ホノルル旅行でよくある失敗の多くは、計画時の誤った思い込みが原因となって起こります。たとえば、ホノルルがハワイ諸島最大の都市であることを考慮に入れていない場合などです。一見、なんてことのないように思えますが、これが大きな問題となることがあります。
ホノルルやハワイのビーチでバカンスを楽しむイメージに心をとらわれがちですが、飛行機の予約や旅の準備を始める前に、まずこの都市について少し調べておくことをおすすめします。ここでは、ホノルル旅行を問題なく安心して楽しむことができるよう、よくある失敗談を紹介します。
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ホノルル全体がすべてビーチパラダイスだと信じ込むこと
大都会ならではの問題もあります
ホノルルの街並みは、青い海を臨む黄金のビーチと、ビーチに隣接するように建ち並ぶ高層ビル群からなります。大都市とビーチバカンス地が一体化したような場所です。そのため、2 つの側面を楽しむことができます。
ほとんどの旅行者にとって、ワイキキ ビーチ周辺が観光の目玉ではありますが、ホノルルは洗練された大都市であり、米国で最も古いチャイナタウンの 1 つもある、多文化が共存する住宅地でもあります。そして、大都市であるがゆえに、ホームレス問題、交通渋滞、盗難など、都市問題や社会問題も抱えています。
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ワイキキ ビーチを唯一のビーチだと思い込むこと
ワイキキ ビーチはオアフ島の数あるビーチの 1 つにすぎない
ワイキキならではのトロピカルで都会的な魅力には抗いがたいものがありますが、ホノルルの魅力は、有名な三日月形のビーチやその周辺エリアだけではありません。オアフ島には、実は何百ものビーチがあります。
オアフ島の海岸沿いの観光スポットには、ビッグウェーブで有名なサンセット ビーチ、沖合にあるハナウマ湾自然保護区の鮮やかなサンゴ礁、家族向けの小さなラグーンのあるマジック アイランドなどがあります。また、オアフ島のウインドワード コーストにある、鮮やかな金色の砂浜とターコイズブルーの海の景観が絵葉書のように美しいラニカイ ビーチも見逃せません。
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リゾート施設から出ないこと
高級リゾートの敷地外も散策しよう
たしかに、ホノルル旅行の予算のほとんどが宿泊施設の予約に充てられるため、広大なリゾート施設を選んだ場合は、敷地内に滞在してリゾートの設備を存分に満喫したくなるでしょう。オールインクルーシブの宿泊施設であればなおさらです。
しかし、数え切れないほどのレストランがあるカラカウア通り沿い、アラワイ ブルバードのほか、さらに遠く離れた場所にはアート ディストリクトやチャイナタウンなどのエリアもあり、散策にもってこいの場所が豊富にあります。リゾートを満喫しようとして外に出ないと、せっかくの観光スポットや体験を逃してしまうことになります。
写真提供 Tomas Carlo E. Carrasco (CC BY-SA 4.0) 修正済
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ホノルルだけで過ごすということ
オアフ島は大きな島であることをお忘れなく
ホノルルには、ハワイを満喫するうえで必要なあらゆる要素が揃っています。ワイキキ リゾートから道路を挟んだ向かい側には、一流のレストラン、ショップ、エンターテインメント施設が軒を連ねています。ただ、広大なオアフ島には他にも素晴らしい機会がたくさんあります。
アクティビティやアウトドア、観光、文化体験など、さまざまなジャンルの体験ができます。また、島の周りにある数々の静かで美しいビーチのほかにも、ダイヤモンド ヘッド、ワイメア フォールズ、ココ クレーター、マカプウ灯台など、さまざまなレベルの素晴らしいハイキングコースがあります。島内の博物館や史跡でポリネシアの文化を学ぶのもおすすめです。
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パールハーバーのような人気観光スポットに事前予約せずに行くこと
確実に行けるよう事前にチケットを予約しておこう
パールハーバー ビジター センターも、ホノルルに到着する前に事前予約することを強くすすめています。実際、この史跡はオアフ島屈指の有名で混雑する観光スポットとなっています。チケットの枚数には限りがあります。
そのうえ、1 日に 1,000 人近くの見学希望者が訪れるのに対し、パールハーバー国立記念館のアリゾナに向かうための米海軍のシャトルボートには 1 回に約 150 人しか乗れません。訪れるのが難しいことを到着して初めて知り、失望して帰っていく人も珍しくありません。そうならないように事前予約しておきましょう。
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ビーチ遊び以外の準備をし忘れること
オアフ島の奥地も探検しよう
ワイキキを一歩出れば、ビーチ以外にも、おもいっきり体を動かすことができるアクティビティ、興味深い歴史や文化など、さまざまな楽しみが待っています。そのため、ビーチサンダルや水着以外の荷物も準備しておきましょう。
オアフ島は、他のハワイ諸島と同様に、海岸線以外にもさまざまな風景が広がっています。緑豊かな滝や美しい渓谷を巡るハイキングコースを楽しむには、アウトドア用品や靴を用意する必要があります。また、レストランや施設によっては、リゾートカジュアルなドレスコード (男性は少なくとも T シャツ、ポロシャツ、アロハシャツに加えてチノパンを着用、女性は少なくともハワイアンドレスを着用) を推奨している場所もあります。
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ダイヤモンド ヘッドへのハイキングを甘く見てしまうこと
意外と大変なことを覚悟しておこう
ダイヤモンド ヘッドへのハイキングは、夢のような光景の中を歩く簡単そうなハイキングと思われがちですが、覚悟して臨まないと、多くの旅行者のように苦しむことになります。この「オアフ島最高のトレイル」を挑戦する人の多くが、そのハイキングの長さ、傾斜、朝遅く出発した場合にさらされる暑さを知らずに臨んでいます。
この死火山の円錐丘では、日中の温度が非常に高くなることがあり、乾燥していることから、早朝に出発することをおすすめします。水筒を持参し、必要に応じてハイキングの前に補充ステーションで補給しておきましょう。トレイル自体の長さは 1 km 足らずです。日焼け止めを塗り、ハイキングに適した服装と靴を着用してください。
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観光客向けになりすぎたルアウに参加すること
本場のハワイを体験しよう
人気の旅行先にはそれなりに観光地的な要素があるものですが、ホノルルの一部のルアウもその例に漏れません。そうしたルアウは、会場にできるだけ多くの人を入れることを目的としている傾向にあり、出されるハワイ料理も、象徴的な味にこだわるというよりは、大人数用に用意されたようなものが多いです。
100 年以上もの間、本格的で伝統的なルアウは行われていませんが、ルアウを見るならオアフ島のノース ショアにあるポリネシア カルチャー センターで予約することをおすすめします。ルアウの中でも最も本場のルアウに近く、数々の受賞歴があるショーが行われています。家族向けであるのも魅力です。
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ホノルルは交通渋滞がないと思い込んでいること
交通渋滞があることを知っておこう
意外かもしれませんが、ホノルルは無念にも、過去にロサンゼルスを抜いて全米で最も交通渋滞の多い都市になったことがあります。交通渋滞はホノルルが抱える大都市ならではの問題であり、ラッシュアワー時はかなり深刻な状況になります。そのため、ダニエル K イノウエ国際空港からホノルルのダウンタウンに移動する場合も予想以上に時間がかかる場合があります。
ホノルル市内やオアフ島周辺での移動時間を考慮し、イライラしないようにゆとりのある計画を立ててください。また、午前 9 時前や午後 5 時過ぎの移動はなるべく避けるようにしましょう。
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現金を持ち歩かないこと
オアフ島が広大な島であることをお忘れなく
オアフ島以外の島にも言えることですが、ホノルル観光の際には、クレジットカードと一緒に十分な現金も持ち歩くことをおすすめします。着陸後も、チップや移動などで小銭を使う機会が多いため、空港の ATM に立ち寄るとよいでしょう。
もちろん、ATM はホノルルの中心部のあちこちにあり、空港でも簡単に見つけられますが、島の他の地域を散策する場合はそうはいきません。また、現地のお店やレストランでは、現金しか使えないところも多くあります。なお、ハワイでは現金引き出し手数料がかなり高いため、一度にまとめて引き出すことをおすすめします (持ち歩かない分はホテルの客室の金庫に保管しておきましょう)。