ニューヨークでは、何段にも重ねた朝食のベーグルを味わえるスポットよりも数多くのフェスティバルが開催されます。そびえ立つ高層ビルとにぎやかな地区からなるこの大都市は、誰もが認めるアメリカ全土の芸術、音楽、文化の中心地の 1 つです。有名なエレクトロニカ パーティから活気に満ちたゲイプライドイベントまであらゆるイベントが開催されますが、これはほんの一部にすぎません。
あえて挙げるなら、ニューヨークでフェスティバルを楽しむのに最適な季節は夏でしょう。人気の高いイベントのほとんどは夏に開催され、パレードやパーティが屋外の路上で行われます。とはいえ、以下で紹介するニューヨークのおすすめのフェスティバルの多くでは、真冬、春、秋にも楽しめるアクティビティが用意されています。詳しく紹介していますので、ぜひご確認ください。
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セント パトリックス デー パレード
「エメラルドの島」の精神を伝えるパレード
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ニューヨーク市のセント パトリックス デー パレードは、アメリカで最も長く続いているアイルランドのフェスティバルです。アイルランドは「エメラルドの島」と呼ばれていますが、その文化を称えるアイルランド国外のイベントの中で、このパレードは最大級の催しです。パレードは毎年 3 月 17 日にマンハッタンのダウンタウンの路上で開催され、44 丁目から 79 丁目まで、市内でも有数の繁華街を移動します。
このイベントの目玉は紛れもなく 5 番街のパレードです。15 万人を超えるパフォーマーが参加し、ビッグバンドやゲールダンサーがエネルギーあふれるパフォーマンスで会場を盛り上げます。ニューヨークのミッドタウンもこのイベントの雰囲気に包まれ、地元の居酒屋やバーはギネスを飲む人たちで賑わい、アイリッシュ パーティが夜明けまで続きます。
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大晦日
スタイリッシュに年越しを祝う
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大晦日はニューヨーク市の一大イベントです。ビッグ アップルは、とりわけタイムズ スクエアで行われる有名な年越しイベントもあり、来る年を迎えるために大晦日に訪れたい場所。群集に加わり、毎年恒例のタイムズ スクエアのボールドロップを見たり、有名アーティストによるパフォーマンスや花火を楽しんだりしましょう。
ただし、タイムズ スクエアはニューヨーク市で行われる大晦日イベントのほんの一部にすぎません。マンハッタンのスカイラインの素晴らしい景色を望む屋上パーティから、ハドソン川の花火ディナークルーズまで、ほかにも楽しみがたくさんあります。
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ニューヨーク プライド
世界最大級の LGBTQ+ の祭典
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ニューヨーク プライドは現在、世界最大級の LGBTQ+ の祭典の 1 つとなっています。市全体で開催されるさまざまな魅力にあふれるフェスティバルであり、すべての行政区でイベントが開催されます。その中で、おそらく最も有名なイベントが、ロウアー マンハッタンと 5 番街を横断する大行進と、1969 年に起きた象徴的なストーンウォールの反乱の場所を記念するストーンウォール国立記念碑で行われる集会でしょう。
現在では、ニューヨーク プライドには 250 万人を超える観衆が、メインイベントだけでなく、チェルシーで開催されるレインボー フラワー ショーからグリニッジ ヴィレッジで開催されるストーンウォールの歴史講演まで、ビッグ アップル各地で行われる小規模なパーティ目当てに集まります。
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トライベッカ映画祭
ニューヨークで見る大スターたち
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トライベッカ映画祭は、ニューヨークにおけるカンヌやサンダンスのようなイベントです。このイベントは現在、映画界の中でも最も格式あるイベントの 1 つとして確固たる地位を築いており、驚異の 600 もの最新映画作品の上映会が開催され、15 万人を超える参加者が集まります。ほかでもないロバート デ ニーロによって始められた 2002 年以来、このイベントはロウアー マンハッタン全域と、それ以外の地域の会場にも拡大してきました。
トライベッカ映画祭は 6 月に約 11 日間にわたって開催されます。優れた独立系映画を上映することを目的としたイベントですが、大作映画のプレミア試写会の場としても知られています。映画ファンでなくても、トライベッカ映画祭の会場に行けば、大スターを一目見ることができます。
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ミュージアム マイル フェスティバル
ニューヨークの文化と歴史を味わう
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初夏のビッグ アップルを彩るミュージアム マイル フェスティバルは、文化に関心の高い人なら、ぜひ参加したいイベントです。世界有数の美術館や博物館のある 5 番街とアッパー イースト サイドのブロックに沿って、ブロック内のすべての美術館と博物館が一晩限定で入場無料になります。
18:00 以降は、メトロポリタン美術館やソロモン R. グッゲンハイム美術館などの必見の観光スポットのほか、アフリカ センターやクーパーヒューイット スミソニアン デザイン ミュージアムなどのニッチなスポットも含め、参加している 8 つの美術館と博物館に立ち寄ることができます。
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リバー トゥ リバー フェスティバル
ニューヨークのアートの多様性を称えるお祭り
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リバー トゥ リバー フェスティバルは、ハドソン川とイースト リバーの間にあるロウアー マンハッタンの主要地区を 1 つの文化イベントで結びつけることを目的として、2000 年代初頭に始まりました。現在ではニューヨークで人気の夏のアートフェスティバルの 1 つになっており、誰でも無料で参加できます。
リバー トゥ リバー フェスティバルの魅力は、どのようなパフォーマンスが見られるか見当が付かないことです。地元の劇場で前衛的なダンスショーが開催されている日もあれば、川沿いの公園で屋外パフォーマンスアートが開催されている日もあります。フェスティバルは 6 月中旬から始まり、7 月の第 1 週まで続きます。
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エレクトリック ズー
ニューヨーク市ランドールズ島で電子音楽に浸る
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エレクトリック ズーは、ニューヨーク市を代表するエレクトロニック ミュージック フェスティバルであるだけではなく、世界トップクラスのエレクトロニック ミュージック フェスティバルの 1 つでもあります。2009 年に初めて開催されて以来、EDM 分野の有名アーティストが集まり、現在ではランドールズ アイランド パークの広大なスペースに 10 万人近くの観客が集まるイベントに成長しました。
ラインナップは毎年変わりますが、ハウス、テクノ、エレクトロニカの代表的なアーティストが参加します。過去にステージを飾ったアーティストは、ザ ケミカル ブラザーズ、デヴィッド ゲッタ、スクリレックス、デッドマウ 5 など、例を挙げるときりがないほどです。エレクトリック ズーは通常、9 月最初の週末に開催されます。
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ルナ ニュー イヤー パレード アンド フェスティバル
マンハッタンに現れるドラゴン
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「チャイニーズ ニュー イヤー フェスティバル」いう愛称でも親しまれている「ルナ ニュー イヤー パレード アンド フェスティバル」は真冬に開催され、この巨大都市で多様な文化が育まれていることを示す素晴らしいイベントとなっています。イースト ブロードウェイからロウアー マンハッタンまで広がる、マンハッタンの魅惑的なチャイナタウンエリアで開催されます。
フェスティバルでは、街頭で行われる龍舞から中国音楽のパフォーマンスまで、あらゆるものが見られます。メインパレードはモット ストリートとキャナル ストリートに集中する傾向がありますが、エリア内の狭い路地でもさまざまなイベントを楽しめます。さらに、中華系アメリカ人博物館では中国の歴史についての講演が行われるほか、ニューヨーク フィルハーモニックによるイベント関連の演奏も行われます。
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ウインター ジャズフェスト
真冬を盛り上げるイベント
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ウインター ジャズフェストは、2005 年に初めて開催されて以来、ニューヨーク市のジャズシーンを代表するイベントの 1 つとなっています。居心地のよい地下のバーから大規模なステージに至るまで、マンハッタンのダウンタウンとブルックリンの間に点在するさまざまな会場で行われるイベントです。
このイベント全体の目的は、ジェイスウィスやサン ラ アーケストラなどの有名アーティストだけでなく、無名アーティストや新進気鋭のアーティストの両方を取り上げ、創造的で最先端のコンテンポラリー ジャズを盛り上げることにあります。イベントの目玉の 1 つは、隠れ家的なヒップなバーやセントラル パークの屋外スポットなど、開催されるステージが多岐にわたることです。
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桜祭り
ピンクの花が咲き誇る季節
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桜祭りは、気候が少し暖かくなり、ビッグ アップルの桜の木が生命の息吹に満ちあふれる 4 月に開催されます。メインイベント会場はブルックリン植物園で、その中心となるのが、80 本を超える関山桜がピンクがかった白に輝く美しい並木道、チェリー エスプラネードです。
4 月にニューヨーク市の桜が色づく様子が見られるのは植物園だけではありません。フラッシング メドウズ、セントラル パーク、ルーズベルト アイランドにも、それぞれに美しい桜の木々があります。