ソウルの映画ロケ地おすすめ 10 か所

世界的大ヒットとなったハリウッド映画の続編『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』の撮影が韓国で行われ、大きな話題となりました。韓国の映画ファンは、麻浦 (マポ) 大橋で繰り広げられるキャプテン・アメリカのアクションシーンを見て胸をときめかせたことでしょう。麻浦大橋は夜景でも有名です。派手ではなく、どちらかというとシンプルな橋ですが、柔らかなライトと漢江 (ハンガン) の波に包まれた、韓国でも指折りの美しい光景を見ることができます。

そのような特徴もあって、多くの韓国ドラマや映画のロケ地にもなっています。最も多くの人が訪れるスポットは、麻浦大橋の「生命の橋」です。橋の欄干には、心にしみるメッセージが並んでいます。麻浦大橋を散歩しながら一日の出来事に思いを馳せ、写真を撮ってソーシャルメディアに投稿しましょう。

有名女優アン ハサウェイが主演した『シンクロナイズドモンスター』は、ソウルを舞台にした独立系映画です。ソウルの街を見事に描写した数少ない外国映画の 1 つで、特に漢江 (ハンガン) 公園のシーンが印象的です。自然の美しさと大都市の眺めを同時に楽しめる漢江公園は、年齢を問わず多くの人が訪れる人気の場所です。のんびりと散歩するのもよし、漢江遊覧船に乗って川から眺めるのもおすすめです。

漢江公園に来たら、出前にトライしてみましょう。公園内のどこにいても、モバイルアプリを使っておいしい食べ物を手軽に注文できます。漢江公園とひと口に言っても、実は漢江沿いには 10 か所を超える公園があり、なかでもおすすめは汝矣島 (ヨイド) 漢江公園。季節ごとに異なる色合いの美しさを見せてくれます。漢江公園を訪れて、映画のシーンを思い出しながら美しい景色を写真に収めましょう。

2012 年に公開されたジェレミー レナー主演の『ボーン・レガシー』を見て、見慣れた光景に驚いた人もいるのでは。そう、この映画には江南 (カンナム) 駅が登場しています。このときの撮影スタッフは、ソウルでの撮影はとても楽しかったとコメントしているだけでなく、今後、数多くのハリウッド大作がソウルで撮影されることになるだろうと予測しています。

ソウルのエネルギーが感じられる江南駅周辺は、1 日に約 100 万人の人が訪れる有名な観光スポットです。若者に人気のショッピングモールや映画館、レストランがあるこのエリアでは、周囲の活気に包まれて時間を忘れるほど楽しむことができます。贅沢なディナーを味わったり、ショッピングに夢中になったり。PSY の有名な江南スタイル像の前で写真を撮るのもお忘れなく。

映画監督のアレクサンダー ペインは、映画『ダウンサイズ』の撮影にあたり、世界各地のロケ地を探し求めたと言われています。この映画では、人間を小さくするというアイデアがニュースで発表されますが、監督は、このニュースを世界中の人々が見るシーンを俳優ではなく一般の人がいる場所で撮影したいと説明しました。そして韓国のロケ地として選ばれたのが、ソウルの可楽市場 (カラクシジャン) です。韓国らしさが強く表れた場所であるというのが理由だそうです。

可楽市場は、外国人観光客にも人気の場所です。捕れたての新鮮な魚介類がきれいに並んだこれほどの規模の魚市場は、世界でも珍しいとか。ここでは、新鮮な海の幸を自分で選んで、上の階の食堂ですぐにいただくことができます。

ポン ジュノ監督の映画『グエムル - 漢江の怪物 -』で、怪物が主人公の娘を自分の巣に連れ去ります。これが元暁 (ウォンヒョ) 大橋だとご存知でしたか ? 漢江には数多くの橋が架かっていますが、その中から元暁大橋が選ばれたのは、橋の下の下水溝が映画のコンセプトに適していたため。またこの橋の外観が他の橋よりもダイナミックで、シーンに緊張感が出せると考えられたからだそうです。そう言われると、怪物が潜んでいそうな不気味な感じがすると思いませんか。

この映画の雰囲気を存分に味わうには、北端から南に向かって橋を渡り、途中で橋脚が並ぶ橋の下をのぞいてみましょう。『グエムル - 漢江の怪物 -』を見たことがあれば、まるで映画の世界に入り込んだ気分になるかもしれません。元暁大橋の近くにある「63 スクエア」も、ぜひ足を運んでいただきたいおすすめのスポットです。

『ソウル・ステーション / パンデミック』は、ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚として 2016 年に公開されたアニメーション映画です。タイトルのとおり、主な舞台はソウル駅。映画の中ではソウル駅にゾンビが現れます。作品を鑑賞してから駅を訪れると、リアルにアニメ化されていることがわかって楽しめます。見どころはそれだけではありません。電車に乗ることだけがソウル駅に行く目的だと思ったら大間違いで、駅直結のロッテ アウトレットでショッピングを楽しんだり、近くの隠れた観光スポットを巡ったりもできるのです。

ソウル駅周辺地域には他にも、旧駅舎を復元した文化駅ソウル 284 や、ソウル路 (ソウルロ) 7017 などたくさんの観光スポットがあります。ソウル駅から、南大門 (ナンデムン) 教会やソウル スクエア モール、漢陽都城 (ハニャントソン) 、白凡 (ペクポム) 広場を通り過ぎて、崇礼門 (スンネムン) や南大門市場 (ナンデムンシジャン) まで散歩してみるのも楽しいでしょう。ロケ地巡りをしながら、映画の主人公になった気分を味わってください。

韓国初の大ヒットゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、釜山 (プサン) 行きの KTX 列車が舞台となっています。乗客が次々と謎のウイルスに感染していくというこの映画は、非常によくできたゾンビ映画として、韓国国内だけでなく海外でも高い評価を受けています。この映画のシーンを思い浮かべながら、釜山まで KTX の旅を楽しんでみて。

映画では恐ろしい印象の KTX 列車ですが、実際にはとても快適。韓国全土を結ぶ高速鉄道の KTX では、無料 WiFi のほか、食堂車も利用できます。ソウル観光の後は列車に飛び乗って、映画のストーリーを思い出しながらもう 1 つの人気観光都市、釜山に向かいましょう。

Netflix で大きな話題となった『キングダム』は、時代劇とゾンビという異色の要素を組み合わせた韓国ドラマです。世界中で絶大な人気を集めたこのシリーズを見て、ロケ地はどこだろうと思った人も多いはず。このシリーズの撮影には数々の王宮が使用されていますが、中でも特に素晴らしいのが昌徳宮 (チャンドックン) です。

多くの人が興味津々だったのが、ゾンビにかまれて死んだ人たちの死体を沈めた池。この池、観纜池 (クァルラムジ) のほとりには、韓国で唯一、開いた扇子の形をしたあずまや観纜亭 (クァルラムジョン) が建っています。また、王妃が王に代わって国政を執るシーンも昌徳宮の正殿である仁政殿 (インジョンジョン) で撮影されました。このように昌徳宮には、『キングダム』のシーンを思い出させる見どころがたくさん。撮影スポットを見ながらゆっくりと散策しましょう。秘苑 (ピウォン) として人々に親しまれている昌徳宮後苑 (フウォン) はその美しさで有名です。さきほどの池もこの庭園にあり、昌徳宮観光で見逃せないおすすめのエリアです。ただし入場するには、オンラインで事前予約するか、当日チケットを購入して、人数限定のガイド付きツアーに参加する必要があります。