
大阪で人気の祭りとイベント トップ 10
人々の圧倒的なパワーと心意気に胸が熱くなる
かつて日本の中心として栄え、商人文化が今も息づく大阪には、伝統ある祭事がたくさんあります。また、若者に人気の音楽フェスティバルも注目度満点で、全国から多くの人が毎年来場します。旅行者にとっても、大阪観光の目玉となるイベントは少なくありません。
大阪人の人情、熱気、力強さに触れるには絶好の機会となる地元のお祭りに、ぜひ参加してみましょう。非日常の体験に、誰もが感動すること間違いなしです。
天神祭
大阪最大の伝統祭事は楽しさ満点

天神祭は日本三大祭の 1 つに数えられ、7 月にはさまざまな行事が催されます。平安時代後期創建時の大阪天満宮の神事が起源とされ、当時行われていた大川の船渡御 (ふなとぎょ) の伝統が今に引き継がれています。100 隻余りの舟による水上祭は、天神祭のハイライトです。
船渡御の前には、催太鼓で始まる神輿の大行列、陸渡御があり、こちらも見逃せません。船渡御中に打ち上げられる奉納花火も華やか。ミス天神橋らが参加する天神祭ギャルみこしは、天神橋筋商店街の風物詩となっています。
所在地 : 〒530-0041 日本 - 大阪府大阪市北区天神橋 2 丁目 1-8
営業時間 : 7 月
電話番号 : (+81) 6-6353-0025
愛染まつり
担がれたかごの上で娘たちの笑顔が弾ける

愛染まつりは毎年 6 月 30 日、7 月 1 日に行われ、盛大な縁日と行列が大阪の夏を彩ります。その会場となる聖徳太子創建の愛染堂は 593 年からの長い歴史を持ち、川口松太郎の小説『愛染かつら』に登場する縁結びの霊木があることでも知られます。
初日に行われる宝恵かごの行列は、かごに乗る浴衣姿の元気な愛染娘たちの登場から始まります。夏越しの祓え (なごしのはらえ) 大法要、秘仏の特別開帳もあり、訪れた人々が疫病退散や招福を願います。
所在地 : 〒543-0075 日本 - 大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町 5-36
営業時間 : 6 月 30 日、7 月 1 日
電話番号 : (+81) 6-6779-5800
なにわ淀川花火大会
年々パワーアップしている水の都ならではの夏祭り

十日戎
豊臣の世から続く商売繫盛を願う祭事

十日戎は関西で古くから「えべっさん」と親しまれ、信仰を集める恵比寿神のお祭り。恵比寿神生誕の日、 1 月 10 日前後に行われ、大阪では今宮戎神社のものが最も有名です。福笹を受け取りに、毎年多くの参拝者が訪れます。
福笹には、吉兆と呼ばれる縁起物を飾り付けるならわしがあります。さまざまな種類が売られているので、かなえたい願いに合わせて組み合わせましょう。街中では芸能人らが参加する宝恵駕行列 (ほえかごぎょうれつ) も行われ、この季節の風物詩となっています。
所在地 : 〒556-0003 日本 - 大阪府大阪市浪速区恵 1 丁目 6-10
営業時間 : 1 月
電話番号 : (+81) 6-6643-0150
住吉祭
大阪の街全体を清める夏の神事

住吉祭は住吉大社による伝統神事で、勇壮な神輿 (みこし) の行列が有名です。特に、最終日に大阪の街を練り歩く大神輿渡御 (おおみこしとぎょ) は大迫力で、毎年多くの人出があります。夏越祓 (なごしのはらえ) 神事は、夏越女 (なごしめ) と呼ばれる白粉に時代装束の女性たちが芽 (ちがや) の輪をくぐり抜け、けがれをはらい健康を願います。
期間中の一連の儀式を通して、大阪中が清められると言われます。住吉神社の総本社にして、人気のパワースポットである住吉大社にもぜひ足を運んでみましょう。
所在地 : 〒558-0045 日本 - 大阪府大阪市住吉区住吉 2 丁目 9-89
営業時間 : 7 月 30 日、31 日、8 月 1 日
電話番号 : (+81) 6-6672-0753
写真提供 Ogiyoshisan (CC BY-SA 4.0) 修正済
サマーソニック
音楽をテーマにした夏フェスの代表格

- ユニーク
サマーソニック、通称「サマソニ」の大阪公演。日本でも有数のロック音楽フェスティバルで、2000 年の開始以来、国内はもとより海外からも大物アーティストが数多く出演しています。
都市近郊で開催されることを特徴とし、東京公演とともに都市型フェスとも呼ばれます。8 月に舞洲 (まいしま) の特設会場で行われ、近年はロック以外のジャンルからも多くのアーティストが参加し、幅広い年齢層から支持を集めています。次の公演ではどんなステージが用意されるのか、音楽ファンからの期待値は上がるばかりです。
所在地 : 〒554-0042 日本 - 大阪府大阪市此花区北港緑地 2 丁目 1-128
営業時間 : 8 月
写真提供 Edson Chilundo (CC BY 2.0) 修正済
岸和田だんじり祭
迫力とスピードの激しいぶつかり合い

岸和田だんじり祭は、江戸時代から約 300 年続く伝統行事。「やりまわし」と呼ばれる独特の山車の方向転換で知られ、素早し旋回には引き手の技術とチームワークが求められます。大迫力の場面の連続で、ひと時も目が離せません。山車の上で踊る大工方、力強い鳴り物の音色も祭り気分を盛り上げます。
祭りの運営は各町会が担っており、子ども会、少年団、青年団、組、若頭、世話人と、世代ごとに役割を担い成長しながら、長い歴史を今につないでいます。岸和田全体が熱気に包まれる、秋の風物詩です。
所在地 : 〒596-0054 日本 - 大大阪府岸和田市宮本町 6-17
営業時間 : 9、10 月
電話番号 : (+81) 72-423-2121
写真提供 Hhaithait (CC BY-SA 3.0) 修正済