エディンバラの美術館・博物館 12 選

スコットランド国立近代美術館は、1900 年に遡る近現代美術のコレクションを所蔵する美術館です。この美術館には 2 つの隣接する建物があり、6,000 点を超える絵画、彫刻、アート インスタレーション、動画作品、素描、版画が収蔵されています。

1 つ目の建物モダン ワンには、20 世紀初頭のヨーロッパ美術、マティスやピカソなどのアーティストの目玉となる特別な作品が展示されているほか、企画展示も開催されています。2 つ目の建物であるモダン ツーでは、ダリ、マグリット、ダダのほか、20 世紀初頭のアーティストやスコットランドのアーティストによるシュルレアリスムの世界レベルの展示が行われています。

サージョーンズ ホール ミュージアムは、医療器具とその進歩に焦点を当てた博物館です。エディンバラ王立外科大学の本部にあるサージョーンズ ホール ミュージアムは、主要な医学博物館であり、観光スポットでもあります。この博物館には、サージョーンズ ホール ミュージアム、ウォール病理学博物館、手術歴史博物館などがあります。ユニークなコレクションとしては、骨格異常の図面や写真を集めたグレイグ コレクション、人間の骨格、ゾウの頭蓋骨、その他の標本を集めたバークレー コレクション、歯科器具や標本を集めたメンジーズ キャンベル コレクションなどがあります。

フルーツマーケット ギャラリーは、現代的な空間の中でスコットランドおよび世界の最高峰のアーティストたちの作品を展示する芸術と文化のギャラリーです。元々は青果市場として設計されたこのギャラリーは、クレア バークレー、クリスティーン ボーランド、カラム インズなどのスコットランドのアーティストの作品を展示する独自の空間になっています。過去の展覧会には「Night Walk for Edinburgh (エディンバラ ナイト ウォーク)」、センガ ネングディ展、エマ ハート展、ジャクリーン ドナキー展、ジャック レイナー展などがありました。このギャラリーでは「Childish Things (チャイルディッシュ シングス)」、「Narcissus Reflected (ナルキッソス リフレクテッド)」、「Possibilities of the Object (物体の可能性)」といったテーマ展示も開催されています。

スコットランド王立アカデミーは、スコットランドの現代美術作品を所蔵する芸術アカデミーです。1780 年から現在まで収集されてきた膨大なコレクションとして、論文、絵画、文書、写真、スタジオの芸術品を含む、合計 7,000 点を超える豊富な作品が保管されています。スコットランド王立アカデミーでは、定期的に開催される展示会やイベントにも参加できます。過去の展示会やイベントには、「Reduct: Abstraction and Geometry in Scottish Art (還元 : スコットランド芸術における抽象芸術と幾何学)」、「Academicians in Isolation (アカデミー会員の孤立)」、「Pictures for Spring (春の絵画)」、「Calum Colvin RSA: Constructed Worlds (カラム コルヴィン RSA : 構築された世界)」などがあります。

ジョン ノックス ハウスは、16 世紀にプロテスタント改革者のジョン ノックスがかつて住んでいたと考えられている歴史ある邸宅です。この美しい邸宅は 1490 年代に建てられたもので、手描きの天井、木製のギャラリー、1850 年以降の装飾や絵画など、驚くべき建築ディテールが見られます。邸宅の中を見学して、当時の調度品、精巧な建築手法、近年配置された装飾品など、過去の生活を垣間見ることができます。

国立戦争博物館では、スコットランドの兵士の生活や、戦争がもたらした近隣諸国との政治的関係に焦点を当てています。この博物館は、それ自体が見事な観光スポットになっている、歴史あるエディンバラ城内にあります。周囲の建築物も印象深いものばかりです。博物館の見学の所要時間は 1 時間ほどですが、城内には見学以外にも見どころがたっぷりあるため、すべて見て回ろうと思えば 1 日があっという間に過ぎます。

この博物館では、戦争の歴史に関する全体像に加えて、兵士たちが語った個人的な戦争体験にもスポットを当てています。武器、鎧、有名な戦いを描いた絵画、兵士の所持品や手紙などの遺物を通して語られる 400 年の歴史を巡ることができます。スコットランドや戦争の歴史に興味がある人にとって間違いなく魅力的な場所になるはずです。

ピープルズ ストーリー ミュージアムでは、18 世紀から現在に至るまでのエディンバラの人々の物語を知ることができます。キャノンゲートのすぐ下にあり、16 世紀の刑務所を改装した博物館自体も壮大で見ごたえがあります。

この博物館では、300 年前の人々が日常的に抱えていたであろう苦しみをはじめとする、非常に興味深いツアーが開催されています。恐ろしい犯罪者の処罰方法についての説明もあります。階を上がると 20 世紀の戦争時代に進み、それから (比較的) 気楽な現代の生活へと時間が移っていきます。

スコットランド国立肖像画美術館は、主にスコットランドの芸術家による肖像画の国立コレクションが収蔵されている美術館です。この美術館にはスコットランド国立写真コレクションも収蔵されています。赤色砂岩のゴシックリバイバル様式の建物内にあるこの美術館の膨大なコレクションには、3,000 点を超える絵画や彫刻、38,000 点の写真、ルネッサンス時代にまで遡る 25,000 点の版画やデッサンなどがあります。貴重な作品の中には、スコットランドのメアリー女王の肖像画や、ジョン バプティスト デ メディナ卿の貴族の肖像画 10 点も含まれています。

スティルス ギャラリーは、芸術運動と新進気鋭の写真家の企画展を開催しているギャラリースペースです。旧市街にあるスティルス ギャラリーは、アーティストのスキル向上を支援するための展示、制作施設、クリエイティブなショーケースを運営しています。スティルスでは、講師による写真、レンズベースのアート、デジタルメディアのあらゆる分野に関する幅広いワークショップが開催されています。このギャラリーには、研究や学習のための貴重な研究論文や書籍を所蔵する図書館や、大学院レベルの写真家向けの写真コミュニティもあります。

スコティッシュ ナショナル ギャラリーは、ルネサンス時代から 20 世紀までの素晴らしい美術品が収蔵されているスコットランドの国立美術館です。スコットランド国立美術館の一部であるスコティッシュ ナショナル ギャラリーは、古代ギリシャ神殿を彷彿とさせる素晴らしい建物の中にあります。館内には、ヴァン ダイク、ヤコポ バッサーノ、ジャンバッティスタ ティエポロの傑作が展示されています。そのほかにも、ティツィアーノの作品、カノーヴァの彫刻、グラスゴー美術学校のアーティストの作品などがあり、見どころ満載となっています。

メアリー キングス クロースは、ロイヤル マイルの下にある歴史的な路地で、17 世紀の商人、メアリー キングにちなんで名付けられました。この路地は経年劣化によって閉鎖されたことで、幽霊や殺人に関する多くの迷信や言い伝えを生み出しています。幽霊の噂は 17 世紀にまで遡り、この場所には超常現象の研究者が頻繁に訪れてきました。ガイド付きツアーに参加すれば、この路地での言い伝えを自分の目で確かめることができます。

ミュージアム オン ザ マウンドは、スコットランドの貨幣や経済に焦点を当てた魅力的な貨幣博物館です。ザ マウンドのスコットランド銀行本店ビル内にあるミュージアム オン ザ マウンドは、物々交換品、スコットランドの硬貨や紙幣、古代のトークン、スコットランド銀行の歴史的な紙幣など、膨大な数の遺物のコレクションを誇ります。また、ここにはスコットランド銀行の通貨裏付けとなった高額紙幣の見本として保管されている珍しい紙幣、イングランド銀行の 100 万ポンド紙幣もあります。