活気あふれるソウルでは、狭い路地で開店している個人の食堂から、5 つ星ホテル内で営業しているおしゃれなレストランに至るまで、基本的にどこでもおいしい韓国料理に出会うことができます。おいしい韓国料理の歴史は 2,000 年を超える昔にまでさかのぼり、当時は、韓国の王族だけが食することができました。
現在は、韓国料理は広く一般に普及しており、ローカルの人々や観光客が口をそろえて「味わい深くスパイシーで、食べごたえたっぷりで栄養満点。一日を通していつでも楽しめる料理」と韓国料理を表現しています。韓国の首都ソウルに滞在中、絶対にトライしてみるべき韓国料理の中で、一番人気の品をリストアップしました。
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キムチ
- 食事
キムチは韓国を代表する食べ物で、新羅王朝時代にさかのぼる、2,000 年を超える長い年月にわたって韓国で食されてきました。キムチは、韓国キャベツ、大根、カボチャ、タマネギ、ショウガ、春タマネギ、唐辛子パウダー、つぶしたニンニク、海産物の塩漬けなどを原料として、これらを発酵させて作ります。
ソウルでは 200 種類を超える伝統料理キムチが手に入り、そのままでも、ご飯と一緒でも、おかゆやスープや餅に入れてもおいしく食べられます。また、キムチからは、キムチのシチュー (キムチチゲ)、キムチのお好み焼き (キムチチヂミ)、キムチチャーハンなど、様々な派生料理が生まれています。
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ビビンバ
- 食事
ソウルを訪問中に外せない料理には、レストラン、フードコート、路上のマーケットなどで食べられる、栄養満点でお腹がいっぱいになるビビンバもあります。地域や使われる材料によって、ビビンバは肉ベースであったり、ベジタリアンメニューであったりします。
最も一般的なビビンバは、温かいご飯の上に各種野菜、牛肉または鶏肉、生卵がのっており、しょうゆと少量の唐辛子で味が付けられています。韓国風の混ぜご飯のビビンバには、シーフード好きにピッタリなバリエーションで、サーモンやツナやタコといったシーフードで肉を置き換えた海鮮ビビンバ (hoedeopbap) があります。
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赤い餅 (トッポギ)
- 食事
トッポギは、韓国の伝統的なストリートフードで、厚切りにしたカレトック (ゆでた餅)、魚のすり身、タマネギ、角切りのニンニク、塩、砂糖、野菜各種を炒めて、甘辛ソースで味を付けて作ります。オレンジがかった明るい赤色が特徴のこの軽食は、路上の出店や個人が経営する軽食バーなどで売られています。
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プルコギ
- 食事
プルコギは、薄切りにして下味を付けた牛サーロイン肉を、スライスしたタマネギ、グリーンペッパー、ニンニクと一緒に炭火のバーナーで調理したもので、独特のスモーキーな風味が特徴です。グリルする前に肉は、しょうゆ、ごま油、黒コショウ、ニンニク、タマネギ、ショウガ、砂糖を混ぜたソースに 2~4 時間ほど漬け込んでおくので、香り高く柔らかく仕上がります。
プルコギはレタスやホウレン草といった、調理された肉を包んで食べられる緑の葉物野菜を添えて盛り付けられ、たいていサムジャン (スパイシーなペースト) とキムチと一緒に出されます。
写真提供 stu_spivack (CC BY-SA 2.0) 修正済
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チャジャンミョン
- 食事
韓国料理と中華料理を融合したチャジャンミョンは、手作りの太麺に、スライスした生のキュウリと、塩辛い黒大豆ペーストと角切り豚肉と野菜を混ぜたものをのせた料理です。健康的な麺料理、チャジャンミョンの値段は 5,000 ウォンからで、お財布に優しい手軽な食事が必要な時にピッタリです。
チャジャンミョンはまた、毎年 4 月 14 日のブラックデーに独り身の人たちが食べています。ブラックデーには、バレンタインデーに贈り物をもらえなかった人たちが黒い服を着てチャジャンミョンなどの黒い色をした食べ物を食べます。
写真提供 egg (Hong, Yun Seon) (CC BY 2.0) 修正済
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サムギョプサル
- 食事
サムギョプサルは、料理のスキルはほとんどなくても作れる、韓国のもう一つの代表的な料理で、食事をするテーブルに備え付けられたグリルで、大きく切った豚バラ肉のスライスを調理します。調理したバラ肉は、レタスやゴマの葉に包みたれに付けて、小さなマッシュルーム、青唐辛子、緑タマネギ、生タマネギ、ニンニクなどの付け合わせに加え、キムチと一緒に食べます。
ソウルで働く若者の間で人気のサムギョプサルにはお酒のソジュ 1 杯 (もしくは 2 杯) が付きます。
所在地 : ソウル特別市 麻浦区 ペクポムロ 31
営業時間 : 毎日午前 11 時~午後 11 時
電話番号 : +822 719 4848
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韓国風フライドチキン
- 食事
韓国風フライドチキンは、アメリカの典型的なファストフードに韓国独自の魅力が加わった料理です。アメリカのフライドチキンと異なり、韓国風フライドチキンは、サラダ油で二度揚げする前に甘辛いソース (レストランによっては、青唐辛子を衣に混ぜてスパイスの辛みを効かせます) で下味をつけます。
この味付けのおかげで、チキンの中はとてもジューシーに仕上がる一方、軽く衣をつけた外側はべたつかずにカリッとした食感になります。ビールのおつまみとして、夜遅くに食べる人気の軽食です。
写真提供 istolethetv (CC BY 2.0) 修正済
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スパイシーな冷麺 (ビビムネンミョン)
- 食事
ビビムネンミョンは、冷たい出汁、細切りキュウリ、韓国ナシのスライス、ゆで卵、冷やした茹で牛肉のスライスと一緒に、ステンレスのボールに入って出されます。長い細麺は、小麦と、蕎麦またはサツマイモから作られますが、海藻や緑茶を使ったバリエーションもあります。
長い細麺は長生きと健康を象徴しており、切らずに出すのが伝統ですが、レストランで食べるときにはお店の人にお願いして好みの長さに切ってもらうことができます。
写真提供 Jinho Jung (CC BY 2.0) 修正済
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朝鮮人参と鶏肉のスープ (サムゲタン)
- 食事
韓国ローカルの人たちは、夏場には体力を補充しなければならないと信じているので、息を吹きかけ冷ましながら食べる熱々のサムゲタン (鶏肉と朝鮮人参のスープ) を、6 月から 9 月初旬までの期間によく食べています。
サムゲタンは、クリ、ニンニク、乾燥ナツメ、朝鮮人参、もち米、ギンナンを小さな若鶏に詰めてスープにした料理です。材料は時間をかけて、肉がとても柔らかくなり、濃い出汁に高い香りを残しつつも軽い苦みが出てくるまでゆっくり調理します。