低予算でウィーンを楽しむ 10 のアイデア

ウィーンには 20 を超える地区があります。とは言ってもほとんどの場合、中心部の地区の名前をいくつか覚えておけば困ることはありません。ウィーンの見どころの多くは市の中心部に集中しているため、当然のことながら中心部では、宿泊料金が高くなります。

節約したいなら、ドナウ川とドナウ運河の間にあるレオポルトシュタットなど、市内中心部から少し外れた地区での滞在がおすすめです。グループでの旅行なら、共同でアパートを借りれば予算を抑えられます。

ウィーン パスがあれば、市内の人気観光スポットでお得な特典や割引を受けることができます。特にウィーンでの短期滞在を計画している場合は、購入することをお勧めします。パスは 1 日から 6 日間使えるものがあり、60 を超える観光スポットや美術館、博物館に無料で入場できます。

ウィーン パスの価格は 1 日分が約 8,000 円 (€59) から。乗り降り自由の巡回バスを無制限に利用できますが、ウィーン パスにオプションのトラベル カードを追加すると、市内の公共交通機関を利用することもできます。

ウィーンの市内中心部は約 3 平方キロメートルの広さで、徒歩で十分回れるほどコンパクト。自分のペースでのんびりと歴史地区を散策するのは、素晴らしい観光体験になるはず。多くの宮殿、大聖堂、博物館や美術館が徒歩圏内にあります。

ウィーンでは駐車場が見つけにくいため、車での移動はお勧めできません。長距離の移動なら、ウィーンの公共交通機関や民間交通サービスを利用するといいでしょう。

ウィーンを楽しく安価に観光する方法を探しているなら、自転車での観光がおすすめ。シティバイク ウィーンは、ウィーンのシェアサイクルで市内に 100 箇所以上のドッキング ステーションがあります。

自転車を使用するには、オンライン、シティバイク ウィーンのステーション、またはウィーン中央駅での登録が必要です。シティバイク ツーリスト カードは 1 日あたりわずかな料金で借りることができ、最初の 1 時間は無料。その後は 1 時間ごとに追加料金がかかります。

ウィーンパスを購入しない場合でも、市内には入館料なしで入れる素晴らしい美術館や博物館がいくつかあります。そして毎月第 1 日曜日には、州立のほとんどの美術館と博物館が無料になります。

たとえば、ウィーン ミュージアム カールスプラッツでは、古代ローマの発掘品やバロック絵画のほか、ウィーンの巨匠グスタフ クリムトとその弟子エゴン シーレの傑作を見ることができます。また、優雅な建物が美しいウィーン市庁舎では、毎週一定の曜日にガイド付きツアーが実施されます。

ウィーンで日光浴と水遊びを満喫するには、川に浮かぶ細長い島、ドナウ島がおすすめです。この細長い島は市内中心部の東にあります。川沿いには木陰の遊歩道があり、ビーチではボートなどのさまざまな水上アクティビティを楽しむことができます。

ビーチ沿いの一角に、リオの有名なビーチにちなんでか「コパ カグラーナ」と呼ばれるエリアがあります。このエリアにはカクテルバーや屋外のナイトクラブがあり、今では夜の人気スポットとなっています。

ウィーン国立歌劇場では、高いチケットを購入しなくてもオペラやバレエをライブで見ることができるのをご存じでしたか ? この歌劇場では昔から 4 月 から 6 月の間、誰もが無料で楽しめるようにと、人気のパフォーマンスからいくつかを選定して屋外の巨大スクリーンでライブ上映しています。

広場には通常、約 180 の座席が用意されますが、オペラを無料で楽しみたいという人で座席はわりとすぐに埋まってしまいます。見やすい席を取るために、早めにカラヤン広場に向かうことをおすすめします。

ウィーンのナッシュマルクトは、16 世紀にまでさかのぼる広大なマーケットです。ウィーンでは公園でピクニックをするというのも楽しみ方の 1 つですが、その買い出しにぴったりの場所です。このマーケットは毎週火曜日から金曜日まで開催され、100 を超える露店と屋台が新鮮な農産物のほか、ファラフェル、ケバブといったファストフードを販売しています。

このほかにもウィーンでは、中心部から少し西のオッタクリング地区近辺に昔からあるブルネンマルクトも人気です。また土曜日には、レオポルトシュタットでカルメリーターマルクトというファーマーズマーケットが開催されます。新鮮な農産物が色鮮やかで焼き立てパンの香りが漂うこのマーケットは、毎週多くの人でにぎわいを見せています。

世界的に有名なニューイヤー コンサート以外にも、ウィーンでは人々のためにさまざまな無料のフェスティバルを開催しています。ウィーン アイスドリームは 3 月初旬まで開催され、市内各地にアイススケートを楽しめる公共のリンクが開設されます。6 月の夏の夜には、シェーンブルン宮殿のバロック様式の庭園でウィーン フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを無料で鑑賞できます。

映画ファンには、6 月から 9 月にかけてラートハウス (市庁舎) 前で開催されるウィーン市庁舎前広場フィルムフェスティバルがおすすめです。ドナウ インゼル フェスト (ドナウ島フェスティバル) は、世界最大の野外音楽祭の 1 つ。通常 6 月下旬頃に開催され、20 のステージでコンサートが行われます。

美しくロマンティックなウィーンには、手入れの行き届いた庭園を散策したり、木陰で簡単にピクニックを楽しんたりできる都市公園がいくつもあります。シェーンブルン宮殿は間違いなくウィーンで最も有名な宮殿の庭園ですが、市内には他にも公園がたくさん。

シェーンブルンからそう遠くないラインツァー ティーアガルテンは、森林が生い茂り地域の野生動物も生息しています。プラーターは、同名のアミューズメント パークがある場所としても知られているものの、空地には並木に縁どられた野原がいくつもあり、ピクニックには最適な場所です。