自由の女神像 (正式名称「世界を照らす自由」) はニューヨークを象徴するランドマークで、世界中の多くの人に親しまれています。1886 年にニューヨーク湾に建てられて以来、ヨーロッパからの移民の多くが到着と同時に、眼前にそびえるこの像に畏敬の念を覚えたことでしょう。
でも、この有名な自由の女神像について皆さんはどれだけ知っていますか ? アメリカに自分の島を持つこのフランス人女性を見るために、世界中から多くの人がニューヨークを訪れます。堂々と建つこの像は、もちろんその姿だけでもとても印象的ですが、その背後に隠されたさまざまストーリーを知るとより一層親しみが湧くのではないでしょうか。身に着けた自由のシンボルから灯台としての機能、そして数々の映画 ”出演” まで、多くの役割を果たしてきた自由の女神像。ここでは、自由の女神像のあまり知られていない事実をご紹介します。
自由の女神像に関する豆知識
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象徴的なとがった帽子
冠に 7 つの突起がありますが、これは世界の 7 つの海と 7 つの大陸を表しています。自由の普遍的な概念を象徴していると言われています。ファッションのためだけではないのです。
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実はフランス出身
アメリカの独立 100 周年を記念してアメリカとフランスの友好を祝うため、フランスからアメリカにこの自由の女神像が贈られました。その前に、パリ万博では頭部が展示されていたのです。いいお話ですね。
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自由の女神は灯台だった
何の役にも立たないただの大きな金属の塊だと思っていたのなら、考え直してください。かつては灯台としての役割を担っており、長い航海の旅から帰ってくる船と船員を導いていたのです。
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頭の位置に注目
1982 年に、頭部が中心から 61 cm ずれて設置されていることがわかりました。ちょっとした失敗です。
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トーチは立ち入り禁止
1916 年、像はドイツの諜報員による爆破事件で多少の被害を受け、それ以来誰もトーチ部分に入ることができなくなりました。とは言え、今はもうすっかり片付いているはずです。
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「雷は同じ場所に 2 度は落ちず」は本当か ?
この像には 600 回の落雷があったと考えられています。金属でできた巨大なモニュメントなのですから、無理もないですね。
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鎖からの解放
見学者からは見えませんが、像の足元には壊された足かせがあり、これは抑圧や奴隷制から解放されて前進する国家を象徴しています。また、新しい自由な時代へ向かって右足を踏み出しています。
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緑色の理由
銅が酸化したために緑色になっています。塗装されているわけではありません。金属が少し傷付いて腐食しているのです。
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数字で見ると
実は彼女、それほど小柄ではありません。ウェストは 10.67 m もあり、足の大きさは 762 cm。かなり大きいほうだと言えます。大きいことはいいことですね !
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彼女もハリウッドスター
災害ものの映画の象徴とも言えます。映画『インデペンデンス・デイ』(1996 年) では破壊されてしまいましたが、他の多くの映画にも登場しています。たとえば、ロウアー マンハッタンのホテルに滞在してみてください。その輝かしく栄光ある姿を目のあたりにすることができます。