10/10 (最高に素晴らしい)
2023年11月22日
古城のような外観の建物で、駅からの道中、ここと知らずにこういう所に泊まれたらいいのにと言った連れがまさにその建物に泊まると知ってずいぶん嬉しそうでした。歴史のある建物のようで、一度戦争で壊れたのか、廃墟のような状態からオーナー家が元通り修復している様子をロビーの写真本で拝見しました。大事に使われてきた建物だと随所に感じられます。
フロントロビーは重厚な雰囲気で、もしかして場違いに格式高い所に来てしまったのかと一瞬不安になりましたが、英語さえおぼつかない私達にもとても丁寧で親切に対応してくれたスタッフの皆様に本当に感謝しています。
今回、私達はスーペリアでベランダのある良い部屋に宿泊させてもらいました。素敵なバラの壁紙とシャンデリアのある、多分客間であった、趣きの部屋でした。見学したゲーテハウスを思い出しながら当時の生活はこんな感じだったのかなと想像していました。衣類のクローゼットなど古い鍵を回して開ける品の良い年代物で、何世代も使ってきたものを自分達にも使わせてもらっているようで、万一壊したらどうしようと畏れ多かったです。部屋の鍵も大きくて重くて(あと何故か二重。防音の配慮?)、どれも本物な雰囲気があります。
お風呂やベッド脇のライトやラジオ、WIFIなどの設備面は、最新設備のホテルのような便利に洗練されたものでこそありませんが、歴史的建物に泊まっているのだから私としてはそれでいいと思います。
シーツやタオルはとても清潔で、掛け布団はドイツ製で暖かかったです。あとトイレがきれいです。
あと、アジア風の部屋だったとのレビューを拝見しまして、今回のお部屋にはお風呂場の黒いタイルに中国の美しい風景画が描かれていました。もしかしてこれのことかもと思いましたが、やっぱり違うかも。ゲーテハウスにも北京の間という部屋がありますから、文化的リスペクトがあるのかもしれませんね。
朝食はコーヒーか紅茶から始まるコースで、フルーツカクテル、何種類ものハムやチーズ、メインの卵料理、4種類のドイツパン、デザートのケーキと、贅沢な時間を過ごさせてもらいました。別の方のレビューの通り、素晴らしい食体験でした。別料金なのでお忘れなく。
フランクフルト南駅からホテルは歩いて5分しない位の距離で、周囲はファミリー層が住む住宅街なので夜でも怖いという感じはしません。行きは登り坂なので、荷物が多いと少し大変かもしれません。駅からバスを使えば空港にも一本(30分くらい)です。
近隣の飲食店マップも準備してくれています。フランクフルトはグリーンソースが有名と教えてもらい、歩いて数分の地元の方が向けのお店を教えてもらいました。店員の方が親切で、美味しかったです。
広い駐車場があるので、車旅の方は市内にも出やすくて便利だと思います。ただ、私が感じたこのホテルの唯一の欠点は、水回りではなく、この駐車場ですね。ホテルの正面に駐車場があって、金網の塀で場所も分かりやすく車で入りやすくていいとは思うのですが、建物の雰囲気を少し損なってしまっている気がします。余計なお世話ですが。それに、もしここがいい感じの庭だったらホテルの格が上がってしまい、私には泊まれなくなりそうです。
本当に素晴らしいホテルで、ドイツ文化にまた少し触れさせてもらいました。
ありがとうございました。
KEI
KEI、1 泊の友人との旅行
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