桜は日本の国花であり、日本人に最も愛されている花です。桜と日本人の関わりは深く、古くは古事記の時代に遡ると言われています。そして万葉集の時代には、「桜」の木は神聖なものとして扱われていたのだとか。現在日本には野生種を含め 200 品種を超える桜がありますが、最も一般的で人々に親しまれているのが「ソメイヨシノ」。続いて「シダレザクラ」や「ヤエザクラ」も日本の桜の風景に彩りを添えます。日本各地で開催される桜祭りや桜のお花見スポットをご紹介します。

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    青森県 弘前公園

    空が見えないほどびっしりの桜で埋め尽くされる弘前公園。2020 年には 100 回目を迎える「弘前さくらまつり」は、毎年 4 月下旬から桜を楽しむことができます。弘前の桜は、300 年前に京都嵐山から持ち帰ったカスミザクラが始まりだそう。現在ではソメイヨシノを始め、八重桜や枝垂桜など約 50 種類、2,600 本もの桜が咲き誇ります。園内には樹齢 100 年を超えるソメイヨシノが 400 本以上あり、東内門近くにある最古で樹齢 137 年、高さ 9 m ものソメイヨシノは必見。弘前の桜の特長は、1 つの花芽から咲く花の数が 4、5 個と多いこと。そのためどっしりとボリュームのある桜を楽しめます。城を巡る公園のお堀は桜のトンネルとなり、観光舟に乗って眺めることもできます。散った桜の花弁が水面を埋め尽くし、流れゆくようすは「花筏 (はないかだ)」として話題です。

    営業時間 : 桜の開花情報については公式ウェブサイトなどをご覧ください。

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    東京 皇居 千鳥ヶ淵

    東京都内のお花見シーズンは 3 月下旬から 4 月上旬、ちょうど新年度の始まりで忙しく、桜どころでは・・・という人も多いでしょう。それなら、仕事帰りに立ち寄れる桜の名所で春を感じてみませんか。地下鉄九段下駅から徒歩 5 分、都内中心部にある皇居のお濠に咲く桜は都内随一のお花見スポットです。中でも皇居西側のお濠に沿って 700 m 続く歩道「千鳥ヶ淵緑道」からの眺めが人気で、毎年 100 万人以上の花見客で賑わいます。緑道には 260 本、対岸の北の丸公園には 330 本もの桜は咲き乱れ、お濠の土手を覆う光景は圧巻です。開花時期に合わせてライトアップも行われ、貸しボートでゆったりと夜桜見物を楽しめます。

    営業時間 : 桜の開花情報については公式ウェブサイトなどをご覧ください。

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    北海道 五稜郭公園

    春休みにお花見に行きそびれた人は、北海道新幹線に乗り函館まで向かいましょう。ゴールデンウィーク後半の 5 月上旬に満開を迎える函館の代表的なお花見スポットは、「五稜郭公園」。園内にある五稜郭タワーに上れば、地上 90 m から五稜郭の特色である星型の城塞跡と桜を同時に望めます。お堀に映る青空と、周囲に咲き誇る桜のピンク色のコントラストに見惚れるでしょう。昼間のお花見は園内を散歩するのもよし、北海道民スタイルでジンギスカンとビールで盛り上がるのもよし。近くでジンギスカンセットが販売されているので、気軽に体験できます。夜は桜の下に約 400 個もの提灯が吊るされて、赤色の淡い光に包まれた夜桜が楽しめます。五稜郭公園へのアクセスは、路面電車の車窓から函館の街並みを眺めて、「五稜郭公園前」で下車しましょう。

    営業時間 : 桜の開花情報については公式ウェブサイトなどをご覧ください。

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    大阪 造幣局 桜の通り抜け

    明治時代から 100 年以上続く大阪の春の風物詩、「造幣局の桜の通り抜け」。普段は通行できない造幣局の道路が、桜の開花時期の 1 週間限定で一般開放されます。約 560 m に渡る通路には、日本全国から集められた 130 種類以上の桜が植えられています。特に珍しい品種は、枝の先に多数の花が密生して手毬のように咲く泡紅色の「大手毬 (おおてまり)」や、黄緑色の花弁の中心に紅色の縦線が鮮やかな「御衣黄 (ぎょいこう)」など。2019 年には東京荒川堤にあった香りのある白い桜「御座の間匂 (ござのまにおい)」も仲間入りしました。多くが遅咲きの八重桜の為、見頃は 4 月中旬ごろ。それぞれの桜の木には名札がぶら下がっているので、違いを楽しめるのが魅力ですね。

    営業時間 : 桜の開花情報についてはウェブサイトなどをご覧ください。

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    京都 仁和寺の御室桜

    京都市内でソメイヨシノが散った後に見頃を迎える遅咲きの「御室桜 (おむろざくら)」は、江戸時代から庶民に親しまれている歴史ある桜です。品種は「御室有明 (おむろありあけ)」と言い、背丈が 2 ~ 3 m なのが特長で、「花が低い」と「鼻が低い」をかけて「お多福桜」との別名も。約 200 本もの御室桜が植えられているのは、平成 6 年に世界遺産に登録された真言宗御室派の総本山、「仁和寺 (にんなじ)」です。境内にある江戸時代に建てられた五重塔を背に、同時期に植えられた御室桜が目の前に咲き乱れる光景を眺めれば、京都の歴史と文化を肌で感じられることでしょう。

    営業時間 : 御室桜の拝観時間 : 8:00 ~ 17:30 (受付 17:00まで)

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    写真提供 Oren Rozen (CC BY-SA 4.0) 修正済

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    宮城県 松島 西行戻しの松公園

    「西行戻し (ざいぎょうもどし) の松公園」は、西行法師がその昔、童子との禅問に敗れ、松島行きをあきらめたという言い伝えのある地。高台にあるため、松島湾を一望できる絶景スポットとなっています。見頃は春の桜の開花時期。この「西行戻しの松公園」の一帯には 260 本以上の桜の木があり、例年 4 月下旬には多くの観光客で賑わいます。特に白衣観音堂前の展望台からは桜の木越しに松島湾が一望でき、その美しさは他に類を見ません。また、おすすめは早朝の朝日が昇る時間帯。日の出の光で空が赤く染まり、日が昇るにつれ様々な表情を見せる桜と松島湾を見ることができます。桜、海、松が一体化した美しさを鑑賞できるのは「西行戻しの松公園」のみの特権。ぜひ桜の季節に足を運んでみてください。

    所在地 : 宮城県宮城郡松島町松島犬田 2

    営業時間 : 桜の開花情報については公式ウェブサイトなどをご覧ください。

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    山梨 富士河口湖さくら祭り

    雄大な富士山を背景に、横たわる静かな湖と咲き誇る桜の花。そんな日本的な風景を堪能できるのが、「富士河口湖さくら祭り」。河口湖は富士山の近くに位置する、富士五湖の 1 つで、「富士箱根伊豆国立公園」に指定されています。この河口湖の周辺には、多数の桜の木があり、あちこちに鑑賞スポットが点在していますが、中でも「富士河口湖さくら祭り」が開催される河口湖北岸の河口湖円形ホール付近から河口湖大橋付近までのウォーキングトレイルがおすすめ。トレイルには何カ所ものフォトジェニックなポイントがあり、湖畔に沿って 1 ㎞に植えられた約 200 本のソメイヨシノと後ろに見える富士山の眺めは圧巻です。

    所在地 : 山梨県南都留郡富士河口湖町

    営業時間 : さくら祭りの開催時期や情報は公式ウェブサイトなどをご覧ください。

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    静岡県 河津桜まつり

    「河津桜 (かわずざくら)」は伊豆の河津で例年 2 月上旬から開花が始まる、早咲きの桜。ソメイヨシノの品種に比べて花が大きく、ピンク色が濃いのが特長です。開花後 1 か月もの間ゆっくり咲き続けるので、長期間楽しめるということでも人気です。そんな可憐な「河津桜」を鑑賞できるのが「河津桜まつり」。河津川周辺を中心に、町内には約 8000 本もの「河津桜」が植えられ、ピンク色に染まる桜並木は目が覚めるような光景です。また、「夜桜ライトアップ」も行われ、ライトアップされた夜桜が河津川に映りこむ様は幻想的な美しさです。定番は河津川沿いの桜並木散策ですが、ゆっくりと桜鑑賞を楽しむには「豊泉橋」や「かわづいでゆ橋」まで足を伸ばされることをおすすめします。

    所在地 : 静岡県河津町賀茂郡河津町

    営業時間 : 桜まつりの開催時期や情報は公式ウェブサイトなどをご覧ください。

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    福島県 鶴ヶ城

    「鶴ヶ城」は、「若松城」または「会津若松城」とも呼ばれ、福島県は会津若松市に実在していたお城。現在は、白い天守閣に赤瓦の映える美しいお城へと再建されています。天守閣内に入ることもでき、中には城の歴史や時代背景などの資料が展示されています。「鶴ヶ城」はまた、「桜の名所 100 選」にも選ばれた桜の名所としても有名。白い城壁を背景に、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラなど約 1,000 本もの桜が次々に花を咲かせ、それは素晴らしい景観です。一定期間、夜間のライトアップも行われ、その東日本最大級と言われる美しさに、多くの観光客の花見スポットとなっています。大河ドラマにも登場した「鶴ヶ城」をバックにした美しい桜の写真はまるで絵葉書のよう。

    所在地 : 福島県会津若松市追手町 1-1

    営業時間 : 桜の開花情報については公式ウェブサイトなどをご覧ください。

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    横浜 大岡川

    神奈川県横浜市内を流れ、横浜港に注ぐ二級河川「大岡川」。桜木駅付近の河口からの川沿いには、3 ㎞ ほどの「大岡川プロムナード」があり、約 500 本の桜が道行く人を楽しませています。「大岡川」の両岸からソメイヨシノがびっしりとせり出している様子は、思わず立ち止まって写真に収める人も多く、地元民や他県からの観光客にも人気です。例年 3 月下旬 ~ 4 月下旬には、「大岡川桜まつり」が開催され、大岡川に沿っていろいろな屋台が立ち並び、桜を鑑賞しながらお祭り気分も楽しめます。また、夜桜のライトアップでは、川べりにつるされた約 2,500 個ものぼんぼりも点灯。光に照らされた桜の花と一緒に川面に映りこむ景観は幻想的で、思わず見とれてしまいます。

    所在地 : 神奈川県横浜市中区日ノ出町

    営業時間 : 桜の開花情報についてはウェブサイトなどをご覧ください。

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    写真提供 Space key (CC BY-SA 3.0) 修正済

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