観光客が知らないウィーンのおすすめ 10 か所

ナレントゥルムは、かつては精神病院でしたが、現在は奇妙で不気味な人体の展示を特徴とする、「病理解剖学」に特化した奇抜で珍しい博物館になっています。最古の精神病院のひとつだったこの建物の名前は「狂人の塔」という意味を持ちます。ここでは、未治療の性感染症の蝋製再現見本、梅毒患者の頭蓋骨、イッカクの牙、サルの剥製、水頭症患者の骨格など変わった展示品を見ることができます。

この博物館と展示は生々しいため、怖がりな人や幼い子供には向きません。ウィーンから北西に 20 分の場所にあります。

ミュージアム オブ アート フェイクスは小さな美術館です。オリジナルの作品は一切なく、歴史に残る巧妙に作られた贋作で構成されています。ここには、レンブラント、マチス、クリムトをはじめとする巨匠の作品とまったく同じように見える絵画などが展示されていますが、実はすべて偽造品や贋作で、金儲けのため、または贋作家が自らの実力を示すために制作されたものばかりです。この美術館では贋作の技術を称え、様式をまねた贋作、複製贋作、正規の複製画を区別しています。

なんと、それ自体が高い価値を持つようになった贋作までも展示されています。この美術館は、ウィーン市街地の中心にあります。

オッタクリングのユービレウムスヴァルテ (記念展望台) は、1898 年からある展望台。上からは周囲の緑豊かな森と丘を一望できます。元の木造の塔はずいぶん昔になくなってしまいましたが、最初は鉄鋼で建て替えられ、1956 年には現在のコンクリート製の塔に姿を変えました。展望台にたどり着くまでにはハイキングが必要で、また、展望台に上るには 31 メートル上まで階段を昇らなくてはなりません。付近にレストランや売店がないため、水とおやつを必ず持参してください。

やや長い時間歩く可能性がありますが、特に険しい道ではないので、家族の絆を深める旅行やロマンチックな休暇に最適です。市の中心部から西へ 35 分ほどのところにあります。

フンデルトヴァッサーハウスは、市の中心部にある大きなアパートメント。斬新な形と色彩が​有名で、デザインも装飾も見事なまでに不ぞろいなことが特徴です。建築家として著名なフリーデンスライヒ レーゲンターク ダンケルブント フンデルトヴァッサーが 1980 年代初頭に無償で設計したこの風変わりな建物を一目見ようと、世界中から多くの人々が集まります。面白いことにこの建物は、自身の趣味に合わない別の建物の建設を阻止するためにフンデルトヴァッサーが特別に設計したものなのです。

建物の写真を撮ったら、すぐ近くにある美術館を訪れ、フンデルトヴァッサーの他の作品をたっぷり鑑賞しましょう。川の目の前にあるので、水辺の散歩も楽しめます。

オーストリア国立図書館は、最新のベストセラーから希少本や古代の書物まで、ありとあらゆるものを見事なバロック様式の建物に収めた広大な図書館です。この建物は、もともとハプスブルク王朝の宮廷図書館でした。世界最大級かつ最重要級の図書館であり、14 世紀のコレクションを含む 250 万冊以上の蔵書があります。18 世紀に建設が始まり、1726 年に完成しました。

2 つの球が地球と空を表すヴェネツィア製の天球儀をお見逃しなく。また、本棚の後ろには隠し通路があるので気をつけてください。図書館はウィーン市内中心部から西へ 12 分のところにあります。

地球儀博物館では、あらゆる時代の職人による手作りのユニークな世界の姿を何百も目にすることができます。ここには地球儀だけでなく、地球と天を表す天球儀もコレクションされています。このような博物館は世界唯一です。布製の折り畳み式の地球儀から、手のひらに収まるほどの小さな地球儀、人体と同じ大きさの地球儀まで、すべて手作りの地球儀が並びます。

博物館には、真鍮製の地動儀 (太陽に対する地球と月の動きを示す装置) のコレクションもあります。市の中心部から西へわずか 12 分です。

無名墓地はドナウ川から遺体となって発見された身元不明の人々が眠る、美しくも陰鬱な場所です。この墓地は 1840 年に開設され、1900 年に拡大されました。1935 年にはモダニズム建築の小さなチャペルも加わっています。廃墓地となった古い部分には草が生い茂り、恐ろしげな写真が撮影できるスポットになっていますが、低い壁に囲まれた比較的新しい部分は手入れが行き届いています。1940 年に最後の無名の遺体がここに埋葬されました。ほとんどの墓は、黒い鉄の十字架や銀の十字架で飾られています。

この墓地は、ドナウ川とドナウ運河の合流地点に位置するジンメリンクにあります。市の中心部から 20 分ほど南東へ進んだところにある、隠れたおすすめスポットです。

ハプスブルク家の皇帝納骨堂 (カイザーグルフト) には、1430 年から 1740 年の有名なハプスブルク家の人々 140 人余りの棺が安置されています。15 世紀から第一次世界大戦の終わりにかけてヨーロッパの多くを支配したハプスブルク王朝は、歴史に名高い重要な帝国です。この納骨堂は、緻密な装飾が施された石棺、そして美しい銀製の骨壺や聖遺物容器で埋め尽くされています。棺の中で眠っているのは、皇帝 12 人、皇妃 18 人、および一族の重要人物 100 余人です。

ここを訪れると、文字どおり歴史に足を踏み入れることができます。場所は市街地の中心部です。

ウィーン時計博物館があるのはウィーンで最古級の家屋です。ここでは何百年も前の約 1,000 個の時計を見ることができます。1679 年に聖アウグスチノ修道会の修道士によって作られた、9999 年まで正確に時を刻むように調整された天文時計もあります。この時計は、黄金製の歯車、30 超の文字盤と表示、2 万年に及ぶ革命が結集した驚異的な技術が用いられています。年代順に展示されており、懐中時計から時計塔の時計、日時計、日本の柱時計、鳩時計、振り子時計、さらにはオルガンが組み込まれた時計まで何でもあります。

この博物館に来れば、文字どおり時を歩むことができます。場所は市内の中心部です。

犯罪博物館は、ウィーンの歴史に残る不穏で陰鬱な、しかし興味をそそる殺人事件を紹介する、奇妙で不気味な博物館です。血まみれの手袋、中世の拷問器具、頭蓋骨、デスマスク、死刑執行人が使用していた錆びた斧、そして殺人と死の描写だらけの展示が訪れる人を迎えます。この博物館は、中世にさかのぼる犯罪、刑罰、殺人の歴史をたどるものです。1685 年に建てられた建物が博物館として使用されており、展示室は 20 室を超えます。

陰惨な展示の他に、偽造紙幣、錠前破りの道具、売春宿や警察の捜査に関する展示もあります。子供や怖がりな人には不向きです。博物館は市の中心部から北へわずか 12 分ほどのところにあります。