8/10 (とても良い)
2012年10月8日
中世の趣と暖かみのある雰囲気が魅力の秘境の宿
ラクイラのホテルを探していましたが、市街地のホテルは2009年大地震の影響で壊滅状態にあり予約不能で、郊外のホテルを探してここを見つけました。ラクイラからは車で1時間程度のアブルッツオ国立公園中に位置する小さな村にあるホテルで、この村にたどり着くまでは「本当に人が住む村がこの先にあるのだろうか?」と不安を抱きながらのドライブでした。村自体は観光地化されてバスツアーで訪れるような人達もおり、地元ではそこそこ知られた村なのかもしれません。ちなみに私たちの宿でご一緒した家族はスコットランドから訪れていました。
部屋自体はまさに中世の館を再現したような感じで、部屋のキーも鉄製の15センチ、500グラムはあろうかというほどのクラシックなもの。部屋内の装飾も水のボトルから戸棚から暖炉に至るまで極力現代的なものを廃した趣で、テレビも置いてありませんでした(でも部屋でWiFiが使えました)。
ホテルのレセプション、客室、レストラン等が別々の棟に配されており、移動にはいったん外に出る必要がありますが、このホテルの不思議な魅力を感じればそれもありかなと思ってしまいます。
唯一不満だったのはシャワーブースで、私たちの部屋の場合は部屋内を木製の壁で仕切っただけの空間がシャワーブースとなっており、お湯は出ないわ、流れた水がシャワーブース外にも侵入して来るわで結局シャワーは使えませんでした。
いろんな不便さもありますが、他にはないユニークな雰囲気で中世の生活を体感することに興味があるのであれば是非訪れてみてください。きっと不思議な暖かさの虜になると思います。
Yo&Moto
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