることができます。チャガルチ市場、国際市場、カントン市場、グルメ横丁、BIFF スクエア、龍頭山 (ヨンドゥサン) 公園など、さまざまな観光スポットにも行きやすい場所になっています。ショッピングの後は、有名なスポットにも忘れずに足を運びましょう。

海雲台 (ヘウンデ) ロデオストリートは、さまざまなファッションブランドのショップだけでなく、有名な飲食店やカフェも並ぶ、ここだけですべてが揃うショッピング天国です。通り沿いにはディスカウントストアが立ち並び、ファッションアクセサリーや洋服などを手頃な価格で購入できます。スポーツウェアブランドやインポートブランドなど、さまざまなブランドのショップも並んでいます。運が良ければ、高品質なファッションアイテムを格安で手に入れることができます。

ロデオストリートにはあらゆる年代向けの幅広い商品が揃っていて、多くの買い物客が集まります。さまざまな流行やブランドを見比べて好みに合ったものを選べるところも、ロデオストリートの良い点です。ロデオストリートは海雲台海水浴場につながっているので、まずは浜辺で海の景色を満喫してから、ゆったりとショッピングを楽しむ、といった過ごし方もできます。

散歩やドライブで美しい景色を楽しみたいなら、海雲台 (ヘウンデ) 海辺路がおすすめです。海雲台海岸に沿って、佑洞 (ウドン) の民楽橋 (ミンラクギョ) から中洞 (チュンドン) のオサン公園までを結ぶ通りです。佑洞港三叉路 (サムゴリ) から冬柏 (トンベク) 交差点までの 1.75 km の区間は有名な並木道となっています。車道の熱気や排気ガスを遮るように道の両側にツバキやクロガネモチ、タブノキが立ち並ぶさまは壮観です。とりわけ、ツバキの花が咲く冬の時期には、優雅でありながら情熱的な雰囲気が漂います。

高級ホテル群や冬柏公園、ヌリマル APEC ハウスも目を引きます。途中で冬柏 (トンペク) 公園に立ち寄ってみましょう。静かな遊歩道を散策し、ヌリマル展望台まで登っていくと、海雲台の雄大な景色を楽しめます。爽やかな海の景色と都会的な雰囲気、自然の風景を同時に楽しめるとあって、海雲台海辺路は人気の通りとなっています。

劇場が集中していた南浦洞 (ナンポドン) の一角が刷新されて、BIFF スクエアが生まれました。海雲台 (ヘウンデ) のセンタムシティに釜山シネマセンターがオープンして以来、この広場は釜山国際映画祭の前夜祭の会場となっています。小さな広場ですが、釜山劇場に隣接していて、地面には韓国内外の有名な映画監督や俳優の手形が残されています。

BIFF スクエアはさまざまなご当地グルメが揃う飲食街としても知られています。特に観光客に人気があるのが「シアホットク」です。もっちりした生地を揚げ焼きにしたもので、砂糖やシア (種やナッツ類) が入っていて、食べると甘さとナッツの風味が口の中に広がります。他にもここで食べられる人気の地元料理としては、キンパ (韓国海苔巻き) やオジンオムチム (韓国甘辛スルメ)、平餃子、オムク (韓国おでん) などがあります。映画祭を楽しみながら、通りに並ぶ屋台を巡るグルメツアーも満喫できます。

釜山駅の向かいにあるテキサスストリートは、さまざまな文化が混ざり合う異国情緒あふれる場所です。朝鮮戦争下でこの地域に米国兵向けの酒場や店舗が次々とオープンしたことが、現在のテキサスストリートの誕生につながりました。1991 年に韓国とロシアの国交が樹立されると、ロシアの船乗りや商人がこの通りに足繁く通い出し、ロシア文化がこの街の重要な一部になっていきました。ショップにはキリル文字の看板やマスタングの服飾品、厚手の手袋が並び、寒冷なロシアの気候が想起されるようで、異国情緒が掻き立てられます。長い年月を経た今も、この通りはさまざまな国の人々を惹きつけています。

テキサスストリートを通り抜けると、チャイナタウンに出ます。中華料理店や餃子店、中国茶専門店などが並び、色彩豊かな装飾が施されていて、中国に来たような気分になります。テキサスストリートとチャイナタウンを散策すれば、韓国への玄関口の役割を果たしていたかつての釜山港の様子の一端が感じ取れます。

南浦洞 (ナンポドン) 通りは南浦洞映画通りとも呼ばれ、たくさんの屋台や飲食店が並びます。いつも人でにぎわっている通りですが、映画祭の期間は文字通り人でごった返します。かつて名を馳せた映画館は取り壊され、大きなシネマコンプレックスに置き換わりましたが、朝鮮戦争中には臨時国会にも使用された、釜山劇場の名前は今も健在です。

通りの両側には屋台が並び、南浦洞随一の名物であるシアホットクをはじめ、トッポッキや韓国おでん、平餃子など、さまざまなご当地の味が楽しめます。映画祭の期間には一層賑やかになりますが、それ以外の時期も多くの人が集まり、行き交う人を眺めるには絶好のスポットです。釜山の活気を感じたいなら、南浦洞通りに行きましょう。

釜山大学商店街は、20 代前半から 20 代中盤の若者の好みに合う、個性的な服や小物が見つけやすい場所です。地下鉄の釜山大学駅と釜山大学校を結ぶこの通りは、釜山最大の商業地区の 1 つとなっています。

個性的な衣料品店や有名ブランドのディスカウントストアが数多く集まっているエリアです。幅広いファッションアイテムが大学生が手を出しやすい価格で提供されています。どの路地も、ショーウィンドウいっぱいに最新トレンドのアクセサリーやコスメ、洋服が並びます。若いエネルギーに満ち溢れていて、ファッションのトレンドを追うように変化し続けている場所です。ショッピングでお腹が空いたら、たくさんある屋台から何かつまんでみましょう。学生街にある通りなので、お財布に優しい飲食店もたくさんあります。

甘川 (カムチョン) 文化村は、朝鮮戦争の避難民たちによって作られた村でしたが、現在は文化と芸術が融合したユニークな空間に生まれ変わりました。この村ならではの個性的なアイテムを取り揃えた土産物店がたくさんあります。名前や好きな言葉を彫刻できる工芸品などもあり、お土産にもぴったりです。

レトロな雰囲気のインテリア小物や雑貨、香りのよい花茶 (フラワーティー) などもあります。鮮やかに彩られた路地で食べ歩きしたり、かわいい手工芸品やインテリア雑貨をゆっくりと見て回ったりして楽しめます。スタンプラリーができる地図を購入して、スタンプを集めながら迷路のような村を巡るのもおすすめです。村の至る所に隠れているさまざまなアート作品やフォトスポットに出会うことができます。

40 階段文化観光テーマ通りは、朝鮮戦争による避難民たちの悲しみと郷愁の象徴となった 40 階段の一帯が整備された場所です。朝鮮戦争当時、釜山港の埠頭と貧民街を結ぶこの通りは、戦争によって引き離された家族が再会する場所であり、救援物資を売買する場所でもありました。

通りの入口には平和の門が立ち、そこから 140 m の線路が走っています。モニュメントが立っているところから 40 階段が始まり、階段の中ほどには、この場所のシンボルとなったアコーディオン奏者の像があります。40 階段の先にある線路に沿ってさらにいくつかの像が並び、街角には 1950 ～ 1960 年代の映画のポスターが飾られていて、かつての雰囲気がしのばれます。40 階段文化館では、釜山の近代史と文化を学ぶことができます。