ミラノのおすすめシアター 10 選

スカラ座はミラノ中心部にある有名なオペラハウス。この歴史ある建物では、約 3 世紀にわたって最高のオペラやアーティストのショーが上演されてきました。1778 年 8 月 3 日にオープンしたこの劇場は、イタリアだけでなく、世界中から数々の偉大な歌手を迎えてきました。スカラ座バレエ団、スカラ座管弦楽団、スカラ座合唱団、スカラ座フィルハーモニー管弦楽団の本拠地でもあります。

次世代のダンサー、音楽家、舞台芸術家、舞台監督を養成するスカラ座アカデミーは、劇場直属の学校です。歴史的な魅力を保ちながらも最新技術を取り入れるために、大規模な改修が何度も行われてきました。

アルチンボルディ劇場は劇場兼オペラハウス。クラシカルな装飾が施されたエレガントな雰囲気の中で、著名なアーティストによる優れたパフォーマンスを楽しめます。建物は当初、ミラノの主要なオペラハウスに代わる一時的な施設として建設されましたが、すぐに独自の強みを発揮し、建設から 20 年以上経った今でもなお、活用されています。有名な建築家ヴィットリオ グレゴッティ、マリオ ボッタ、エリザベッタ ファッブリによって設計され、エレガントで伝統的な装飾を特徴とします。

座席数は 2,375 席。伝統的なオペラをはじめ、ジャズ、クラシック、ポップミュージックまで、幅広いプログラムが上演されています。劇場はミラノ中心部にあります。

チェバンカ ナショナル シアターは、2007 年に設立されたイタリアの国立劇場で、現代の伝統に則ったアメリカンスタイルの「一流」ミュージカル劇を上演しています。この劇場は、ブロードウェイやロンドンのウエスト エンドのように、1 つの作品を数か月間にわたって上演するレジデントショー向けに設計されています。『美女と野獣』、『フラッシュダンス』、『天使にラブ・ソングを ～ シスター・アクト ～』、『サタデー・ナイト・フィーバー』、『マンマ・ミーア』などは、この劇場で上演された名作ミュージカルのほんの一例です。

ミュージカルのほか、キャバレー、ダンス、ライブ パフォーマンス アート、散文朗読など、さまざまなエンターテインメントを提供してきました。劇場はミラノ中心部から西へ車で 17 分の場所にあります。

マンゾーニ劇場は地元の小さなレパートリーシアターとして、1870 年にマンゾーニ通りにオープンしましたが、今では著名なパフォーマーを迎える名高い劇場へと成長しました。1873 年にアレッサンドロ マンゾーニが亡くなった後、現在の名称となりました。その当時は、サン フェデーレ広場に位置していました。劇場はその素晴らしさで評判となり、第二次世界大戦で破壊されるまで、サラ ベルナールなど当時の名優がここで公演を行いました。1950 年に、建築家アルツィーロ ベルゴンツォの設計で現在の場所に再建されました。

この劇場では、『ヘンリー四世』、『アッスンタ スピーナ』、『パドヴァの公爵夫人』などの有名な舞台が上演されています。劇場は市内中心部にあります。

ダル ヴェルメ劇場はミラノ中心部にあるパフォーマンス会場。コンサート、演劇、ダンス、会議、展覧会などが開催されます。歴史ある建物は、フランチェスコ ダル ヴェルメ伯爵の依頼でジュゼッペ ペスタガッリが設計したもの。20 世紀初頭まで、オペラや演劇が上演されていました。現在はオペラが上演されることはありませんが、現代演劇、ミュージカル、コンサートなどのライブ エンターテインメントが、洗練された最新の会場で上演されています。

劇場は 1,420 席のメインホールと 200 席の小さなパフォーマンス スペースの 2 つに分かれています。また、地元のイベント用の展示スペースや会議スペースも完備されています。

フランコ パレンティ劇場はミラノ中心部にある地元で有名な劇場。さまざまなライブ エンターテインメント イベントが開催されるコミュニティの拠点でもあります。ほかの劇場と違うのは、演劇やコンサートだけでなく、朗読会や野外イベント、祝賀会などが多数開催される、まさに多目的イベントスペースであること。また、現代における最も重要な映画関係のイベントや、イタリア映画界の著名人を招いてのトークショーやレクチャーも開催されます。

ここは単なるライブ パフォーマンス スペースではなく、情熱と創造性を刺激し、お気に入りのクリエイターたちと心から交流できる空間です。

ストレーラ劇場は、イタリア初の常設レパートリーシアターであるミラノ ピッコロ座の 3 つの会場の 1 つ。ミラノの芸術・文化界を牽引する文化施設です。コンサート、コンベンション、会議、演劇、ミュージカル、映画、フェスティバルの会場となるほか、パオロ グラッシ演劇学校の本拠地でもあります。974 席を擁する劇場は 1998 年にオープンし、毎年約 30 公演が上演されています。

マルコ ザヌーソが設計したエレガントな小空間では、ルカ ロンコーニ、ロベール ルパージュ、ピーター ブルック、レフ ドディン、ロバート ウィルソンなどの巨匠が手掛けた公演が行われてきました。劇場は市内中心部にあります。

サン バビラ劇場は、最先端技術と伝統的手法を融合し、1964 年に建設された劇場。街の活力の象徴となっています。街の中心部にあるこの劇場は、後にローマ教皇パウロ 6 世となるミラノ枢機卿の希望で建設されました。パオロ ストッパ、ヴァレリア ヴァレーリ、リッラ ブリニョーネ、ニーノ タラント、エルネスト カリンドリ、ミレーナ ヴコティッチ、アレッサンドロ ベンヴェヌーティ、ヴァネッサ グラヴィナなど、イタリアの名優が出演しています。

470 席を擁するこの劇場は、完璧な音響効果を誇ります。クラシック演劇からミュージカルまで、幅広い分野のパフォーマンスを楽しめます。

エルフォ プッチーニ劇場は、観客にインスピレーションを与え、魅了し、楽しませるパフォーマンスを通して、芸術と文化の普及を目指す劇場です。この劇場と劇団は、演劇を双方向的なかかわりの場であると考え、超近代的なパフォーマンスや、古典を新たな手法で再解釈したパフォーマンスを披露しています。1970 年代の開館当時と同じ俳優の多くが運営を行っています。市内中心部から北東へ約 10 分、LGBT+ 地区の中心に位置しています。

劇場は演劇と芸術を生産する「工場」であるとの考えに基づいて、劇場をすべてのコミュニティに開放し、人々を 1 つにできるように思想や感情を共有することを目的としています。

ヌオーヴォ劇場は 80 年以上にわたり、喜劇、笑劇、演劇、悲劇、生演奏、散文朗読などが行われてきたレガシーシアター。3 つのホールに分かれています。最大のホール、シェイクスピア ホールは 500 席、ファスビンダー ホールは最大 210 席、最も小さいバウシュ ホールは 94 席を備えています。エミリオ ランチアによる設計で、1938 年にオープンしました。

演劇、レビュー、モダンミュージカルが中心ですが、時折、オペラ公演も行われています。リッカルド シャイーやピエロ カプッチルリなどの大物アーティストもこの劇場でデビューしました。劇場は街の中心部にあるサン バビラ広場にあります。