ベネチアはカップルでのロマンチックな旅や歴史散策に最適なことはもちろんですが、宮殿や教会の塔など高い建物を眺めながら、家族で楽しめるスポットがたくさんあります。広大なサン マルコ広場などで「宝探し」に参加したり、大運河の穏やかな流れの上で水の都を楽しみましょう。
出発地点は市内中心部をおすすめしますが、ベネチアのファミリー向け観光スポットのいくつかは、ヴェネトの丘や、近くのムラーノ島、リド島にあります。風光明媚な田園地帯で乗馬を楽しんだり、ベネチアの伝統工芸品 (仮面やガラス細工など) を作る工房を見学したり。かつてナポレオンが歩いたと伝えられる緑の迷路庭園で道探しを楽しむのもおすすめです。ベネチアでおすすめのアクティビティリストを参考に、楽しい旅行を計画しましょう。
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ヴァポレットで大運河を巡る
サルーテからベネチアの水上バスに乗る
- 格安
- 家族
確かに、ゴンドラに乗るのはベネチアでしかできない体験です。しかし、大運河の景色を家族揃ってのんびり眺められる手頃な手段をお探しならば、公共の水上バス (ヴァポレット) を利用してゆっくり船旅を楽しむのをおすすめします。
ヴァポレットには運河沿いにあるどの ACTV 停留所からでも簡単に乗ることができます。主な停留所の 1 つがサルーテ駅です。早めに行き、前方のオープンエアの席を選び、ベネチアの有名な宮殿や観光スポットを見ながらサン マルコ広場まで乗りましょう。
所在地 : 30100 Venice, Metropolitan City of Venice, Italy
地図 - 2
「ライオンの口」に手を入れる
ベネチア中のボッケ デイ レオーニを探す
- 家族
- 歴史
- 写真
ボッケ デイ レオーニ (ライオンの口) とは、奇怪なメデューサやライオンの頭部のような形に彫られた石の郵便受け。これらは市民がベネチアの行政機関に対して苦情を訴えたり、不正を働いた役人を告発したり、犯罪を通報したりする投書の投函口でした。しかし次第にこれが原因となって脅迫が行われることが蔓延し、時には裁判も行われずに多くの人が罰せられるようになってしまいました。
現在はベネチア中の観光地でさまざまなバリエーションを見つけることができます。その口に手を入れてポーズを取ってみましょう。ドゥカーレ宮殿、サン マルティーノ教会、サンタ マリア デッラ ビジタツィオーネなどで探してください。
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ベネチアの街中でライオンを探す
記念碑、旗、噴水まで
- 家族
- 写真
ベネチアのライオン (獅子) は街のシンボル。そして街の守護聖人の 1 人である聖マルコを表しています。サン マルコ広場に高くそびえる古い花崗岩の柱。この上に、聖書を持った翼のあるライオン (有翼の獅子) がいます。このブロンズ像が最もよく目立つものでしょう。
子供を連れてライオンを探せば、楽しい宝探しになります。翼のあるものやないものなど、街中を探してみましょう。掲げられた旗に描かれていたり、噴水の脇に彫像があったり、大きな建物の壁の浮き彫りになっていたりします。
写真提供 Nino Barbieri (CC BY-SA 3.0) 修正済
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カ マカーナで自分だけのベネチアンマスクを作る
18 世紀の工芸品の膨大なコレクションを見る
- 家族
- ショッピング
ベネチアンマスク (仮面) の歴史は 18 世紀まで遡り、貴族、とりわけ女性が着用していました。典型的なマスクはモレッタまたはムータと呼ばれるもの。この仮面を付ければ、手の込んだベネチアの衣装がさらに引き立ちます。その当時、女性達は顔を隠すためというよりも、仮面舞踏会やカーニバルで自分達への関心を煽るために仮面を付けていました。それが「誘惑の仮面」として知られるようになった理由です。
カ マカーナはドルソドゥロ地区にある楽しい店で、この街の仮面作りの伝統を守り続けています。また、仮面に色を塗るワークショップも開かれており、カラフルな自分だけの仮面を旅の記念として作ることができます。
所在地 : Dorsoduro, 3172, 30123 Venezia VE, Italy
営業時間 : 毎日午前 10 時~午後 8 時
電話番号 : +39 041 277 6142
地図写真提供 TracyElaine (CC BY 2.0) 修正済
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ベネチア自然史博物館で恐竜の化石を見る
水の都ベネチアの自然史を学ぶ
- 家族
- 歴史
ベネチア自然史博物館を外から見ると、それは大運河の南岸にある壮麗な宮殿。館内には、ベネチアの探検家 (マルコポーロもその中の 1 人) によって何世紀にもわたって収集された、植物学、動物学、古生物学、民族学に関する膨大な種類の展示品があります。
子供達に人気があるのは蝶の標本、そして等身大の恐竜の化石の展示です。アフリカからもたらされたオウラノサウルスの化石の骨格標本は迫力満点です。
所在地 : Salizada del Fontego dei Turchi, 1730, 30135 Santa Croce, Venezia VE, Italy
営業時間 : 火~日 : 午前 10 時~午後 6 時 (月曜休館)
電話番号 : +39 041 275 0206
地図写真提供 Spencer Wright (CC BY 2.0) 修正済
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ピサニ邸の迷路に挑戦
ベネチア様式の貴族の別荘にある迷宮庭園
- 家族
- 歴史
ピサニ邸は、ナヴィーリオ デル ブレンタ (大運河の自然の延長線上にあたる川) のほとりに並ぶベネチアの別荘の中でも最大かつ最も豪華な別荘です。ピサニ邸の特徴は、114 室もの客室がある後期バロック様式の建物であること。ベネチアの首長や訪問する貴族達をもてなしていました。
エレガントなフレスコ画が描かれたダンスホールなどを回ると、タイプトリップしたように感じます。また、手入れの行き届いた敷地内には果樹園や温室もあります。ここで有名なのが、生垣でできた迷路。なかなか難解な迷路で、あのナポレオンですら、ここでの滞在中に迷子になったと自ら語っています。
所在地 : Via Doge Pisani, 7, 30039 Stra VE, Italy
営業時間 : 毎日午前 10 時~午前 12 時 45 分、午後 4 時 30 分~午後 7 時 15 分
電話番号 : +39 049 502074
地図 - 7
ムラーノ島で吹きガラス職人の技を見る
何世紀も続いた技術が現代まで伝わっている様子を見学
- カップル
- 家族
- ショッピング
何世紀にもわたるムラーノ島の吹きガラスの伝統。ムラーノ ガラスとして知られる芸術的で複雑なスタイルを生み出しています。島の吹きガラス工場を回るガイド付きツアーで、製作の裏側を覗いてみましょう。ベネチア アルティスティカ コッレオーニはおすすめです。
ガラスの原料である砂が溶けて、輝く熱い固まりになります。熟練の職人が素早く息を吹き込み、カットして、繊細でカラフルな形にしていきます。子供たちは尊敬の眼差しで見詰めることでしょう。ベネチアからムラーノ直行のヴァポレットに乗れば、ムラーノ島へは 20 分ほどで到着します。
所在地 : Fondamenta S. Giovanni dei Battuti, 12, 30141 Venezia VE, Italy
営業時間 : 毎日午前 9 時~午後 5 時
電話番号 : +39 041 527 4872
地図写真提供 Joe deSousa (CC0 1.0) 修正済
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アルチエリ デル レオンでアーチェリーを習う
集中力を鍛える場所
- アドベンチャー
- 家族
コンパニャ アルシエリ デル レオンはリド ディ ベネチア (リド島) にあるアーチェリーの学校です。屋内と屋外のアーチェリー場があり、まったくの初心者向けのコースもあって 9 歳から参加できます。
熟練のインストラクターの指導の下で、基本的な安全対策やアーチェリーの技術を学びます。弓、矢、矢筒は施設に用意されています。コースの終了時には参加証明書が貰えます。
所在地 : Via Malamocco, 14b, 30126 Lido VE, Italy
営業時間 : 毎日午前 6 時~午後 10 時 30 分
電話番号 : +39 041 276 0223
地図 - 9
乗馬を楽しむ
馬に乗ってヴェネトの丘を上る、または水の都ベネチアの海岸で馬に乗る
- アドベンチャー
- カップル
- 家族
水の都ベネチアから車で 1 時間足らずのところに、ヴェネトの丘の美しい田園地帯が広がります。この場所はもちろん、またベネチアのラグーンの海岸にも、馬に乗ることのできる素晴らしいトレイルがあります。ヴェネトの丘には乗馬ツアーを行っている乗馬センターがいくつもあり、遠いところでは北側のドロミーティ山地のべッルーノ辺りまで出かけるツアーもあります。
ヴェネト馬術センターのような学校もあり、4 歳以上の子供向けにポニーに乗る楽しいコースもあります。リド ディ ベネチア (リド島) の海岸へ向かえば、チルコロ イッピコ ベネチア リド アマチュア スポーツ協会があります。練習場はベネチアのラグーンの穏やかな海に面しています。
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リド ビーチで日光浴
ベネチアからそれほど遠くない島へ脱出
- 格安
- カップル
- 家族
- 写真
リド ディ ベネチア (リド島) はベネチアの南東にある島で、水の都ベネチアとは対照的に「乾いた土地」という特色があります。それでも、海岸線が 12 km にわたって続いており、自転車に乗ったり、馬に乗ったりすることができます。ベネチアからリド島までは、ヴァポレッティに乗れば簡単に行けます。
リド島の大部分は自然保護区。鬱蒼とした松林に接して金色の砂丘が広がっており、日光浴や一泳ぎするにはぴったりの場所です。サン ニコロやムラッツィ (愛称「ブルームーン」) のような人気のあるビーチの一部は、ヌーディスト ビーチとなっているところもあるので覚えておきましょう。
所在地 : Lido di Venezia, 30126 Lido VE, Italy
地図写真提供 Sandor Somkuti (CC BY-SA 2.0) 修正済