千葉の人気観光スポット トップ 10

成田山新勝寺は真言宗智山派の大本山のひとつで、不動明王が本尊です。1000 年以上御護摩 (おごま) の火を絶やすことなく伝統を受け継いできた新勝寺は、霊験あらたかなパワースポットとして「成田のお不動さん」の名で親しまれてきました。毎年、国土安穏、五穀豊穣などの祈りを込めて行われる成田山新勝寺の節分会は、大相撲の力士や大河ドラマの出演者などの著名人も参加する一大イベントです。誰もがきっとその賑わいを目にしたことがあるはず。広大な境内には、大本堂 (すべてのご利益)、釈迦堂 (開運厄除)、光明堂 (恋愛成就) をはじめ、さまざまなご利益のある文化財が点在しています。江戸時代、歌舞伎の市川宗家が信仰したことで庶民の人気を大いに集めた新勝寺。今もなお、その賑わいを感じることができるでしょう。JR 成田駅または京成成田駅からそれぞれ徒歩約 10 分です。

千葉県の東部にあり、太平洋に面して砂州が続く九十九里浜は、全長約 66 キロにもおよぶ日本最大級の砂浜海岸です。東京から車で 1 時間半程度とアクセスが便利なことから関東圏の海水浴やサーフィンの定番スポットで、片貝海水浴場、作田海水浴場、不動堂海水浴場、真亀海水浴場をはじめ数多くの海水浴場があります。またここは初日の出スポットとしても有名。雄大な太平洋から上る朝日を拝もうと多くの人が詰めかけます。朝日や夕焼けの美しさで知られる九十九里浜ですが、とくに九十九里浜の北端に位置する刑部 (ぎょうぶ) 岬にある「飯岡刑部岬展望館〜光と風〜」は人気が高く、ここから見る夜景も絶景です。マリンスポーツや乗馬体験、温泉やスパなどアクティビティが盛りだくさんの九十九里浜は、ファミリーやグループで賑やかに楽しみたいですね。

神奈川県横須賀市の久里浜港と、千葉県富津市にある金谷港を結ぶ東京湾フェリー。東京湾アクアラインの開通により、かつてよりは利用客が減少したものの、わずか 40 分で三浦半島と房総半島を移動できることから、渋滞を避けてのんびり旅を楽しみたい人におすすめ。なんとペットも無料で同伴できます。マザー牧場や三井アウトレットパーク木更津、鴨川シーワールドなど、房総の人気の観光施設入園券がセットになった割引きっぷが販売されているほか、京浜急行線の各駅では京急線と京急バスの往復乗車券に、東京湾フェリー往復乗船券をセットにしたお得なきっぷを購入することができます。

首都圏から日帰りできる牧場としてファミリーに根強い人気の体験型テーマパークですが、大人も楽しめる見どころがいっぱいです。房総半島や東京湾、富士山などの絶景が見渡せる鹿野山 (かのうざん) に位置するマザー牧場は、250 ヘクタールの広大な敷地内に牧場やいちごやトマトなどの農園、四季折々の花が咲くフラワーガーデン、工房など数多くの施設があり、一日では回りきれないほど。おすすめは、トラクタートレインに乗って羊やアルパカ、ラマやロバなどさまざまな動物に触れ合えるマザーファームツアー。そのほか、羊の毛を一気に刈り取るシープショーや、牛の乳搾り体験など、子供連れで盛り上がれるイベントが多数あるほか、国内では珍しいバンジージャンプも体験できます。JR 君津駅から直通バスが出ています。

温暖な南房総の海沿いは、ほかの地域ではまだ寒さの厳しい時期から春を告げる花が次々と咲き誇ります。鴨川市の「菜な畑ロード」は、広大な 1 万坪の敷地を一面を黄色い菜の花の絨毯が埋め尽くす光景が有名です。花摘みは有料ですが、地元の施設に泊まれば無料になることもあるとか。また花摘みの聖地ともいえるのが、鴨川からさらに南に位置する千倉町です。とくに白間津 (しらまづ) 地区では、1 月から 3 月にかけてポピー、キンセンカ、ストック、キンギョソウなど、色鮮やかな花が満開になり、思わず息を呑むほどの美しさ。もちろん花摘みも体験できます。

濃溝の滝 (のうみぞのたき) は、千葉県君津市の清水渓流広場内にあるフォトジェニックなスポットです。洞窟に差し込む光が水面と岩肌に反射してハートの形に輝く幻想的な様子は、まるでジブリ作品の世界のよう。SNS でも大人気になりました。実は、ハート型の光を見ることができる場所は「亀岩の洞窟 (かめいわのどうくつ)」という名称が正しいのですが、一般には「濃溝の滝」として知られています。太陽の角度により、朝早い時間しかハート型の光を見ることができないので、ぜひ早起きして出かけましょう。また 6 月前後にはホタルを鑑賞することもできます。アクセスするには、JR 久留里線の上総亀山駅からタクシーを利用します。

江戸時代、利根川水運の中継地として栄えた佐原 (さわら) は、小野川沿いに旧商家や町家など歴史的な建物が並んでおり、1996 年には関東地方で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。「北総の小江戸」と名高い水郷の街は、やはり舟に乗って巡りたいですね。江戸の風情を満喫できる人気の「小江戸さわら 舟めぐり」では、この地に名を残す伊能忠敬旧宅や、30 分ごとに水が落ちる珍しい通称「じゃあじゃあ橋」などを見学できます。冬はコタツに入って観光できるのもいいですね。また関東三大祭のひとつ「佐原の大祭」は、大人形などを飾った豪華な山車 (だし) で知られ、2016 年にはユネスコ世界無形文化遺産にも登録された豪華絢爛なお祭りです。東京方面からは高速バスで約 2 時間と近いため、日帰り旅行におすすめ。

広大な芝生が心地よい船橋アンデルセン公園は、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「日本の人気テーマパーク」部門で USJ を抑え 3 位にランクインした総合公園。船橋駅または三咲駅からバスでアクセスできます。童話作家アンデルセンの育ったデンマークの風景をイメージした空間は、子供だけではなく、大人も童心に帰って思いっきり楽しめることでしょう。巨大なフィールドアスレチックや動物との触れ合いを体験できる「ワンパク王国」、風車がそびえる「メルヘンの丘」、さまざまなアトリエでクラフトを楽しめる「子ども美術館」、童話をイメージしたオブジェが点在する「花の城」、里山の自然の中で散策できる「自然体験」の合計 5 つのゾーンで構成されます。豊かな自然があふれるこの公園は、ぜひ動きやすい服装で訪れたいですね。

日本を代表する水族館のひとつとして知られる鴨川シーワールド。JR 安房鴨川駅より無料送迎バスが出ています。太平洋を背景に繰り広げられるダイナミックなシャチのパフォーマンスがあまりにも有名ですが、ほかにもアシカ、イルカ、ベルーガのショーも行われます。海の生き物と触れ合う「ディスカバリー ガイダンス」もぜひ参加したいもの。コンピューター グラフィックにより、自分で描いた魚をサンゴ礁の中に泳がせることができる体験型のコーナー「コーラルメッセージ」や、幻想的な「Kurage Life (クラゲライフ)」も見逃せません。夏は水族館の中で一夜を過ごすナイトステイ プログラムも開催されますが、人気が高いため事前予約が必要です。詳細についてはウェブサイトで確認を。

船橋市にあるは東京湾に面したロケーションが心地よいサッポロビール 千葉工場は、関東エリアに出荷される人気の「黒ラベル」ブランド最大の製造拠点。敷地内にある「マリンハウス」では、ビールの製造工程を見学したり、ギャラリーでビールの歴史などについて学ぶことができます。なんといっても人気なのが、つくりたてのビールを 3 杯まで試飲できる有料ツアー。このツアーは事前にインターネットで予約が必要ですが、直前に空きが出れば参加できるそうなので、ぜひ行きたいという人は電話で問い合わせてみましょう。JR 総武本線の津田沼駅、京成本線の船橋競馬場駅、JR 京葉線および武蔵野線の新習志野駅、南船橋駅よりそれぞれシャトルバスが運行されています。