パリ名物のほとんどは世界的にも有名なフランスグルメで、それだけでもパリを訪れる価値があるほどのおいしさです。伝統的なレシピで作られる味と風味が、どんな憂鬱な日でもパッと明るい気分にしてくれます。「光の都」パリが食で有名なのも納得で、パリ名物の多くは世界各地に広まっています。

カフェでの軽食から、ビストロの赤いギンガムチェックのテーブルクロスの上でいただく昔ながらの料理まで、さまざまな名物の中から自分の好きな味がきっと見つかるはずです。ここでは、パリの人々に愛される地元グルメを厳選してご紹介。また、それが食べられる主なカフェやレストランも記載しているので、ぜひおいしいパリの味をお楽しみください。

  • 1

    ルレ ドゥ ラントルコートのステックフリット

    パリで最も愛されているステーキとフライドポテト

    ルレ ドゥ ラントルコートのステックフリット
    • 食事

    ステックフリットは、おそらくフランスのグルメで最も象徴的なビストロ料理です。レシピはシンプルでジューシー。ビーフステーキ (多くの場合、ストリップステーキ、ランプステーキ、またはアントルコート (リブアイステーキ)) をフライパンでソテーにして、フライドポテトを添えます。その心温まる美味しさで多くの人々に愛されるこの料理は、今や世界中のテーブルで食されています。

    パリで人気のステックフリットは、ルレ ドゥ ラントルコートでお楽しみいただけます。この小さな家族経営のステーキハウスのチェーン店は、街に 3 軒あります。どのお店でも、レシピは同じです。メニューは 1 つだけ。ウォールナッツのドレッシングがかかったサラダの後に、カットされたサーロインステーキが特別なソースとフライドポテトを添えて提供されます。例外はありません。ホットチョコレートをトッピングしたプロフィットロール (シュークリーム) もおすすめです。

    所在地 : 20 rue Saint Benoit, 75006, Paris, France

    営業時間 : 毎日 : 正午 - 3pm、7pm - 11:30pm

    電話番号 : +33 (0)1 45 49 16 00

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  • 2

    ピエ ド コションのフレンチオニオンスープ

    パリで最も有名なオニオンスープ

    ピエ ド コションのフレンチオニオンスープ
    • 食事

    ローマ時代からの長い歴史の中で、オニオンスープは形を変えて存在し続けていますが、この人気の料理を改良して広めたのはフランス人でした。言い伝えでは、ルイ 15 世が狩猟小屋で料理をしているときにこの料理を考案したと言われています。食糧庫が空になっていることに気が付いたルイ 15 世が、バターとシャンパンを加えてスープを作り、これが最も象徴的なフランス料理の 1 つとなったということです。

    パリでオニオンスープと言えば、ピエ ド コション。時代を感じさせるこのブラッスリーは、かつては労働者階級が住んでいたレ アール地区にあります。蒸した仔牛肉から取った出汁と大き目の玉ねぎを使用し、溶かしたグリュイエールチーズをトッピングして、バゲットを一切れ添えて提供されます。幸せな気持ちにさせてくれる究極のフランス料理の 1 つです。

    所在地 : 6 rue Coquillière, 75001, Paris, France

    電話番号 : +33 (0)1 40 13 77 00

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    写真提供 Richard Allaway (CC BY 2.0) 修正済

  • 3

    ル ルビー (ワインバー) のパテ、チーズ、ハム

    古くからある市場の端でフィンガーフードとグラスワインを楽しむ

    ル ルビー (ワインバー) のパテ、チーズ、ハム
    • 食事

    シャルキュトリ (スライスしたハムなど) は、パリ中のワインバーで最も人気の軽食です。スライスしたドライソーセージや田舎風のパテから、刺激的な味わいの魅力的なチーズトレイまで、どのカウンターでも美味しい軽食に出会うことができるでしょう。

    サントノーレ通りのショッピングストリートの脇道にある隠れ家のようなこの由緒あるワインバーは、何十年も変わることなくサービスを提供し続けています。この古き良き時代のバーには、手頃なワインやシャルキュトリのプレート、そして気さくな会話を求めて、あらゆる職業や社会的地位にある現地の人々が集まってきます。

    所在地 : 10 rue du Marché Saint Honoré, 75001, Paris, France

    電話番号 : +33 (0)1 42 61 03 34

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  • 4

    ル プティ ヴァンドームのハムサンド (ジャンボンブール)

    パリのどこにでもある日常的な定番メニュー

    ル プティ ヴァンドームのハムサンド (ジャンボンブール)
    • 食事

    ハムサンドほどパリのどこにいても目にする食べ物はないでしょう。世界中の国々でさまざまなアレンジが加えられているハムサンドですが、「完璧」なハムサンドに出会うことは滅多にありません。それでも、ハムサンドはフランスで最も愛されているサンドイッチの 1 つです。

    パリのハムサンドを満喫するなら、おしゃれなヴァンドーム地区にたたずむ正統派ビストロ、ル プティ ヴァンドームがおすすめ。手作りバターがたっぷり塗られた堅焼きバゲットに、農場から届く新鮮なハムがサンドされています。銀白に光るカウンターで、おいしいハウスワインのピッチャーと一緒にどうぞ。

    所在地 : 8 rue des Capucines, 75002, Paris, France

    営業時間 : 月 ~ 土 : 8:30am - 9pm (日曜定休)

    電話番号 : +33 (0)1 42 61 05 88

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  • 5

    ストレーのパリ ブレスト

    パリで最も古いペストリーショップのクリーミーなスイーツ

    ストレーのパリ ブレスト
    • 食事

    プラリネクリームが詰まったこのタイヤ形のスイーツは、伝統的なフランスのペストリーであり、フランス中のベーカリーやペストリーショップで購入できます。元々はパリ ブレストのサイクリングレースを記念して考案されたこのスイーツは、甘いものが好きな世界中の人々にすぐに大好評となりました。

    1730 年まで遡る歴史のあるストレーは、パリで最も古いペストリーショップ。多くの人々は、この店が作るパリ ブレストを究極のものであると考えています。最高の材料のみが使用され、すべてが店内で毎日新しく作られています。事情通の人々によれば、ここで使用される自家製のヘーゼルナッツクリームが、最高のパリ ブレストを生み出す鍵であるということです。

    所在地 : 51 rue de Montorgueil, 75002, Paris, France

    営業時間 : 毎日 : 8am - 7pm

    電話番号 : +33 (0)1 42 33 38 20

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  • 6

    デュ パン エ デジデのクロワッサン

    街で最高のベーカリーの 1 つで個性的な朝食を楽しむ

    デュ パン エ デジデのクロワッサン
    • 食事

    クロワッサンは、間違いなく、フランスで最も有名な朝食です。街のどのベーカリーでも見つけることができます。言い伝えによれば、オーストリア人であったマリー アントワネットは、キフリと呼ばれるウィーンの人気ペストリーをルイ 14 世の宮廷に持ち込みました。そして、それがフランス人の舌に合わせて調整されて、クロワッサンとなったのです。

    1875 年から続く老舗の小さなベーカリー、デュ パン エ デジデのクロワッサンは、パリで評判のクロワッサンの 1 つです。トレンディなサン マルタン運河からすぐの場所にあります。この店の受賞歴のあるクロワッサンは、最高級の有機小麦粉で作られ、焼き立てで提供されます。

    所在地 : 34 rue Yves Toudic, 75010, Paris, France

    営業時間 : 月 ~ 金 : 6:45am - 8pm

    電話番号 : +33 (0)1 42 40 44 52

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    写真提供 World by Mouth (CC BY 2.0) 修正済

  • 7

    セヴェロのタルタルステーキ

    肉屋から転向したシェフの美味しい生の牛肉

    セヴェロのタルタルステーキ
    • 食事

    上質なタルタルステーキはフランスのビストロで味わうことのできる最高の料理の 1 つ。これを上回るものを見つけるのは難しいでしょう。この料理の由来については何年も議論されていますが、タルタルの材料には一般的に​、新鮮な生の牛肉に加えて、ケッパー、玉ねぎ、ウスターソース、塩、コショウ、場合によって​は刻んだピクルス、シェリー、マスタードなどのさまざまな調味料が用い​られています。

    肉屋から転向したシェフのウィリアム氏によってセヴェロで提供されるタルタルステーキは、多くの人がパリ最高のタルタルであると考えています。最高級のフランス牛をみじん切りにし、ケッパーとわずかなエシャロットだけで味付けを最小限に抑え、柔らかい牛肉自体の美味しさが際立つようにしています。鴨油で揚げたフライドポテトを添えて提供されるこの料理は、独り占めしたいほど思い出に残る肉料理です。

    所在地 : 8 rue des Plantes, 75014, Paris, France

    営業時間 : 月 ~ 金 : 正午 - 2pm、7:30pm - 10pm

    電話番号 : +33 (0)1 45 40 40 91

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  • 8

    レクレール ドゥ ジェニのエクレア

    街で最も才能あるパティシエの 1 人が生み出すパリ最高のエクレア

    レクレール ドゥ ジェニのエクレア
    • 食事

    エクレアは、細長いシュー皮に美味しいクリームを詰め、上部にチョコレートをコーティングしたお菓子です。19 世紀初頭に考案されたこの楕円形の人気スイーツは、時間をかけて進化し、現在では数十の異​なる味を楽しめるようになりました。季節感やシェフの想像力を感じられるものもあります。

    レクレール ドゥ ジェニは、パリで最もクリエイティブなエクレアの作り手であると考えられており、街で最高のエクレアともよく称されています。世界屈指の有名なパティシエの 1 人であるクリストフ アダン氏がオープンし、昔ながらのチョコレートのエクレアから、柚子レモン、キャラメルポップコーン、​ラズベリーなどの最新のエクレアまで用意されています。

    所在地 : 14 rue Pavée, 75004, Paris, France

    営業時間 : 水 ~ 日 : 11am - 7pm (定休日 : 月 ~ 火)

    電話番号 : +33 (0)1 42 77 86 37

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  • 9

    ラデュレのマカロン

    フレーバーの進化が止まらない、フランスを代表するスイーツ

    ラデュレのマカロン
    • 食事

    マカロンと言えばフランスから国外に最もよく輸出されているスイーツの 1 つ。人気の高いパティスリーであり、パリでいち早く創業した老舗カフェでもあるラデュレが今日の財をなすことができたのも、この小さくてエレガントな焼菓子のおかげでした。さまざまなフレーバーのガナッシュクリームが半分に割った 2 つのマカロンにサンドされ、手土産や差し入れにぴったりのシックでエレガントなスイーツです。

    1860 年代、ロワイヤル通りに創業した第 1 号店に聖地巡礼し、トレードマークであるミントグリーンの箱に詰められたマカロンを購入しましょう。キャラメル、ピスタチオ、ラズベリーといった定番フレーバーだけでなく、フォアグラやアルバ産白トリュフといった季節限定の型破りなフレーバーも楽しめます。

    所在地 : 16 rue Royale, 75008, Paris, France

    営業時間 : 毎日 : 9am - 7pm

    電話番号 : +33 (0)1 42 60 21 79

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    写真提供 leo gonzales (CC BY 2.0) 修正済

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    セバスチャン ゴダールのクロックムッシュ

    フランスで人気のサンドイッチに舌鼓を打つ

    セバスチャン ゴダールのクロックムッシュ
    • 食事

    1900 年代初頭にパリのブラッスリーで考案されたクロックムッシュは、チーズがたっぷりのホットサンドイッチであり、フランスのカフェで人気のメニューです。通常はパンドミ (スライスした食パン) を用いて、パリのハムを中に入れ、溶けたグリュイエールチーズをトッピングし、ベシャメルソースを少し加えてから、フライパンで揚げるか、焼いて仕上げます。

    パリ屈指の美味しいクロックムッシュの 1 つは、セバスチャン ゴダールにあります。この優雅で小さなティールームは、チュイルリー庭園の近くにあり、シェフ パティシエであるセバスチャン ゴダール氏がオーナーです。サンドイッチの軽い味わいを生み出すため、ゴダール氏のペストリーレシピからインスピレーションを​得た材料を使用し、少量のグリーンサラダを添えたプレートで提供されます。クロックムッシュは 3 つにカットされて、ちょうどよい一口サイズになっています。

    所在地 : 1 rue des Pyramides, 75001, Paris, France

    営業時間 : 毎日 : 10am - 7pm

    電話番号 : +33 (0)1 71 18 24 70

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Adrian Moore | コントリビューティングライター