ミラノ旅行で失敗しないための 10 箇条

ドゥオーモ (ミラノ大聖堂) やスカラ座など、ミラノの人気観光スポットの多くはチケットが必要で、事前に予約する必要があります。特に、サンタ マリア デッレ グラツィエ教会でレオナルド ダ ヴィンチの有名な壁画、最後の晩餐を見るには、予約が不可欠です。

見たい作品のリストに 15 世紀後半の盛期ルネサンスの作品が含まれているなら、修道院の食堂の 15 分間の鑑賞時間をプランに必ず入れましょう。鑑賞時間の枠には制限があるため、訪問日のかなり前から予約を行う必要があります。前売りは 2 ～ 3 か月前に開始され、オンライン予約になります。

ミラノカード シティ パスがあれば、ミラノ地下鉄の公共交通網をより簡単に利用できます。ミラノカードは、1 日間、2 日間、3 日間のパスから選択できます。市内ツアーに特別料金で参加できるだけでなく、無料の音声ガイド、ミラノの一部の人気観光スポットへの入場料金の割引、厳選されたカフェやバールでの無料ドリンクなどのサービスが受けられます。

ミラノカードは、地下鉄、市内電車、トラム (路面電車)、バスに最初に乗車する際に、券売機で有効化できます。オンラインでパスを選択して申請した後、iPhone または Android デバイスの専用アプリでミラノカードを受け取ってください。

ドゥオーモやスフォルツァ城をバックにインスタ映えする写真を撮ろうとするファッショニスタは、ブレザーやコートにグッチのバッグ、レザーブーツ、ピンヒールといったゴージャスなファッションで決めているかもしれません。とは言うものの、訪れる観光スポットや季節に合った、機能的で快適な、その場に適した服装を考えることも必要です。

ウォーキングツアーや徒歩での観光を計画している場合は、ハイヒールではなく歩きやすい靴を選んだ方がよいでしょう。正式なドレスコードがなくても、外食するときは品のある服装が求められます。きちんとした靴を履き、ワンピースやジャケットを着用してください。教会に訪れる際には、ショートパンツやタンクトップでは入場できません (足と肩を露出しないようにしてください)。夏には軽くて通気性の良い生地を使った服装、春には重ね着ができる服装、冬のミラノでは暖かい服装にコートやマフラーを用意してください。

ミラノ (またはイタリアのどこでも) の生鮮市場で買い物をすると、交差した手のイラストや「per favore non toccare」(手を触れないでください) という言葉が書かれた看板が目に入ります。イタリア人は、論理的な衛生上の理由だけでなく、商品に誇りを持っているという理由から、買い物客が果物や野菜に触れないことを望みます。丸々としたプラムの山から商品を自分で取るのは失礼な行為であり、品質への不信感の表れと見なされる可能性があります。

商品を目で見て、好みの種類や熟し具合を見極める必要があります。購入したい商品を指さして、身振りで個数を伝え、店員に計量、包装、梱包してもらいましょう。

スリは、世界各地のどの有名な観光地でも発生している軽犯罪の 1 つです。残念ながら、高級ファッションの中心地であるミラノでも、スリに遭遇する危険があります。このヨーロッパのファッションの中心地を観光するときは、財布と持ち物に十分に注意する必要があります。

ミラノでスリに遭いやすいのは、電車の中やミラノ中央駅などの混雑した場所です。スリ犯は、注意が散漫になりがちなあらゆる場所で、単独で、またはグループで犯行に及びます。おすすめはマネーベルトを使用することです。貴重品をきちんと収納せずに持ち歩いたり、財布を後ろポケットに入れたりしないようにしてください。

ミラノで遅めのランチを取ろうとすると、すでに店が閉まっているかもしれません。ミラノの多くのレストランは、昔からのレストランの営業時間を守っています。ランチタイムは 13:00 から 15:00 まで、ラストオーダーは 14:30 です。ディナータイムは 19:30 頃に店が開き、20:00 にディナーの提供が開始され、23:00 以降まで営業します。

ホテルのレストランの中には、宿泊客と非宿泊客の両方に向けて終日営業している店もあります。しかし通常、ほとんどのレストランでは終日営業を行っていません。ネグローニやスプリッツを楽しむアペリティーボの時間は、18:00 から 20:00 です。ミラノのおしゃれなルーフトップやバーの中には、その直前にオープンする店もあります。

ミラノの市内中心部やドゥオーモ周辺のレストランやバールは、かなり高価な場合があります。限られた予算で美味しいものが食べたいなら、ミラノ大都市圏 (グランデ ミラノ) の外側で探してみると、ちょっとした発見があります。

ポルタ ロマーナは、市内中心部の南東側にある洗練されたエリアです。賑やかな通りには、手頃な価格で利用できる流行りのバールやスタイリッシュなレストランが並んでいます。ミラノ風子牛肉とリゾット、子牛すね肉の煮込み (ossobuco)、フラットブレッドのサンドイッチ (piadina) など、イタリアの美味しい料理や軽食を試してみましょう。ミラノの市内中心部のすぐ北側にあるチャイナタウンでも、バラエティ豊かな料理に出会うことができます。

ミラノでの食事に関する失敗の 1 つは、イタリア以外の「イタリア」料理を求めることです。アメリカのいたるところで見かけるアメリカ発祥の「イタリア」料理が、ミラノのどこに行っても見つからないことに驚くかもしれません。賛否の分かれるハワイアンピザ以外にも、多くの現地化された「イタリア」料理があります。

スイーツがお好きなら、ミラノ中に点在する数十ものジェラテリアを巡ってみましょう。このイタリア伝統の冷凍デザートのさまざまな味を求めて、街中を探索してみるとよいでしょう。しかし、偶然見つけた最寄りのジェラテリアを、この冒険の最初の店にするのは間違いです。

観光地の周辺には、たくさんのカラフルでおしゃれなジェラートを並べてあなたを誘惑する多くのジェラテリアがあります。しかし本当に探すべきなのは、併設する工房で職人の手によって作られたジェラート「ジェラート アルジェンティーナ」(gelato artigianale) を提供するジェラテリアです。こうしたジェラテリアでは、バニラとチョコチップ (stracciatella)、ミルククリーム (fior di latte)、チョコヘーゼルナッツ (cioccolato gianduja) などの伝統的なジェラートを提供しています。アンティカ ジェラテリア サルトリは、市内中心部の北東側にある素晴らしいジェラテリアです。市内中心部から南西に車で 15 分のロドヴィコ イル モロ通りにある、ラ ジェラテリア デッラ ムージカもおすすめです。

ミラノを含むイタリアのどこでも、チップは必須ではありません。しかし、一生に一度の経験となるような高級レストランで、ウェイターが非常に素晴らしいサービスを提供してくれたと感じたときは、10% のチップを加算したり、釣り銭分をチップとして渡すと喜ばれるはずです。実際には、ほとんどの店が請求額にサービス料を加算しています。

宿泊地を選ぶ際には、市内中心部から遠く離れた格安ホテルを選ぶと、宿泊料金の節約分より高い交通費を支払うことになり、結果的に節約にならない可能性があることを覚えておいてください。ドゥオーモやおしゃれなヴィットリオ エマヌエーレ 2 世のガッレリアなど、ミラノの有名な観光スポットが集まる場所の近くに滞在したいなら、チェントロ ストーリコ地区がおすすめです。このような歴史地区やその周辺では、当然のことながら宿泊料金が高くなります。ナイトライフを賑やかに楽しみたいなら、市内中心部のすぐ南西にある、人気のナヴィッリ地区がおすすめです。

低予算でミラノ旅行を楽しみたいなら、チェントロ ヒストリコから北へ数分のところにあるポルト ヴェネツィア地区がおすすめです。この地区の中心部には 18 世紀の庭園がある緑豊かなインドロ モンタネッリ公共庭園があるため、子供連れの家族にもおすすめです。この公園には、ミラノ市立自然史博物館 (Museo Civico di Storia Naturale di Milano)、ドゥニャーニ宮、ウリコ ホエプリ市立プラネタリウムもあります。