
ミラノは、世界をリードするファッション産業、非常にスタイリッシュな住民、流行の最先端を行くナイトライフで有名な、ペースの速いイタリアの近代的な大都市です。しかし、真の先進的な都市であると同時に、古典的なヨーロッパの優雅さも大いに感じさせます。世界最大の教会のひとつであるミラノ大聖堂のゴシック様式の壮大さは、この国の比類なき建築遺産を思い起こさせます。
一方、ブレラ絵画館のような大きな博物館は、まぎれもなくルネッサンス時代の芸術の宝庫。忙しい一日を過ごした後、ミラノの人たちは食前酒 (食事前に飲むカクテル) とおつまみでくつろぎます。これは古くから続く伝統で、とりわけ魅力的な地元の習慣なのです。
ミラノで地元の味を楽しむにはどこに行けばよいか。これは美味しい料理に出会うためにイタリアを旅する人からよく尋ねられる質問です。ミラノ料理の伝統は、周辺の土地や歴史と強く結びついています。郷土料理の重要な食材である米は、水が豊富な地域でよく育つことを発見したヴィスコンティ家によってアジアから持ち込まれたもの。また、河川に恵まれているため牛の放牧に適した牧草地を得られ、次第にチーズが生産されるようになりました。 コトレッタ (カツレツ)、トリッパ (牛の胃袋)、ゴルゴンゾーラ チーズは地元料理に欠かせません。伝統的なシチューのカッスーラに使われる豚肉は、ケルト時代からこの地で生産されています。かつてオークの森に覆われていた平地では、豚の餌となるどんぐりが採れたのです。このような食材を活かした名物料理を、ミラノでも指折りのレストランで味わいましょう。