京都の人気グルメエリア トップ 10

地下鉄四条駅から徒歩 3 分 、「京都の台所」として名高い市場が錦市場。全長 390 メートルの狭い一本道の両側にぎっしりと店が並んでおり、魚介類や京野菜、漬物、乾物、惣菜、スイーツなど、日常の食生活に必要な素材がすべて揃います。近年はインバウンド観光客に大人気のスポットとなり、店頭で好きなものを買って食べ歩きする外国人観光客の姿が増えましたが、かつては板前や家庭の主婦など、上質な食材を求めて通う地元の人の暮らしに密着した市場でした。アーケードがあるので、天候に左右されることなく散策を楽しめるのが嬉しいですね。

ミシュランで星を獲得したお店もあるなど、美食探索にもってこいのグルメエリア。夜になると赤い提灯に明かりが入り、石畳が幻想的に照らし出される京都有数の花街が先斗町 (ぽんとちょう) です。置屋もあるので、タイミングがよければ、舞妓さんが歩く姿を目にすることができるかもしれません。鴨川と木屋町通に挟まれた狭い道の両側には、花街ならではの料亭や茶屋をはじめ、バーや割烹、小料理屋、フレンチやイタリアンなど魅力的なお店がぎっしりと並んでおり、目移りしてしまいそう。祇園ほど敷居が高くないので、京都のナイトライフを満喫したい人におすすめです。一筋西の木屋町通には、よりリーズナブルで気軽なお店が揃っています。最寄り駅は京阪三条駅、祗園四条駅、河原町駅など。それぞれ徒歩 5 分程度です。

京都の中心部からバスで 1 時間ほどの距離にある大原は、自然の中に由緒正しい名刹が点在する美しい里山です。かつて「大原女 (おはらめ)」と呼ばれる女性が京都の街までやってきて、地元の農産品や薪・柴などを売り歩いていた大原は、今でも新鮮な京野菜の産地であり、おいしい京つけものが名産。なかでも「柴漬け」が有名です。古民家を改装したレストランや、自然豊かなロケーションのカフェ、漬物店など、里山ならではの味覚が楽しめる大原の里。壇ノ浦の戦いに敗れた安徳天皇の母「建礼門院」をはじめ、数多くの貴族や文人、僧侶たちが隠れ住んだ大原で、かつての歴史を偲びながら、体に優しい食事をいただく豊かな休日はいかがですか？

阪急河原町駅周辺を中心とした四条河原町から、河原町三条にかけてのストリートは、ファッショナブルなお店が並ぶ京都一の華やかな繁華街。グループで賑やかに過ごすのに適した居酒屋やパブなどが多く、明るい雰囲気が特徴です。とはいえ、関西屈指のショッピング街でもあるこのエリアには、かき氷や抹茶パフェなど和のスイーツが自慢のカフェや、老舗のコーヒー店なども多いので、お酒を嗜まないという人でも楽しめるはず。またこの界隈は、おひとりさまでもゆったり寛げるお店が多いため、ひとりでさくっと美味しいものをいただきたいときにもおすすめです。

春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色。四季折々の自然を楽しめる嵐山では、豊かな自然に抱かれた伝統の味覚を味わってみたいもの。絶景を愛でながらいただく湯豆腐は情緒たっぷりで、きっと記憶に残ることでしょう。また生麩や湯葉料理も京都ならではの味わい。一度は食べてみたいですね。予約が必要になりますが、世界遺産のお寺「天龍寺」の境内にある「篩月 (しげつ)」でいただける芸術的な精進料理は、禅文化の奥深さを五感で味わうことができるすばらしい体験です。京都駅から JR 嵯峨野線に乗って嵯峨嵐山駅で下車します。

清水寺や高台寺、八坂神社など名所旧跡の多い東山や祇園エリアを散策するなら、雰囲気あふれるカフェや甘味処に立ち寄りましょう。お寺でお抹茶をいただくのもいいですね。清水坂、産寧坂、二年坂など清水寺の周辺の坂道は、まさに京都のイメージそのものの風景。名物の七味唐辛子やお香、美しく繊細な和菓子、手ぬぐいなど、旅の思い出に出会うのにぴったりの場所です。絶品のわらび餅もぜひ味わっておきたいもの。見どころが多いこのエリアを訪れるときは、たくさん歩き回っても疲れないシューズでお出かけするのがポイントです。

銀閣寺橋周辺から、永観堂のある若王子橋まで、琵琶湖疏水に沿って約 1.5 キロ続く「哲学の道」。哲学者の西田幾多郎がこの道を歩きながら思索にふけったことから名付けられました。「日本の道 100 選」にも選定された哲学の道は、とくに春の桜と秋の紅葉で知られますが、しんしんと冷え込む冬の雪景色の美しさもまた格別です。寺社の並ぶ落ち着いた雰囲気の中にカフェや和菓子の名店、町家や洋館を改装したレストランなどが点在する哲学の道は、おすすめのデートスポットでもあります。歩き疲れたら、お寺の茶屋で一休みして、庭園を愛でつつ緋毛氈の上でお抹茶と生菓子をいただくのもいいですね。京都駅からバスが便利です。

暑い京都の夏の風物詩ともいえる鴨川の納涼床。毎年 5 月から 9 月にかけ、川面に張り出すように、お鴨川沿いに席が設けられます。山間部の貴船や高雄の席を「川床 (かわどこ)」と呼ぶのに対し、鴨川では「川床 (かわゆか)」または「床 (ゆか)」と読みます。納涼床といえば格式高い懐石料理のもてなしが多いという印象ですが、鴨川ではカジュアルなお店も多く、和食に限らずイタリアンやフレンチ、さらにはバーや居酒屋などバラエティに富んでいるのが特徴です。リーズナブルに楽しみたいなら、ランチをいただくのがおすすめです。人気の高い納涼床は基本的には予約が必須ですが、予約の要らないコーヒーチェーン店を利用するという裏技もあります。

パワースポットとして名高い貴船 (きふね) と鞍馬 (くらま) は、日帰りハイキングに出かけたい京都の奥座敷です。叡山電鉄鞍馬駅からスタートする場合、途中、貴船までレストランは多くないので、鞍馬駅周辺で腹ごしらえしておきましょう。このあたりは山椒の佃煮が名物なので、お土産にするのもおすすめ。鞍馬寺の周辺では、精進料理のお店や和菓子店など素朴な山の味覚を味わえます。そして夏の貴船といえば、鴨川と並んで納涼川床 (のうりょうかわどこ) が有名です。格式高い老舗の茶屋や料理屋のお座敷で、貴船川のせせらぎを聞きながら上品で繊細な懐石料理をいただけば、暑さも吹き飛んでいきそう。貴船の川床で食事をしたいなら、予約するのが確実です。

大政奉還の舞台となった二条城は、ユネスコ世界遺産に登録された、かつての日本の歴史の中心地です。京都御所も近いこのエリアは、老舗が多く残されており、落ち着いた街並みが特徴。とくに和菓子の名店が多く、なかには京菓子の手作り体験ができるお店もあります。明治創業の有名な洋菓子店や京都を代表する茶舗など、歴史に名を刻まれた老舗が数多く並ぶ寺町通りまで足を延ばせば、京都の奥深さを感じることができるでしょう。また、町家を改装したカフェや焙煎にこだわったコーヒースタンドなど、おしゃれで居心地のいいカフェが多いのもこのエリアです。地下鉄二条駅前駅からのアクセスが便利です。