食べずには帰れないソウル名物 10 品

平壌冷麺 (平壌風冷蕎麦) は一年中、特に夏に人気の名物です。平壌 (北朝鮮) が発祥ですが、ソウルにもこの料理を提供するレストランがたくさんあります。

その名の通り、冷たいスープに蕎麦を入れ、スライスした肉とゆで卵を乗せた料理です。控えめなあっさりとした味わいで、お子様や外国の方にもおすすめです。平壌冷麺は餃子と一緒に食べられることが多いようです。

ソルロンタンは、牛骨を数時間煮込んだ乳白色のスープです。このヘルシーな煮込み料理は、通常、ご飯やさまざまなおかず、キムチまたはカクテキ (角切りの大根キムチ) と一緒に食べます。ほとんどのレストランでは、塩、コショウ、ネギも添えて提供します。ソルロンタンはテーブルで好みに合わせて味付けができます。

チュオタンは、どじょうのすり身、唐辛子ペースト、エゴマの粉、味噌、生姜で作られたスープです。全羅北道の南原市が発祥ですが、ソウルにはチュオタンを提供するレストランがたくさんあります。ただし、ソウルスタイルのチュオタンは通常、辛くありません。辛みを加えたい場合は、青陽唐辛子を少し加えてください。

ビンデトック (緑豆チヂミ) は、ソウルでよく見られる韓国の伝統料理です。主に緑豆粉、きざみキムチ、ひき肉、もやし、各種調味料で作られます。生地をきつね色になるまでフライパンで焼いたら、ディップソース、キムチ、玉ねぎのピクルスを添えて提供されます。地元の人々の間では、広蔵市場 (クァンジャンシジャン) のビンデトックが一番だと言われることが多いようです。

トッポッキ (餅の炒め物) は、韓国で最も一般的な屋台料理のひとつです。辛い料理が好きな人におすすめの、この歯ごたえのあるご馳走は、韓国のお餅を甘辛いコチュジャンソースで調理したものです。オレンジがかった明るい赤色が特徴のこの軽食は、路上の出店や個人が経営する軽食バーなどで売られています。

地元では、夏場に体のエネルギーを補充しなければならないと考えられており、息を吹きかけ冷ましながら食べる熱々のサムゲタン (鶏肉と朝鮮人参のスープ) が、6 月から 9 月初旬までの期間によく食べられています。

サムゲタンは、クリ、にんにく、乾燥ナツメ、朝鮮人参、もち米、銀杏を小さな若鶏に詰めてスープにした栄養満点のスープです。肉が柔らかくなり、濃い出汁に高い香りを残しつつも軽い苦みが出てくるまで、材料をじっくりと煮込んでいきます。

カンジャンケジャンは、新鮮な生のカニを醤油でマリネした韓国の伝統的な料理です。レシピはシンプルに聞こえますが、おいしさの決め手として新鮮で質の高い食材が必要になるため、家庭で調理するのは簡単ではありません。

味が濃いので、ご飯やさまざまなおかずと合わせて食べるのがおすすめです。ソウル江南 (カンナム) 区のグルメストリートである新沙洞 (シンサドン) には、カンジャンケジャンの専門レストランがたくさんあります。

チョッパル (豚足煮込み) は、ソウルの独特の郷土料理のひとつです。ソウル市内にはチョッパルが有名なエリアもあり、奨忠洞 (ジャンチュンドン) には 1960 ～ 1970 年代から今にまで至る伝統的なレストランがたくさんあります。豚足を醤油、生姜、にんにく、酒で煮込んだ料理です。薄切り肉をレタスやキムチ、大根の漬物で包んで、地元っ子のように楽しみましょう。

スンデポックンは、安くて栄養価の高いおかずとして多くの韓国人に愛されています。ブラッドソーセージを野菜、餅、コチュジャン (赤唐辛子ペースト) と一緒に炒めたものです。新林洞 (シルシムドン) から、スンデポックン専門店が多く集まっているスンデタウンに向かうのがおすすめです。

チュクミポックン (タコ炒め) は、ソウルのシーフード好きにぴったりの料理です。これは、辛いコチュジャン (赤唐辛子) ソースにイイダコを漬け込んだものです。ご飯に乗せてもよし、タコを少量ずつレタスで包んで食べてもよし。東大門 (ドンデムン) のチュクミ通りと言えばチュクミポックンです。