1 年を通して数十万もの多彩な祭りが行われている日本。京都の山に炎の文字が浮かび上がる「京都五山送り火」や、東北を代表する大迫力の「青森ねぶた祭」には、日本全国のみならず海外からも観光客が押し寄せます。埼玉の「秩父夜祭」や岐阜の「高山祭」は、豪華絢爛な屋台が見どころ。一糸乱れぬ踊りを楽しむなら、「東京高円寺阿波おどり」や「沖縄全島エイサーまつり」をぜひ見に行きましょう。勇敢でスピード感あふれる「岸和田だんじり祭」や「博多祇園山笠」は大興奮間違いなし。横浜の「酉の市」で露店巡りを楽しんだり、「長崎ランタンフェスティバル」で幻想的な雰囲気に浸ったりと、日本各地で開催される魅力溢れる四季折々のお祭りをご紹介します。

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    京都 五山送り火

    毎年 8 月 16 日の夜、京都の山々に次々と浮かびあがる壮大な炎の文字。お盆の精霊を送る仏教的伝統行事「京都五山送り火 (きょうとござんおくりび)」は、京都四大行事の 1 つです。5 つの送り火が順番に点り、それぞれ約 30 分間燃え続けます。午後 8 時、東山に最初の送り火、「大」の字が浮かび上がります。続いて松ヶ崎に「妙」と「法」の文字、西賀茂には「船形 (ふながた)」、大北山に「大」の文字 (左大文字)、最後に嵯峨鳥居本の曼荼羅山に「鳥居形」が点灯。事前に受付した護摩木を焚き、先祖の霊を送り、今生きている人々の無病息災を祈ります。京都市内にはそれぞれの送り火を眺めるベストスポットがありますが、5 つ全部を見るなら京都駅周辺のホテル屋上や客室が最適です。

    所在地 : 京都市内各所、京都駅周辺

    営業時間 : 8 月 16 日 20:00 ~ 20:50 頃

    写真提供 xanday (CC BY 2.0) 修正済

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    東京 高円寺阿波おどり

    1 万人の踊り手と 100 万人の観客が集う、東京の夏を彩る風物詩「東京高円寺阿波おどり」。阿波おどりは徳島県が発祥、400 年続く伝統ある郷土芸能です。かねや篠笛、三味線、太鼓が奏でる特有の二拍子に乗り、「男踊り」は法被を着てダイナミックで時には滑稽に、「女踊り」は浴衣に編笠を被り、下駄を履いて艶っぽく上品に踊ります。東京高円寺阿波おどりは歴史 60 年以上、地元高円寺の連 (団体) を始め、全国各地から個性あふれる百数十の連が参加する東日本最大の阿波おどり大会です。大会は 2 日に渡って行われ、JR 高円寺駅および東京メトロ新高円寺駅周辺の商店街や通りが、阿波おどりの熱狂と歓声で包まれます。

    所在地 : JR 高円寺駅 : 東京都杉並区高円寺南 4 丁目

    営業時間 : 開催日時と時間等は、公式ホームページをご確認ください。

    地図

    写真提供 awaodori (CC BY-SA 3.0) 修正済

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    青森県 青森ねぶた祭

    東北を代表する夏祭り「青森ねぶた祭」は、にらみの利いた面の人形灯籠「ねぶた」が主役。その起源は七夕祭りで、けがれを川や海に流して無病息災を祈った灯籠流しだとか。明治以降に大型化し、現在ではその大きさは最大で高さ 5 m、幅 9 m、奥行き 7 m。ねぶた師を中心に総勢 300 人が約 3 カ月かけて制作します。毎年 8 月 2 日から 7 日までの 6 日間、子どもねぶた約 15 台、大型ねぶた約 20 台が「ラッセラー」の掛け声に乗せて青森駅周辺を練り歩きます。歌舞伎の名作や歴史的な物語を題材とした大迫力のねぶたを眺めるだけでも楽しめますが、踊り子「ハネト」として衣装を着て当日祭りに参加することも可能。最終日には約 11,000発の花火を背に、入賞した 6 台のねぶたが海上を運行する姿は必見です。

    所在地 : 青森県青森市内、JR 青森駅周辺

    営業時間 : 毎年 8 月 2 日から 7 日まで。時間帯やスケジュールは公式ホームページをご確認ください。

    写真提供 Rosino (CC BY-SA 2.0) 修正済

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    横浜 金刀比羅大鷲神社 酉の市

    横浜の初冬を告げる年中行事として地元の人に愛されている「金刀比羅大鷲神社 (ことひらおおとりじんじゃ) 酉の市 (とりのいち)」。境内には近隣の住民や企業から奉納された数百もの職人手作りの提灯が掲げられ、「横浜橋商店街」を始め周辺の通りに数百もの露店が軒を連ねます。中でも福を掃き込む「縁起熊手」を売る露店は必見。小さな熊手なら数千円から数十万円、大きなものは数百万円するものまで、七福神や米俵、鯛に小判と色鮮やかに飾り付けられた立派な熊手が露店の天井までびっしり並びます。開運や商売繁盛を祈願して、初めて買うなら小さなものから始めましょう。金魚すくいや射的で遊んだり、定番のりんご飴やたこ焼き、人気の山芋の磯部揚げを頬張ったりと、お祭り気分を満喫しましょう。

    所在地 : 金刀比羅・大鷲神社 : 神奈川県横浜市南区真金町 1 丁目 3

    営業時間 : 11 月に 2 ~ 3 回。毎年開催日が異なりますので、公式ホームページをご確認ください。

    地図

    写真提供 8-Forestmarahami (CC BY 2.0) 修正済

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    埼玉県 秩父夜祭

    2016 年にユネスコ無形文化遺産に登録された秩父神社の「秩父夜祭 (ちちぶよまつり)」は、300 年以上続く秩父市の師走名物。軽快な太鼓と笛、鉦のリズム、「ホーリャーイ、ホーリャーイ」の掛け声に合わせ、豪華絢爛な 4 基の屋台と、2 基の傘鉾 (かさぼこ) が市内を巡行します。それら 6 基の山車 (だし) は、金の飾り具や極彩色の精巧な彫刻で彩られ、水引幕には鶴や獅子など見事な刺繍が施されており、「動く陽明門」との別名も。昼間には神社の境内で「屋台芝居 (歌舞伎)」も楽しめます。日が暮れると 6 基の笠鉾と屋台に提灯が灯り、冬の澄んだ夜空に数千発もの花火が次々と打ちあがる光景は壮観。毎年 12 月 2 日と 3 日に開催されます。

    所在地 : 秩父神社 : 埼玉県秩父市番場町 1−3

    営業時間 : 宵宮 (よいみや) : 毎年 12 月 2 日 大祭 (たいさい) : 毎年 12 月 3 日

    地図

    写真提供 ちちびあん (CC BY-SA 4.0) 修正済

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    福岡 博多祇園山笠

    約 1 トンもの神輿「山笠 (やまかさ)」を担いで全力で走り抜ける「追い山」が見どころの「博多祇園山笠 (はかたぎおんやまかさ)」。「博多どんたく」とともに福岡・博多を代表する祭りで、博多の総鎮守「櫛田神社」で 700 年以上続く祭事です。毎年 7 月 1 日から 15 日までの期間中は、博多の街が山笠一色に染まり活気づきます。初日には市内各所に高さ 10 ~ 15 m もの「飾り山笠」14 基がお目見えし、山笠期間中楽しめます。「走る山笠」なら、12 日の「追い山ならし」、13 日の「集団山見せ」、15 日の「追い山笠」を見物しましょう。一番山から七番山までの山笠がタイムを競い、スピード感あふれる大迫力の疾走を見せてくれます。

    所在地 : 櫛田神社 : 福岡県福岡市博多区上川端町 1-41

    営業時間 : 毎年 7 月 1 日から 15 日まで。

    写真提供 Pontafon (CC BY 3.0) 修正済

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    岐阜県 高山祭

    「日本三美祭」の 1 つである岐阜の「高山祭」は、春と秋に行われる 2 つの祭りをさす総称です。お花見シーズンに行われる春の「山王祭」は、満開の桜と絢爛豪華な屋台を同時に楽しめるのが魅力。秋の「八幡祭」では、4 台の屋台が街を巡行する「屋台曳き回し」が特長です。春と秋どちらの祭りに参加しても、一文字笠に袴姿の伝統衣装をまとった数百名の行列や、重層の屋台の上で、からくり人形がまるで生きているかの様に繊細で大胆な演技を披露する「からくり奉納」は見逃せません。夜には 100 個もの提灯が屋台を照らし、漆黒の闇に包まれた江戸時代の建物が残る街並みを練り歩く光景はまさに幻想的です。

    所在地 : 春 : 日枝神社 : 岐阜県高山市城山 156 秋 : 桜山八幡宮 : 岐阜県高山市桜町 178

    営業時間 : 春 : 4 月 14・15 日 秋 : 10 月 9・10 日

    写真提供 Sjaak Kempe (CC BY 2.0) 修正済

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    大阪 岸和田だんじり祭

    岸和田だんじり祭の最大の特色は、約 4 トンもの山車「だんじり」が曲がり角を走りながら勢いよく曲がる「やりまわし」。勇敢で、息の合った美しい「やりまわし」は、各町の団結力の賜物です。走るだんじりの屋根で踊る「大工方 (だいくがた)」は祭りの花方、左右の前テコは熟練の技が必要で、後テコは舵取りを担当。曳き手はねじり鉢巻き、腹巻・胸当て、パッチ、じか足袋、各町の法被 (はっぴ) 姿でだんじりを引き、「そーりゃ、そーりゃ」と威勢の良い掛け声が街中に響き渡ります。祭りの豪快さばかりでなく、総ケヤキ造りのだんじりに刻まれた、戦記や神話物語の名場面の彫刻も実に見事で美しく、じっくり眺めたいですね。

    所在地 : 大阪府岸和田市

    営業時間 : 地区ごとに毎年 9 月と 10 月に分かれて開催。詳細は公式ホームページをご確認ください。

    写真提供 Kounosu (CC BY-SA 3.0) 修正済

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    長崎県 長崎ランタンフェスティバル

    冬の長崎の街が 15,000 個もの極彩色のランタン (中国提灯) で埋め尽くされ、幻想的でエキゾチックな世界が広がる「長崎ランタンフェスティバル」。長崎市の新地中華街で旧正月を祝うお祭りとして始まり、その華やかさと美しさが評判を呼び、1994 年から大々的に開催されています。何といっても見どころは、市内各所に飾られた龍や大蛇、麒麟、西遊記や三国志の登場人物など色鮮やかに輝く大型のランタンオブジェ。また期間中には、中国伝統の獅子舞や龍踊り、二胡演奏、中国雑技など、中国文化の魅力を存分に堪能できるイベントも満載です。桃色提灯が川面に映る「銅座川」や、孔子廟会場で恋愛祈願のランタンオブジェを奉納する「ながさき恋ランタン」など、カップルで訪れるにもぴったり。

    所在地 : 長崎市内各地 新地中華街 : 長崎県長崎市新地町

    営業時間 : 開催期間は旧暦に基づき毎年異なります。公式ホームページをご確認ください。

    写真提供 JKT-c (CC BY 3.0) 修正済

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    沖縄県 沖縄全島エイサーまつり

    沖縄の旧盆の風物詩「沖縄全島エイサーまつり」は、本島中部の沖縄市で 3 日間かけて行われる一大イベント。「エイサー」とはお盆の時期に踊る沖縄の伝統芸能で、高さ 3、4 m もの旗を掲げる「旗頭」や、三味線を弾き唄を歌う「地謡 (ジウテー)」、道化師的存在の「京太郎 (チョンダラー)」とともに、大太鼓や締め太鼓を抱えて打ち鳴らしながら、ダイナミックに踊るさまは圧巻のひと言です。まずは祭り初日 (金曜日) に、市内を踊りながら練り歩く「道じゅねー」を見学。中日と最終日には沖縄市コザ運動公園で、沖縄市の青年団や県内各地から選出された団体、創作エイサーをじっくり楽しみましょう。最後はレーザーショーと花火打ち上げでフィナーレです。

    所在地 : 沖縄県沖縄市諸見里 2 丁目 1−1 コザ運動公園

    営業時間 : 開催日時と時間等は、公式ホームページをご確認ください。

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