ロンドンのおすすめの劇場では、世界的に有名なミュージカルや演劇の数々が上演されています。ウエスト エンドのような演劇に特化した地区には最高クラスの劇場が多数あり、新しい作品でも古い作品でも、舞台を楽しむための場所に事欠くことはありません。

ロンドンの劇場の歴史は 16 世紀にまでさかのぼり、ウィリアム シェイクスピアやクリストファー マーロウといった偉大な劇作家が残した作品が、今日までその名声を保っています。現代の舞台がどんなに素晴らしいものであるかを、涙や笑いとともに実感できます。ぜひ、ロンドンの有名な劇場やコンサート会場を訪れてみてください。舞台とはいかに特別なものであるかを経験できるでしょう。

  • 1

    フェニックス劇場

    イタリアの建築文化を再現したパフォーマンス スペース

    フェニックス劇場
    • 歴史
    • ナイトライフ

    イタリアの劇場様式を再現したミュージック ホールとして、フェニックス劇場が工場跡地に最初にオープンしたのは 1930 年のことでした。新古典主義様式のファサードに見下ろされながらエントランスを入ると、金色に輝く彫刻や真っ赤な客席、木彫りの豪華な扉など、イタリアの劇場様式がそこかしこに散りばめられています。

    フェニックス劇場はロンドンのウェスト エンドで最も異彩を放つ劇場の 1 つで、『ベンド イット ライク ベッカム : ザ ミュージカル』、『カム・フロム・アウェイ』、『ブラッド・ブラザーズ』など数々の大ヒットミュージカルを 21 年にわたって上演しています。

    所在地 : Charing Cross Rd, London WC2H 0JP, UK

    電話番号 : +44 (0)333 009 6690

    地図

    写真提供 MrsEllacott (CC BY-SA 3.0) 修正済

  • 2

    ロンドン パレイディアム

    数々の名作ミュージカルが上演され、グレード II にも指定されている劇場

    ロンドン パレイディアム
    • 歴史
    • ナイトライフ

    ロンドン パレイディアムは 1910 年の創業以来、そのスケールの大きさと語り継がれる歴史で多くの人を魅了してきました。オクスフォード サーカスに位置するこの劇場では、『サウンド・オブ・ミュージック』、『キャッツ』、『たのしい川べ』といった数々の名作ミュージカルが上演され、2,286 人を収容できる場内は連日満席となっています。また、ここではよくマドンナ、デーモン アルバーン、ハリー コニック ジュニアなどのスターたちの豪華な音楽ライブも開催されます。

    ロンドン パレイディアムはロンドンが誇る建築物の 1 つで、1960 年に保存建造物に指定されてよりその外観はほぼ変わっていません。テレビ放映もされる娯楽的なチャリティイベント『ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス』は、1928 年以来毎年欠かさずこの劇場で開催されており、恒例イベントとして愛されています。

    所在地 : 8 Argyll St, London W1F 7TF, UK

    地図

    写真提供 Linda Hartley (CC BY 2.0) 修正済

  • 3

    パレス劇場

    ウェスト エンド地区随一の劇場

    パレス劇場
    • 歴史
    • ナイトライフ

    劇場が林立するロンドンのウェスト エンド地区にパレス劇場が登場したのは 1891 年のことでした。建物はビクトリア朝時代に活躍し、インペリアル インスティテュートやサヴォイ ホテルなども手がけたかの有名なイギリスの建築家、トーマス エドワード コルカットの設計によるものです。パレス劇場は当初、オペラを上演する劇場として建てられました。

    数年後には劇場の内装が音楽ホールに作り変えられ、演劇、音楽、そして映画も上演される場所となりました。1983 年に著名な作曲家でもあり劇作家でもあるアンドルー ロイド ウェバーの手に渡ってからは、『レ・ミゼラブル』、『ハリー・ポッターと呪いの子』、『プリシラ』など数々の大ヒット作品が上演されています。

    所在地 : 113 Shaftesbury Ave, London W1D 5AY, UK

    電話番号 : +44 (0)207 434 0088

    地図

    写真提供 Matt May (CC BY 2.0) 修正済

  • 4

    ロイヤル オペラ ハウス

    洗練されたパフォーマンスを存分に堪能

    ロイヤル オペラ ハウス
    • ナイトライフ

    ロイヤル オペラ ハウスは、世界中の名だたるパフォーマーたちによって演じられる演劇、オペラ、バレエを鑑賞できる人気の劇場です。毎年、特に祝日を中心に数々の演目が上演されています。建物も上演されるパフォーマンスも一流で、伝統と格調を誇る劇場というイメージがありますが、誰でも歓迎される開かれた劇場であり、気軽に足を運べます。常識の範囲内であれば、ドレスコードは特にありません。劇場は、コヴェント ガーデン駅を出て東に向かった徒歩圏内にあります。

    所在地 : Bow St, Covent Garden, London WC2E 9DD, UK

    電話番号 : +44 (0)2072 401200

    地図
  • 5

    ライシアム劇場

    『ライオン キング』の本拠地でもある歴史ある劇場

    ライシアム劇場
    • 歴史
    • ナイトライフ

    1772 年創業のライシアム劇場は、幾度となく閉鎖と再開を繰り返した波瀾万丈な 250 年の歴史の中で、デイヴィッド ギャリックやサー ヘンリー アーヴィングなど、英国の著名な脚本家たちの数々の作品を上演してきました。直近では 1996 までの 10 年間閉鎖に追い込まれていましたが、それ以降は大復活を遂げ、いくつもの大がかりな演目がここで披露されています。

    ライシアム劇場で最もヒットした演目といえば、やはり『ライオンキング』でしょう。1999 年の初公演以来、何百万もの観客を魅了してきました。2,100 人収容できる劇場は毎晩満席で、ロンドンでの観劇には絶対おすすめのスポットです。

    所在地 : 21 Wellington St, London WC2E 7RQ, UK

    電話番号 : +44 (0)333 009 6690

    地図

    写真提供 Paul the Archivist (CC BY-SA 4.0) 修正済

  • 6

    アポロ シアター

    最高峰の劇場でショーを堪能して、ウェスト エンドの歴史に浸る

    アポロ シアター
    • 歴史
    • ナイトライフ

    アポロ劇場は間違いなくロンドンのウェスト エンド地区を代表する劇場の 1 つです。創業は 1901 年で、シャフツベリー アベニューで 4 番目に登場した劇場でした。名前はギリシャ神話に登場する芸術の神に由来し、4 階席まである古典的なルネサンス様式の建物はイギリスの建築家、ルーウィン シャープによる設計です。

    ロンドンに上陸する数々の優れた演劇やミュージカルを上演してきたアポロ劇場は、775 席の会場が連日満席になることも少なくありません。最近の上演ラインアップには、『リチャード二世』、『ピーター パン ゴーズ ロング』、『熱いトタン屋根の猫』、『ジェイミー』などの作品があります。

    所在地 : Shaftesbury Ave, London W1D 7EZ, UK

    電話番号 : +44 (0)330 333 4809

    地図

    写真提供 Tom Morris (CC BY-SA 3.0) 修正済

  • 7

    ソンドハイム劇場

    人々に慕われ続ける劇場で堪能する最高のミュージカル

    ソンドハイム劇場
    • 歴史
    • ナイトライフ

    ソンドハイム劇場はクイーンズ劇場をその前身とし、ロンドンの観劇スポットとして長く愛されています。選りすぐりの豪華な演目が上演され、1907 年の創業以来ウェスト エンドで最も人気の高いナイトスポットであり続けています。

    ソンドハイム劇場は建築物としての魅力にもあふれていますが、第二次世界大戦中に爆弾攻撃を受け、正面とロビーが全面的に改修されるなど、その外観は長い歴史の中で大きく変貌を遂げてきました。それでも、劇場内は『ホビット』、『レ・ミゼラブル』、『ロッキー・ホラー・ショー』といった作品の上演にふさわしい豪華な内装になっています。

    所在地 : 51 Shaftesbury Ave, London W1D 6BA, UK

    地図

    写真提供 Robin Webster (CC BY-SA 2.0) 修正済

  • 8

    リリック劇場

    ルネサンス様式の劇場で選り抜きの作品群を堪能できるスポット

    リリック劇場
    • 歴史
    • ナイトライフ

    リリック劇場は劇場通りとして親しまれるシャフツベリー アベニュー沿いの劇場で、今でも創業当時の形をとどめています。この通りで 2 番目に古く、その歴史は 1888 年にまで遡ります。19 世紀の面影を色濃く残すルネサンス調の豪華な建物は、サヴォイ劇場やハー マジェスティーズ劇場も手がけた建築家、C. J. フィップスによる設計です。

    ロンドンでミュージカル作品を観劇するなら、リリック劇場は絶対おすすめのスポットです。ここ数年のラインナップとしては『キャバレー』、『スリラー ライブ』、『イグアナの夜』などの豪華作品がステージを彩り、ロングラン公演の間中観客を魅了し続けました。

    所在地 : 29 Shaftesbury Ave, London W1D 7ES, UK

    電話番号 : +44 (0)207 494 5841

    地図

    写真提供 Andy Roberts (CC BY 2.0) 修正済

  • 9

    ヴォードヴィル劇場

    19 世紀の面影が残るロンドンの代表的な劇場

    ヴォードヴィル劇場
    • 歴史
    • ナイトライフ

    ヴォードヴィル劇場は、ショッピングと流行の中心地であるウェストミンスターのストランド通り沿いに立つ、1870 年創業の劇場で、このエリアのランドマーク的建築物の 1 つです。世界レベルのミュージカルや舞台パフォーマンスが上演されるスポットとして、多くのファンが押し寄せます。

    ヴォードヴィル劇場では、サンダードラムや幕電光といった独特な舞台装置が現在でも多く残されています。改修により収容人数が 690 人に減り、人気の演目は数週間前に完売してしまうこともあるのでご注意ください。

    所在地 : 404 Strand, London WC2R 0NH, UK

    電話番号 : +44 (0)330 333 4814

    地図

    写真提供 MrsEllacott (CC BY-SA 3.0) 修正済

  • 10

    アポロ ヴィクトリア劇場

    何十年にもわたってミュージカルの傑作を届けてきたアールデコ様式の劇場

    アポロ ヴィクトリア劇場
    • 歴史
    • ナイトライフ

    1930 年の創業時には映画館としてスタートしたアポロ ヴィクトリア劇場がアールデコ調の美しい劇場として脚光を浴びるのは、1980 年代にミュージカルのロングラン作品を上演するようになってからです。2,300 人を収容できる大規模な場内は長年にわたって改修が重ねられ、今でも新しさを失っていません。

    アポロ ヴィクトリア劇場では数年におよぶロングラン作品も少なくありません。たとえば『ウィキッド』、『ボンベイ ドリームス』、『サタデー ナイト フィーバー』などは公演回数が数千回にのぼり、中でも 1984 年が初演の『スターライト エクスプレス』は 18 年連続公演されています。

    所在地 : 17 Wilton Rd, Pimlico, London SW1V 1LG, UK

    電話番号 : +44 (0)333 009 6690

    地図

    写真提供 Gryffindor (CC BY-SA 3.0) 修正済

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    アデルフィ劇場

    長い歴史を誇る老舗劇場

    アデルフィ劇場
    • 歴史
    • ナイトライフ

    アデルフィ劇場は 1806 年のオープン以来途絶えることなく営業を続け、音楽やコメディーなどのステージパフォーマンスをファンに届けてきました。美しいアールデコ調の劇場は 200 年の歴史の中で幾度か改修が行われ、最大 1,500 人を収容できます。

    劇場では数々のメロドラマやパントマイム、翻案劇が上演されてきましたが、現在では世界中で人気のミュージカルを中心に上演されており、1997 年にアデルフィ劇場での初演を迎えた『シカゴ』はその後 8 年にわたるロングランを記録したほか、『スウィーニー・トッド』、『ウェイトレス』、『ボディガード』、『キンキーブーツ』といった人気作でファンを魅了し続けています。

    所在地 : Strand, London WC2R 0NS, UK

    地図
Hudson Brown | コントリビューティングライター