ドイツでおすすめの魅力的な町と村 ベスト 10

シュトゥットガルトの北東 115 km にあるローテンブルク旧市街は、中世から続く城塞都市です。旧市街の石畳の通りでは、木組みの家屋や店舗とともに、ラートハウス (市庁舎)、ボウマイスターハウス (棟梁の家)、ゲルラッハシュミーデ (旧鍛冶場) などの歴史的建造物も残っています。

冬には、マルクト広場がファンタジーのようなクリスマス マーケットに一変。色とりどりのクリスマス飾りやドイツ菓子を売る屋台が所狭しと並びます。童話の中に紛れ込んだようなローテンブルク旧市街は、多くのハリウッド映画の舞台となっています。「チキチキバンバン」(1968) や「ハリー・ポッターと死の秘宝」(2010、2011) を思い出すでしょう。

7 つの湖に囲まれたシュヴェリーンは、メクレンブルク フォアポンメルン州の州都。第二次世界大戦の戦火を逃れた中世の建物が数多く残っています。中でも特に印象的なのが、シュヴェリーン湖とブルク湖の間の島にあるシュヴェリーン城。

その他、この周辺の観光スポットには、アルテスパレ (旧宮殿)、新古典派州立美術館、州立劇場があります。シュヴェリーンのオールド ガーデン スクエアでは、毎年夏に野外オペラ フェスティバルが開催され、クラシック音楽ファンを魅了しています。

温泉保養地として人気の高いバート メルゲントハイム。ミネラル豊富な温泉は、胸焼けや胃酸過多などに効くと言われています。中世から続く石畳の小道に木組みの家屋という典型的なドイツの村らしい風情と、ドイツ屈指の温泉保養地であることが、バート メルゲントハイムの魅力です。

7 万平方メートルの広さを誇るスパパークには、美しいラベンダーと薬用ハーブ畑、バラ園、日本庭園があります。バートメルゲントハイムに滞在するアクティブ派には、140 km を超えるウォーキングトレイルがおすすめ。全長約 18 km の遊歩道から、市街と周囲のタウバー渓谷の景色を眺めることができます。

リューベックの歴史は、ドイツの主要な港として栄えた 12 世紀にさかのぼります。現在ではユネスコの世界遺産に登録され、中世の面影を残すアルトシュタット (旧市街) の教会建築が多くの人を魅了しています。旧市街には尖塔がそびえる 7 つの教会があります。そのうちの 1 つ、市内で最も古いリューベッカー ドムは後期ゴシック様式とバロック様式の大聖堂です。

リューベックは、アーモンドミールと砂糖 (または蜂蜜) で作られたマジパンの生産でも有名です。カフェ ニーダーエッガーの 2 階には、地元特産の菓子、マジパン専門の博物館もあります。

トリーアは、紀元前 1 世紀にローマ人が築いた領地が起源。ドイツ最古の町の 1 つです。ヨーロッパで最多の古代ローマ建築物があり、ポルタ ニグラ (市壁の門)、トリーア円形劇場、3 つのローマ風呂跡が有名です。リューベックの大聖堂はぜひ訪れましょう。長さ 67 m のローマ皇帝コンスタンティヌスの玉座が圧巻です。

人気のドイツ ワイン、モーゼル ワインの生産地としても有名。美しい町の周辺に何十ものブドウ園があり、ガイド付きツアーやワインの試飲を行っています。

フランコニア地方のバンベルクは 7 つの丘で構成され、それぞれの丘に中世の町のシンボルとなる教会が建っています。旧市街には、11 世紀から 19 世紀のアーチ橋や美しい建物が多く保存されているため、ユネスコの世界遺産に登録されています。中でも代表的な観光スポットが、バンベルク大聖堂。後期ロマネスク様式の建物で、ハインリヒ 2 世とクレメンス 2 世の墓があります。町で最も高い丘の上にあるアルテンブルク城の起源は 1109 年。1553 年まではバンベルクの司教邸でした。

ドイツビール好きにはうれしい、伝統的な醸造所としても知られています。バンベルクの名物は、ラウフビエ (スモークビール)。シュレンケルラやスペツィアルでぜひお試しください。

冬の休暇には山岳地帯の村、ベルヒテスガーデンがおすすめ。バイエルン アルプスの息をのむような絶景で知られ、ベルヒテスガーデン国立公園でのスキーや、ケーニヒス湖でのセーリングなど、さまざまなアウトドア スポーツを楽しむことができます。何キロにも渡るハイキングコースもあり、ドイツで最も寒い地点として知られるフンテンゼーに向うコースもあります。

ベルヒテスガーデンの昼間のマルクト広場はいつもにぎやかで、ブラスバンドの音楽に合わせて、バイエルンの衣装を着た子供たちが民族舞踊を披露します。ベルヒテスガーデンから車で東南東に 10 分ほどのところに、第三帝国時代の有名なオーバーザルツベルクや、ヒトラーの別荘、鷲の巣などがあります。

マイセンは、ドイツとチェコ共和国の国境近くにあり、プラハの景色とよく似ています。この町のシンボルは、15 世紀に建てられたアルブレヒト城とマイセン大聖堂。どちらもエルベ川を眼下に望む高台にあります。マイセンは、ドイツ有数の磁器生産地。18 世紀以来の伝統的磁器を展示している博物館があります。

マイセンでは年間を通じて数多くのお祭りが開催されています。9 月下旬のワインフェストでは、ザクセン地方のワインの収穫を生演奏とワイン テイスティングで祝います。

ユネスコの世界遺産に登録されているバイエルン州のレーゲンスブルクは、第二次世界大戦の影響を受けなかった数少ない町のひとつ。ドナウ川を眼下に望む中世の町で、古代ローマ、ロマネスク、ゴシック様式の建物が立ち並んでいます。旧市街は比較的歩きやすいので、散策しながら、ドイツ最古の石橋、聖ペトロ大聖堂などの歴史的建造物を鑑賞しましょう。

レーゲンスブルクは舞台芸術が盛んなことでも知られ、レーゲンスブルク劇場では、世界一流のオペラ、バレエ、オペレッタ、ミュージカルが 1 年中開催されています。また、オクトーバーフェストに相当するレーゲンスブルク ダルトも人気があります。通常 5 月と 9 月上旬の年 2 回、2 週間に渡って開催されます。

リンダウは、ドイツ南部とオーストリアの国境にある島。周囲を美しいボーデン湖に囲まれています。夏場の湖は、船の旅や泳ぎを楽しむ大勢の人でにぎわいます。ボーデンゼー ラドヴェークは、湖を 1 周する全長 260 km の小道で、サイクリングに最適です。

木組みの家屋や歴史的建造物が町の大半を占めています。リンダウ灯台と 12 世紀のマングトゥルム塔からは、リンダウ市街とボーデン湖を一望できます。中でも珍しい建物が 13 世紀の泥棒の塔と呼ばれる元刑務所の塔。カラフルな屋根瓦で覆われています。