ソウルを象徴する建物や場所では、長きにわたって韓国の首都であるソウルの歴史を感じられます。独特の文化、生活様式、豊かな自然を誇るこの近代的な街には、旅の間に訪れる価値のある史跡がたくさんあります。
ソウルにある景福宮 (キョンボックン) は朝鮮王朝の 500 年の歴史を物語る王宮。また昌徳宮 (チャンドックン) はユネスコ世界遺産に登録されています。城壁内には朝鮮王朝末期の歴史を今に伝える王宮が多数あります。明洞 (ミョンドン) はショッピング街として広く知られていますが、ここには韓国の現代史を象徴する明洞聖堂 (ミョンドンソンダン) もあります。もちろん、ソウルの旅では伝統的な村々を巡ることも欠かせません。博物館やワークショップでは韓国の伝統文化について知ることができ、現代的な都市の真ん中で今も息づく昔の雰囲気を感じることができます。
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徳寿宮 (トクスグン)
伝統とモダンの建築様式が調和
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ソウルの中心部にある徳寿宮。ここでは、「アンティーク」と「モダン」が融合した建築様式に向き合うことができます。この宮殿は、朝鮮王朝第 26 代国王であり、大韓帝国の初代皇帝である高宗 (コジョン) の長寿を願って、慶運宮 (キョンウングン) から徳寿宮に改名されたと言われています。宮殿の正門である大漢門 (テハンムン) をくぐると、伝統的で荘厳な木造建築物のほか、朝鮮王朝時代の後期に建てられた西洋風の石造りの建物が整然と並んでいます。徳寿宮の主な建造物には、宮殿の中心である中和殿 (チュンファジョン)、王室の寝殿であった咸寧殿 (ハムニョンジョン)、高宗がたびたび祝宴を開いたロマネスク様式の静観軒 (チョングァンホン) などがあります。中和殿の後ろにある石造殿 (ソッチョジョン) はヨーロッパの新古典主義を取り入れた 3 階建ての石造りの建物で、1909 年に建てられました。1 階は高宗の応接室として使われていました。現在では、石造殿の中央部は大韓帝国歴史館、西翼は国立現代美術館として利用されています。
大韓帝国歴史館と国立現代美術館ではさまざまな展示を見ることができ、歴史と文化に同時に触れることができます。また美しい散歩道である徳寿宮石垣道 (トルダムギル) を、家族や恋人と一緒に散策してみましょう。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 中区 世宗大路 99
営業時間 : 火 ~ 日 : 9:00 - 21:00 (定休日 : 月)
電話番号 : +82 (0)2-771-9951
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南山韓屋村 (ナムサンゴル ハノクマウル)
600 年におよぶ歴史と文化を目にして楽しむ場所
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南山韓屋村に行って先祖の生活を実際に体験してみませんか。南山谷 (ナムサンゴル) 公園内にある韓屋村は、1994 年にソウルが首都として 600 周年になるのを記念して造られました。韓服を着る、韓紙で折り紙をする、ハングルを書く、伝統的なお茶を飲むなどの文化体験から、エチケット教室や漢方薬まで、さまざまな韓国の伝統を体験できます。南山谷公園には、伝統工芸展示館、南山国楽堂、泉雨閣 (チョンウカッ)、タイムカプセル広場などがあり、またソウルの市街地の美しいパノラマを眺めることができます。
テコンドーや藁細工のデモンストレーションを見た後は、ジェギチャギやユンノリなどの伝統的なゲームに挑戦。その後はカフェ 1890 で伝統的なお茶やコーヒーで一息入れましょう。週末には村で伝統的な結婚式が行われ、ただ見物するだけでも、実際に参加してみるのも特別な体験になります。伝統文化財の解説員が親しみやすく解説してくれます。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 中区 退渓路 34 ギル 28
営業時間 : 火 ~ 日 : 9:00 - 18:00 (定休日 : 月)
電話番号 : +82 (0)2-2261-0517
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景福宮 (キョンボックン)
朝鮮王朝時代の面影が残る場所
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もっと読む壮麗さと気品を兼ね備えた景福宮は、朝鮮王朝の正宮でした。ソウルの北部に位置するため、北闕 (プッコォル) とも呼ばれます。5 か所ある王宮の中でも景福宮の建築美は最上級と言えます。光化門 (クァンファムン) と興礼門 (フンレムン) を通り抜けて勤政殿 (クンチョンジョン) に到着すると、宮殿越しに雄大な北岳山 (プガクサン) の姿が目に入ります。朝鮮王朝時代を代表する建物である慶会楼 (キョンフェル) と香遠亭 (ヒャンウォンジョン) が面する池は当時の姿を今も残しており、かつての王宮の趣を感じることができます。さらに朝鮮民族美術館と国立古宮博物館では、この国の歴史を知ることができます。
民族衣装である美しい韓服をレンタルして着用した人は、王宮に無料で入ることができます。朝鮮王朝時代の服装で王宮を歩き、思い出に残る写真を撮れば、本当に忘れられない体験になるでしょう。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 鍾路区 社稷路 161
営業時間 : 水 ~ 月 : 9:00 - 18:00 (定休日 : 火)
電話番号 : +82 (0)2-3700-3900
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東廟 (トンミョ)
エキゾチックな建物と蚤の市の雰囲気が調和
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東廟では、この場所が持つ長い歴史や、普通では気づかない隠れた見どころを見ることができます。豊臣秀吉が朝鮮に出兵した文禄の役 (壬辰倭乱、じんしんわらん) で、朝鮮は中国の明王朝から支援を受けました。戦後、三国志演義の関羽のほこらを建てるようにという明の皇帝からの要請を受けて造られたのが東廟です。2 棟の建物からは、朝鮮王朝の魅力とともに中国建築の要素が見られます。
東廟の近くで開かれている東廟「のみの市」は 1,000 軒以上の店が軒を連ねる大規模なもので、黄鶴洞 (ファンハクトン) のみの市と並ぶ 2 大古物市の 1 つ。ここには新品以外のすべてがそろっていると言われています。さまざまな装飾品や骨董品から、電化製品、カメラ、本、衣類まで、あらゆる中古品が手に入ります。韓国ならではの雰囲気を味わえるのみの市には外国人観光客も多く訪れます。特産品を安く買えるチャンスは見逃さないようにしましょう。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 鍾路区 蘭渓路 27 ギル 84
電話番号 : +82 (0)2-2148-4167
地図写真提供 Steve46814 (CC BY-SA 3.0) 修正済
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昌慶宮 (チャンギョングン)
シンプルな美しさと落ち着いた雰囲気に満ちた宮殿
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優雅さと静けさが漂う昌慶宮は、ソウル市民の憩いの場。朝鮮王朝の国王であった太宗 (テジョン) は、退位の後、この宮殿に住んでいました。ここは国王が住んだり、政務を執り行ったりする宮殿ではありませんでしたが、五大王宮の 1 つであり、重要な行政機能を担っていました。日本統治時代にこの宮殿は動物園、植物園、博物館、遊園地に改築されましたが、1980 年代に王宮として復元されました。正門である弘化門 (ホンファムン) と正殿である明政殿 (ミョンジョンジョン) は、景福宮のものほど大きくはありませんが、精巧な装飾が施され、静かな遊歩道は都会の中にある憩いの場としてぴったりです。
4 月から 11 月までの夜間観覧期間中は、壮大なライトアップの下で、旧王宮の美しさと素晴らしさに浸ることができます。王宮の近くにある仁寺洞 (インサドン) のカフェ通りもおすすめです。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 鍾路区 昌慶宮路 185
営業時間 : 火 ~ 日 : 9:00 - 17:30 (定休日 : 月)
電話番号 : +82 (0)2-762-4868
地図 - 6
曹渓寺 (チョゲサ)
市街地にある韓国仏教の象徴的存在
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曹渓寺は、生きとし生けるものが共に生きる世界を目指す大乗仏教曹渓宗の総本山。山門、一柱門、四大天王浮彫像を経て境内に入ると、ここが修行、文化、歴史の地であることを実感できます。ソウルの有形文化財に指定されている大雄殿と三尊仏、そして樹齢 500 年を誇るシロマツやハリエンジュなどを見ていると、自然と謙虚な心持ちになれます。大雄殿の軒先だけでも先人の美意識とその調和が感じられます。
境内は 24 時間開放されているので、いつでも気軽に立ち寄って、美しく趣のある古刹を見て回ることができます。特に夜に訪れると暗闇の中で寺院全体が明るく照らされ、素敵な夜景を楽しめます。またテンプル ステイ プログラムに参加するのもおすすめです。毎日の生活で疲れた心を癒し、安らぎと知恵を得られることでしょう。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 鍾路区 郵征局路 55
電話番号 : +82 (0)2-768-8600
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昌徳宮 (チャンドックン)
自然に溶け込んだ王宮と後苑
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もっと読む朝鮮王朝の離宮であった昌徳宮では、自然景観と調和した様式の建物と、その背後にある美しい庭園の後苑 (フウォン) を見ることができます。ユネスコの世界遺産に指定されているこの離宮は、自然の山の地形に沿って森の中に建てられており、優れた建築物の見本とされています。建物の背後にある後苑は秘密の花園を意味する秘苑 (ピウォン) とも呼ばれています。祝宴、散歩、学習のために作られたもので、昌慶宮とつながっています。この王宮は最も長い期間にわたって国王の居城であったため、樹齢 300 年の巨木を始め、池や建物などが自然と調和し、その建築的価値は計り知れません。
昌徳宮では、慌ただしい日常から離れ、ゆっくりと宮殿内を散策して自然を感じましょう。後苑の美しさを堪能した後は、近くの昌慶宮にも足を延ばすことをおすすめします。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 鍾路区 栗谷路 99
営業時間 : 火 ~ 日 : 9:00 - 17:00 (定休日 : 月)
電話番号 : +82 (0)2-762-8261
地図 - 8
崇礼門 (スンネムン)
ソウルにある国宝第 1 号
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韓国の国宝第 1 号である崇礼門は、長きにわたって首都を守ってきました。約 600 年間、朝鮮王朝の首都である漢陽 (ハニャン、ソウルの旧称) を守る門としての役割を担ってきました。この門は日本統治時代にもしっかりと保存されていましたが、惜しいことに 2008 年に焼失。しかし徹底的な歴史的調査のおかげで、幸いにも 2013 年に元の形に完全に復元されました。
その時点では復元された崇礼門と人々の安全を守るために、表門だけが開かれていました。2021 年 6 月からは、市民を悩ませていた交通の不便さを解消するため、裏門も開放されました。南大門市場 (ナンデムンシジャン) は、10,000 軒を超える店舗がある東大門市場 (トンデムンシジャン) と並んで、衣料品、アクセサリー、さまざまな生活用品を販売するソウル最大の卸売市場の 1 つです。立ち寄って、質のよい商品をリーズナブルな価格で手に入れましょう。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 中区 世宗大路 40
営業時間 : 火 ~ 日 : 12:00 - 24:00 (定休日 : 月)
電話番号 : +82 (0)2-779-8547
地図 - 9
北村韓屋村 (ブッチョン ハノクマウル)
600 年の歴史を持つ伝統家屋を見学する
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もっと読む北村韓屋村は、景福宮、昌徳宮、宗廟 (チョンミョ) の間にあり、周囲の景観が美しいため、かつては朝鮮王朝の王族や高官が住む高級住宅地でした。北村という名は、清渓川 (チョンゲチョン) と鍾路 (チョンノ) の北側に位置することに由来します。伝統的な朝鮮の建築様式である韓屋 (ハノク) が密集しており、600 年前のソウルの面影を残しています。伝統文化を体験できる文化センターと韓屋のレストランがあり、朝鮮王朝時代にタイムスリップした気分になれます。
北村八景コースは、北村の名所を巡るコース。ツアーは北村文化センターから始まり、北村韓屋村ならではの雰囲気を味わうことができます。特に六景目のコクトゥランの韓屋はおすすめです。絶景ツアーを終えたら、北村にあるおいしいレストランで牛骨スープのソルロンタン、コース料理である韓定食 (ハンジョンシク)、餃子の入った鍋料理のマンドゥチョンゴルなどの伝統料理を味わってみましょう。
所在地 : 韓国 ソウル特別市 鍾路区 桂洞ギル 37
営業時間 : 毎日 : 9:00 - 18:00
電話番号 : +82 (0)2-2133-1371
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明洞聖堂 (ミョンドンソンダン)
長い歴史を持つカトリックのシンボル
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明洞聖堂では、カトリック教会の歴史を目にすることができます。この荘厳な建物には畏敬の念すら抱くでしょう。聖堂の正式名称は、「韓国カトリックソウル大司教区司教座聖母マリア無原罪のおんやどり明洞大聖堂」です。韓国カトリック教会のシンボルであり、中心的存在であるとされている明洞聖堂。ここには多数の殉教者の遺骨が安置されています。このカトリック教会は韓国人自身によって設立されました。これはカトリック信仰の 2000 年に及ぶ歴史おいても前例のないことです。12 年の期間を経て完成した明洞聖堂は純粋なゴシック様式の建物で、その大きな文化的価値により史跡に指定されています。
近くにはカトリック ソウル大司教区庁、カトリック ホール、聖パウロ カトリック センターがあります。ミサは日曜日と平日のどちらも行われます。人気が高いので、結婚を控えているカップルがこの教会で結婚式を挙げるには、通常は約 1 年待つことになります
所在地 : 韓国 ソウル特別市 中区 明洞ギル 74
電話番号 : +82 (0)2-774-1784
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