サンフランシスコには旅行者が興味をかき立てられる場所がたくさんあります。サンフランシスコがアメリカでも最も活気に満ち、人気のある観光地の 1 つである理由は、ここで多様性に富んださまざまな文化が見られること。そしてなだらかに連なる丘、素晴らしい景色、温暖な気候、魅力的な建築物など、旅行者は数多くの楽しみに出会うことができます。

アルカトラズ島やゴールデン ゲート ブリッジから、この街のシンボルとも言えるケーブルカー、ピア 39 で見られるアシカまで、必見の観光スポットを巡り、この街でしかできない体験をしてみましょう。サンフランシスコにあるさまざまな地区や、この街の魅力を満喫するための見どころをご案内します。

サンフランシスコの人気エリア

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    ノブ ヒル

    歴史ある地区の豊かさと華やかさを満喫する

    ノブ ヒル
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    • 食事
    • 歴史
    • 高級ホテル

    ノブ ヒルは間違いなくサンフランシスコでも最も豪華な地区の 1 つです。この地区には、以前はビッグフォーと呼ばれた鉄道王たちの豪邸がありました。現在も高級ホテル、華やかな雰囲気の建物、高級レストランがあり、リッチな雰囲気を保ち続けています。グレース大聖堂の見事なゴシック建築は、今でもこの地区で屈指の見どころですが、それには十分な理由があります。ここは西海岸で最大の米国聖公会の大聖堂であり、エレガントなステンドグラスの窓と、フィレンツェのサンジョヴァンニ洗礼堂を模して作られたブロンズのドアが特徴です。隣にあるのはハンティントン パーク。かつては鉄道王と呼ばれたコリス P. ハンティントンの邸宅があった場所ですが、1906 年の地震で倒壊した後に静かな公園となりました。

    博物館もいくつかありますが、ケーブルカー博物館ではサンフランシスコを象徴する公共交通機関の歴史について知ることができます。この地域の過去の栄光を知りたいなら、パシフィック ユニオン クラブに行ってみましょう。今も唯一残っているノブ ヒルの豪邸にある会員制クラブで、会員には裕福な投資家が名を連ねていますが、その内容は極秘となっています。レストランは、イタリア料理店のノブ ヒル カフェと、アメリカ料理が自慢のザ ビッグ 4 がおすすめです。

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  • 2

    チャイナタウン

    アジア圏外で最大のチャイナタウン

    チャイナタウン
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    チャイナタウンはサンフランシスコでも指折りの観光スポットであり、そのにぎやかな雰囲気の中では、見るもの、聞くもの、そして漂ってくる匂いもすべてが新鮮に感じられます。サンフランシスコのチャイナタウンは、米国内で最古であるだけでなく、アジア圏外で最大の規模を誇っています。広大なエリアは 24 街区にもおよび、彩り鮮やかな店舗、本格的な中華料理店や中国茶専門店、伝統的な漢方薬を売る店が建ち並ぶ通りはなんとも魅力的です。入口には緑のタイル張りのドラゴン ゲート (龍の門) があり、龍、鯉、獅子といった縁起ものの彫刻が、この街を訪れる人々を歓迎しています。

    中国文化センターでは展示会や行事が定期的に催されており、この街の文化に興味を覚えたらぜひ訪れてみたい場所。ウォーキングツアーを予約したり、この地域の季節の行事について知ることもできます。小腹が空いたら、レッド ブロッサム ティー カンパニーへ行ってみましょう。豊かな知識を持つスタッフが、中国や台湾で生産されたおいしいお茶を淹れてくれます。甘いもの好きならイースタン ベーカリーで素晴らしいデザートに舌鼓を打ち、ディナータイムならグッド モン コックのあっと驚くような点心がおすすめです。おいしいカクテルを飲みながら夜を過ごすには、人気のあるムーンゲート ラウンジへ。エレガントで素敵な雰囲気の店です。

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  • 3

    サウス オブ マーケット

    活気あふれるハイテク産業の中心地を散策する

    サウス オブ マーケット
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    サウス オブ マーケットは、ユニオン スクエアやフィッシャーマンズ ワーフから歩いて行ける距離にあるにぎやかな地区です。地元では SoMa とも呼ばれており、にぎやかなバー、レストラン、美術館がいくつもあります。海に面したエリアは、サウス パーク、サウス ビーチ、イェルバ ブエナ、ミッション ベイ、デザイン ディストリクト、リンコン ヒルの 6 つの地区に分かれています。最も有名な見どころの 1 つは、サンフランシスコ ジャイアンツの本拠地であるオラクル パーク野球場。この地のシンボルとも言える存在です。スポーツよりもアートの方が好きならば、サンフランシスコ近代美術館 (MOMA) で現代絵画、彫刻、写真を鑑賞しましょう。

    サウス オブ マーケットには、他にもアフリカン ディアスポラ美術館、チルドレンズ クリエイティビティ ミュージアム、国際アメリカ美術館などの美術館があります。そして、マーチン ルーサー キング ジュニア メモリアル アンド ウォーターフォールは静けさに包まれた美しい場所です。都会の喧噪からさらに逃れたければ、イェルバ ブエナ ガーデンへ。広々とした場所で静けさに浸りましょう。食事時になれば、正統派のアメリカ料理が食べられるブルバードから、現代的なアジア料理のフュージョンが楽しめるベヌまで、あらゆるジャンルのレストランがあり、選ぶのに事欠きません。

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  • 4

    ユニオン スクエア

    サンフランシスコでショッピング三昧

    ユニオン スクエア
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    • 高級ホテル
    • ナイトライフ
    • ショッピング

    ユニオン スクエアはサンフランシスコのダウンタウンにあり、ショッピング、食事、エンターテインメントが楽しめる活気ある場所です。特にショッピングについては天国とも言われており、高級デパートから掘り出し物が見つかる店まで、ありとあらゆるスタイルの店舗が並んでいます。

    この地区の名前の由来となった広場は、2002 年に数百万ドルをかけて改修されました。巨大な円形劇場と石の台があり、パフォーマーが群衆を楽しませています。明るく開放的なエリアには色とりどりの花が咲き、熱帯のヤシの木がそびえ、ショッピングで疲れたときに一休みするのにぴったりのスポットです。ユニオン スクエアには、落ち着いたカフェやジュースバー、カジュアルなレストラン、高級レストランなど、素敵な雰囲気の飲食店が多数あり、洗練されたバーにも事欠きません。ユニオン スクエアはサンフランシスコの劇場地区の近くにあるため、街を散策した後にショーを見るのもよいでしょう。

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  • 5

    フィッシャーマンズ ワーフ

    サンフランシスコの定番の観光スポット

    フィッシャーマンズ ワーフ
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    • 歴史
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    フィッシャーマンズ ワーフは、街の北部のウォーターフロントにあり、サンフランシスコ湾とゴールデン ゲート ブリッジの景色が素晴らしいにぎやかな地区です。この地区はピア 33 からギラデリ スクエアまで続き、有名な観光スポット、ホテル、レストラン、ショップがたくさんあり、風景も印象的。歴史のあるこの地区の散策は、サンフランシスコ観光の定番と言えるでしょう。人気のある観光スポットとしては、まずピア 39 が挙がります。愛らしいアシカの姿を見ることができ、水族館、レストラン、ショップが並ぶ、この地区を象徴するエリアです。あらゆる年齢層が満足できる観光スポットもあります。

    ケーブルカーのパウエル メイソン線とパウエル ハイド線に乗って、急な坂を上ってみましょう。興味を引かれる美術館があれば入ってみたり、有名な回転木馬に乗ったりするのも楽しい過ごし方です。ハイド ストリート ピアでは海事の歴史を知ることができます。ピア 33 からは、アルカトラズ島を訪れるボートクルーズに出ることができます。今は閉鎖された有名な刑務所と西海岸で最も古い灯台があることで有名な島です。人気のあるツアーなので、事前に予約しておきましょう。

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  • 6

    マリーナ ディストリクト

    雰囲気に満ちたウォーターフロント地区のエネルギーを体感する

    マリーナ ディストリクト
    • 格安
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    • 歴史
    • 写真

    サンフランシスコの北側の海沿いにあるマリーナ ディストリクトは、活気のあるレストランやエネルギッシュなバーがあり、ショッピングを楽しめる場所として有名です。マリーナ ディストリクトを散策するときの出発点としてぴったりの場所がフォート メイソン。以前は軍事基地であった場所ですが、現在は芸術と文化の中心地として再開発され、さまざまなスタイルのカフェや美術館があるほか、定期的な文化イベントも開催されています。この施設はマリーナ グリーン パークの隣にあり、ここから出発してピクニックを楽しんだり、凧を上げたり、ゴールデン ゲート ブリッジとアルカトラズ島の素晴らしい景色を眺めながらランニングをしたりと、楽しみ方はいろいろです。建築が好きなら、パレス オブ ファイン アーツへ行ってみましょう。ヨーロッパ風の美しい列柱を持つ建築物で、1915 年に開催されたパナマ太平洋万国博覧会 (サンフランシスコ万国博覧会) のために建てられたものです。

    チェスナット ストリートは、さまざまな小売店が軒を連ねるこの地域のショッピングの中心地。ハイストリート系の店舗やブティックのアウトレットが入り交じり、あらゆるスタイルのショップがあります。このエリアには評判のよいレストランもたくさんあり、パシフィック キャッチのおいしいシーフード、ローム アーティザン バーガーのボリュームたっぷりのパテ、スリサンの韓国料理などが人気を集めています。ナイトライフを楽しみたいなら、ホースシュー タバーンでビールを飲みながら地元の人々と会話を楽しんでみましょう。マリーナ ラウンジでは落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと過ごせます。

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  • 7

    フィナンシャル ディストリクト

    サンフランシスコのダウンタウンでこの街の真の姿を見る

    フィナンシャル ディストリクト
    • ビジネス
    • カップル
    • 歴史
    • 高級ホテル

    フィナンシャル ディストリクト (金融街) は、サンフランシスコのビジネスおよび金融の中心地となっている高層ビル街です。驚くような高層ビルが林立していますが、その中でもトランスアメリカ ピラミッドの姿は印象的です。1972 年に建てられたこのビルは、サンフランシスコで最も高い建物であり、その時代にしては非常に未来的なデザインと言えます。その他に目を引くものとしては、フラットアイアン ビルディング、コーポレート ガディス (企業の女神像)、フェリー ビルディングの特徴的な時計塔などがあります。サンフランシスコの歴史に関心があれば、ウェルズ ファーゴ歴史博物館に行ってみましょう。カリフォルニアのゴールドラッシュ、駅馬車の旅、西部開拓時代の生活について知ることができます。

    散策中に少しエネルギーを使いたいときは、フィルバート ステップを登って、標高約 87 m のテレグラフ ヒルの頂上に行ってみましょう。素晴らしい景色だけでなく、途中でカラフルな翼を持ったオウムが見られるかもしれません。食事時に行けば、食欲をそそられるシーフードで有名なタディッチ グリルから、居心地のよいイタリアン レストランのペルバッコまで、さまざまな選択肢があります。アフターワークの時間帯に楽しめるバーも多く、素晴らしいウイスキーのセレクションを誇るリックハウス、ワインとおつまみが美味しいザ バレル ルーム、しゃれた雰囲気のアイアン ホース カクテルなどの店が人気を集めています。

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    ジャパンタウン

    米国風の味わいが加わった日本の一面を知る

    ジャパンタウン
    • アドベンチャー
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    • 食事
    • ナイトライフ
    • 写真

    ジャパンタウンは、市内のウエスタン アディションにあるこぢんまりとした 6 ブロックの地区です。日本町 (にほんまち) とも呼ばれ、サンフランシスコにおける日本文化の中心地であり、その名の通り日本の楽しみで満ちています。カラオケバー、銭湯、専門食料品店のほか、本格的な寿司、ラーメン、しゃぶしゃぶが食べられるレストランなどは、このユニークな地区が誇る魅力の一部。現在米国に 3 つしか残っていない日本人街の 1 つです。

    この地区の中心にあるのは、ピース プラザに建つエレガントで独特な姿をしたピース パゴダ (平和の塔) のモニュメント。1968 年にサンフランシスコの姉妹都市であった大阪から寄贈されたものです。春に訪れることができれば、幸運と言えるでしょう。毎年恒例のノーザン カリフォルニア チェリー ブロッサム フェスティバル (北カリフォルニア桜祭り) が開催され、日本人にはお馴染みの花見に西海岸の雰囲気が加わったイベントを満喫できます。この地域にある多くのカラオケバーでは、新進の歌手が歌声を披露していることも。フェスタ ラウンジ、フィルモアなどの店が人気です。日本の多彩な料理をすべてこの地区で味わえます。ラーメン好きにはたまらないスポットとして、まるふくらぁめん、ひのでやラーメン、わらく、寿司ならクイシンボーが地元の人に人気です。和食の気分でない場合は、オクタビアがおすすめ。上質のアメリカ料理で知られており、ベジタリアンやビーガン向けのメニューも充実しています。

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    カストロ ディストリクト

    活気に満ちた居心地のよい LGBT フレンドリーな地区

    カストロ ディストリクト

    カストロ ディストリクトはサンフランシスコの歴史ある地区で、活気に満ちた LGBTQ+ コミュニティの中心地です。狭い地区ですが見どころは多く、昼間も夜もエキサイティングな場所です。ウォーキングツアーに参加すれば、政治家でゲイの活動家であったハーヴェイ ミルクの歴史を始めとする、この地区の「レインボー」の歴史について知ることができます。サンフランシスコに唯一残されたムービーパレスであり、観光名所ともなっているカストロ劇場で映画を見るのもよいでしょう。

    ショッピングならカストロ ストリートにあるブティックへ。16 番街にあるストリートアートの前では自撮りをしたくなります。日が沈んだら、活気のあるバー、カフェ、レストランで一杯。LGBTQ+ の有名なスポットには、市内で唯一のゲイスポーツバーであるハイ トップスや、米国でも最も初期に開店したオープンなゲイバーの 1 つであるツイン ピークスがあります。

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    ロシアン ヒル

    世界的に有名な曲がりくねったロンバード ストリートがある場所

    ロシアン ヒル

    ロシアン ヒルはサンフランシスコの北東部にある高級住宅街で、歩き続ければ筋肉痛になりそうな急坂、さまざまなスタイルのショップ、素敵なレストランがあることで有名です。ポーク ストリートとハイド ストリートには、アンティークショップ、ブティック、おしゃれなレストランがたくさんあります。坂を上り下りするのに疲れたら、イナ クールブリス パークのベンチで一休みしましょう。ベイブリッジとダウンタウンのスカイラインの眺めは印象的です。

    ここでの最も有名な見どころはロンバード ストリート。ヘアピンカーブが 8 つ続く、市内で最も曲がりくねった急な通りの 1 つです。混雑していることもありますが、レンガで舗装された道路を車がくねくねと曲がりながら下っていく様子は、格好のシャッターチャンスになります。ロシアン ヒルではもう 1 つ、ハイド ストリート沿いを走るサンフランシスコの象徴、ケーブルカーに乗るという楽しみもあります。座ってゆっくりと景色を満喫しましょう。

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    パシフィック ハイツ

    サンフランシスコの富裕層、ハイテク企業の重役や億万長者が住まう地区

    パシフィック ハイツ

    パシフィック ハイツは丘の上にある美しい地区で、歴史のあるビクトリア様式の美しい邸宅や建物があることで有名です。この地区は歩いて巡るのがおすすめです。歩いてみると、ここがサンフランシスコで最も裕福な地区の 1 つである理由がすぐにわかります。特に、ディビサデロ ストリートとライアン ストリートの間にあるビリオネア ロウと呼ばれる 3 ブロックは見どころです。フランクリン ストリートにあるハース リリエンタール邸も訪れてみましょう。1886 年に建てられたビクトリア朝のクイーンアン様式の建物で、年代物の家具を目にすることができます。

    建築と歴史だけでなく、この地区では、アルタ プラザ パークとライアン ストリートの階段から街と湾の素晴らしい景色を眺めることができます。ショッピングをするなら、高級デザイナーショップや個人経営のブティックが並ぶフィルモア ストリートへ向かいましょう。

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Patrizio Cavaliere | コントリビューティングライター