豪華絢爛でエンターテインメントあふれるラスベガスは、世界屈指の娯楽都市。カジノ、シアター、バーをはじめ、ありとあらゆる娯楽施設が集中しています。この悪名高いストリップへの旅行を存分に楽しむには、ちょっとした基礎知識を備えておくことが大切です。

初めてかリピーターかに関わらず、「シン シティー」の別称をもつこのラスベガスでは誰もがしてしまいがちな間違いがいくつかあり、場合によっては旅行が台無しになったり、大きな出費につながることも。一獲千金を狙う筋金入りのギャンブラーも、一晩中騒ぎたいパーティー好きも、ここで挙げるポイントを押さえることで、ラスベガスへの旅を最大限に楽しむことができます。

  • 1

    大金を手にすることを夢見ていませんか ?

    ギャンブルは結局「負ける仕組み」であることを理解しましょう

    大金を手にすることを夢見ていませんか ?

    ラスベガスのストリップ通りには多くのギャンブラーたちが今度こそ大金を手にしようと集まってきます。しかし、ギャンブルを長くやっていると結局は「負ける仕組み」になっていることを理解します。たまたま運のいい夜 (あるいは週や月) があったとしても、運に見放されて負けが込む夜のほうが多いのです。

    ラスベガスの観光を楽しい思い出にするには、大金を手にすることを夢見ないことです。滞在中はカジノに当てる時間を分散させて長時間のプレイを避けましょう。また、ある程度負けることを覚悟しておくのも必要です。負けても、その事実を受け止める勇気を持ちましょう。悔しくてディーラーに八つ当たりするのはみっともないことです。

  • 2

    ストリップ通りを端から端まで散策しようとしていませんか ?

    ストリップ通りを端から端まで歩くと 90 分のちょっとしたハイキングです。

    ストリップ通りを端から端まで散策しようとしていませんか ?

    脳天気なギャンブラーたちがカジノからカジノへと気楽に渡り歩く姿をハリウッド映画で何度も目にしたことでしょう。ストリップ通りの散策はラスベガス観光の定番ですが、そのすべてを (あるいは半分さえ) 制覇する必要はありません。

    ネオンが彩るストリップ通りの全長は 6.4 キロに上り、夜の街を散策するには少々長すぎるかもしれません。昼間に散策する場合は、夏には 37 度を越える温度になるため注意が必要です。履き慣れたシューズで短い区間だけ散策し、それ以上は Uber タクシーや公共交通機関を利用するのもいいでしょう。


  • 3

    ストリップ通りの無茶な横断

    安全のために制定された厳格なルール

    ストリップ通りの無茶な横断

    全長 6.4 キロのストリップ通りを端から端まで散策するのはおすすめではありません。では、この通りを横断するのはどうでしょう ? 酒に酔ったカジノ客たちがこの通りを慌てて横断する姿を目にするかもしれませが、所定の場所以外での大通りの横断は危険極まりない行為です。

    ストリップ通りはご存じのとおり、日中も夜間も交通量が多いため、歩行者が突然飛び出してきたら事故につながりかねません。ストリップ通りでは交通ルールを守らない歩行者や不注意なパーティー客の事故が多発しています。軽はずみな行動は控えて交通ルールを守りましょう。

  • 4

    ラスベガス市内だけで満足していませんか ?

    ラスベガス市外も観光スポットが満載

    ラスベガス市内だけで満足していませんか ?

    コメディーショーやド派手なキャバレー、プールパーティーから世界最高峰のクラブまで、誰もが楽しめるエンターテインメントにあふれているラスベガスの明るいネオンを背にして、市外に目を向けるのはなかなか難しいかもしれません。

    大人だけの空間を思う存分満喫できるラスベガスですが、この街の周囲を囲む大自然も一見の価値があります。まずは何と言ってもグランド キャニオンでしょう。この世界有数の壮大な渓谷は車で 4.5 時間の場所にあります。途中で工学技術の最高傑作であるフーバー ダムにも立ち寄ってみてください。もう少し近場がご希望なら車で 20 分の距離にある、隆起した地形が美しいレッド ロック キャニオンはいかがでしょうか。

  • 5

    「二日酔い」まできちんと体験しましょう

    ウェディングの聖地でもあるラスベガス

    「二日酔い」まできちんと体験しましょう

    ストリップ通りの醍醐味は何と言ってもワイルドな夜遊びでしょう。昨晩何をしでかしたか覚えていなければ、それが正しいラスベガスの過ごし方です。そして、朝目覚めると見慣れない指輪をはめていたら、「世界有数の結婚ビジネスの街」であるラスベガスのすべてを味わったことになります。

    宵の入りはまず、ウィンのペニースロットで無料のドリンク片手にゲームを楽しみましょう。ウェイトレスにこまめに来てもらえるよう、チップの $1 を手渡すことをお忘れなく。エンジンがかかってきたら、次はラスベガスのスーパークラブを攻略。この辺りには「TAO」や「アンコール」始めとするおしゃれなクラブがたくさんあります。『ベガスの恋に勝つルール』を鑑賞しておくこともぜひお忘れなく。

  • 6

    ラスベガスのショーに正規料金を支払っていませんか ?

    オンラインやストリップ通り沿いのショップにあふれる割引チケット

    ラスベガスのショーに正規料金を支払っていませんか ?

    ラスベガスに滞在の折はぜひとも豪華なショーをお楽しみください。そして、チケットは決してチケット売り場で購入してはなりません。ラスベガスではほんの少し調べれば、ほぼあらゆるパフォーマンスのチケットを格安で入手できるからです。

    事前に計画を立てられる場合は、ウェブサイトを使ってオンラインで割引チケットを見つけましょう。それができない場合、チケットの公式販売ショップ Tix4Tonight がおすすめ。ストリップ通りに 8 つの店舗を展開しており、直前割引のお得なチケットを入手できます。ホテルのコンシェルジュに尋ねてみるのもいいかもしれません。大幅な割引 (最大 25%) が行われるショーもありますが、人気ショーについてはそこまで大きな割引は見込めないでしょう。

  • 7

    お得でおいしい割引を逃していませんか ?

    手頃な料金で楽しめるラスベガスのレストラン

    お得でおいしい割引を逃していませんか ?

    財布をしっかり管理しないと、ラスベガスではせっかくのバケーションも残念な結果に終わってしまいます。インターネットで適当にレストランを選んで、あとは行ってみてのお楽しみという手もありますが、それよりもじっくり時間をかけて下調べをすれば、格安料金でたらふく食べられるレストランが見つかるかもしれません。大手ホテルの多くは新しいカジノ客を取り込むために格安メニューを用意しています。また、クーポンサイトではラスベガスのさまざまなビュッフェの割引クーポンを扱っています。

    ラスベガスで手頃にお酒を楽しむならハッピーアワー (主に平日の夕方) がおすすめです。たとえばザ ベネチアンの「メルカート デラ ペスケリア」では午後の間ずっとカクテルが割引になります。爽やかなラガーを楽しみたい方はフラミンゴの「バード バー」にどうぞ。日没までの間はラスベガスで一番お得にドリンクを楽しめます。

  • 8

    格安ホテルで満足していませんか ?

    格安ホテルでは味わえない高級ホテルの魅力

    格安ホテルで満足していませんか ?

    予算節約のためにストリップ通り沿いの格安ホテルで済ませても、結局は後悔することになるでしょう。広角撮影や Photoshop のぼかしツールを使ってホテルの部屋を実際よりもずっと豪華に見せることができます。せっかくのバケーションを劣悪な宿で過ごさねばならないことほど残念なことはありません。

    ホテルの立地も考慮する必要があります。ストリップ通りのお目当てのカジノが Google マップですぐそばに見えても、実際は炎天下での 30 分の徒歩ということもあります。

  • 9

    高級レストランの存在を忘れていませんか ?

    ラスベガスで堪能するアメリカ屈指の高級レストラン

    高級レストランの存在を忘れていませんか ?

    ラスベガスの醍醐味の 1 つは、クーポンを購入して利用するお得な食べ放題のビュッフェでしょう。しかし真のグルメならば、ラスベガスが誇る一流レストランを訪れずして終わるのは罪深きことです。

    ラスベガスの魅力は酒やギャンブルだけではありません。7 つの大罪の 1 つ「大食」もこの街の魅力の 1 つです。シン シティ (ラスベガスの愛称) にはミシュラン星獲得店が 10 軒以上存在し、それぞれの店が趣向をこらしたメニューで訪れる客を満足させています。中でも、MGM グランド内の「ジョエル ロブション」は 3 つ星評価を獲得した最高峰のレストランです。

  • 10

    あっという間に予算オーバーしていませんか ?

    借金しない程度に楽しみましょう

    あっという間に予算オーバーしていませんか ?

    ラスベガスには人を無防備にして散財させる魔力があります。バケーションを思う存分満喫するのはいいことですが、お財布の管理も忘れないようにしましょう。

    ラスベガスには客にお金を使わせる仕掛けが施されています。過去の勝利にしがみついていると大負けしていることに気づけず、バーでの振る舞いも知らずと大胆になるものです。これに加えて豪華なショーを鑑賞して、派手なクラブで高額なカクテルを飲み、超一流ホテルの広々としたスイートにでも宿泊したら、まったくの一文無しになってしまうでしょう。

Harry Stewart | コントリビューティングライター