電車や車など乗り物を使うときとは違った目線から日本の風景を楽しめるのは、ハイキングの旅ならでは。ゆっくり時間をかけて歩く道すがら、自然、歴史、人の営みをより肌で感じられるはずです。寄り道や休憩のたびに、意外な場所で絶景スポットや絶品グルメを発見できる面白さも。ガイドブックには載っていない穴場を自分の足で探し当て、地元の人と交流し、たくさんの夏の思い出を作ってみませんか。

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    屋久島

    屋久島の太古の森を進めば苔に覆われた神秘の世界が目の前に

    豊かな生態系から世界遺産に登録される屋久島は、本土最南端、鹿児島県佐多岬から60キロメートル南に位置します。島を代表する巨樹「縄文杉」の姿を仰ぐ22キロメートル、10時間ほどのハイキングコースは、途中に水場やトイレがあり初心者も安心です。白谷雲水峡では、絶景ポイントの「太鼓岩」まで向かいましょう。映画「もののけ姫」の舞台そのものの苔むす原生林の風景が目に優しく、清々しい空気には心が洗われるようです。宮之浦市街地から10キロメートルと、手軽に楽しめる距離も人気の理由です。

    ロケーション: 日本、鹿児島県熊毛郡屋久島町

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    尾瀬国立公園

    夏が来れば思い出す尾瀬のミズバショウの花に引かれて

    愛唱歌「夏の思い出」の歌詞に登場することから、日本人には古くからなじみのある尾瀬。ツキノワグマやニホンカモシカなど多様な動物が生息し、湿原特有の植物も多く見られます。笠ヶ岳の登山道では花畑が広がり、山頂から尾瀬ヶ原が見渡せる至仏山には希少な蛇紋岩植物も。キンコウカが群生するアヤメ平の湿原は鳩待峠入山口から5時間ちょっとでアクセスできます。有名なのは5月中旬に見頃を迎えるミズバショウ。尾瀬ヶ原に整備された木道から眺めることができます。

    ロケーション: 日本、〒378-0411 群馬県利根郡片品村

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    富士山

    登頂体験にとどまらない世界遺産となった富士山の魅力

    世界遺産登録も果たした富士山は日本人なら一生に一度は登頂を体験してみたいと思う山のひとつ。登山道は吉田、須走、御殿場、富士宮の4ルートあり、山小屋が多く設置されている吉田ルートが初心者向けとして特に中高年に人気です。山頂へ最短距離で着くのは富士宮ルートで、海の景色も望めます。富士山全体を展望できる雁ケ腹摺山(がんがはらすりやま)、中藤山(なかっとうさん)、富士五湖など周辺にもハイキングコースは豊富。キャンプ場とあわせて利用してみましょう。

    ロケーション: 日本、〒418-0112 静岡県富士宮市北山

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    熊野古道

    日本古来のパワースポット、静寂を楽しむ熊野古道の歩き方

    熊野本宮大社を目指し、平安の高貴な方々から江戸の庶民まで多くの人がたどった道を同じように歩くぜいたく。神門をくぐり社殿を仰げば、今日まで続く日本の長い歴史に思いを馳せながら感慨もひとしおです。人気のハイキングコースは、集落を通る発心門王子からの古道。昔懐かしい田畑の風景が郷愁を誘います。小広王子を出発するコースでは森林の中を草鞋峠、岩神峠、三越峠と3つの難所を越え、熊野古道中辺路を代表する風景を堪能できます。1日歩いたあとは、本宮温泉郷で疲れを癒しましょう。

    ロケーション: 日本、〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110

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    四国八十八ヶ所霊場

    四国遍路でこれからの生き方を考えながら心を見つめ直す旅

    世界には多くの巡礼の道がありますが、日本でも現在まで続く巡礼の道が四国に存在します。八十八ヶ所ある札所は弘法大師の教えを今に伝える場所。1番から88番までの四国遍路の全行程は約1,400キロメートルほどの距離となり、一度に徒歩でめぐるには1カ月半から2カ月かかります。無理せず、公共の交通機関を利用したり、レンタサイクルに切り替えたりするのも良いでしょう。修行者のひとりとして寺の宿坊を利用するのも四国遍路ならではの体験。道中はお参りのマナーを守り、謙虚な姿勢を心がけたいものです。

    ロケーション: 日本、〒779-0230 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126

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    高尾山

    都心から気軽にアクセスできる高尾山は日帰りハイキングの定番

    都民に親しまれる高尾山は高さ599メートルあり、ハイキングコースも多く整備され、四季折々の自然が広がります。メインとなる1号路には見どころがたくさん。金比羅台からは新宿方面までを見渡せます。途中までケーブルカーやリフトで上ることもでき、トイレの利用や休憩、食事にも便利です。薬王院までの参道は舗装され、そこから山頂までは30分ほどの距離。空気が澄んでいる日は富士山の姿も楽しめます。

    ロケーション: 日本、〒193-0844 東京都八王子市高尾町

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    知床

    知床をハイキングでめぐり、北海道が誇る大自然の迫力を体感しよう

    流氷体験、野生動物ウォッチングも可能な北海道東部の知床半島一帯は世界自然遺産となり、国内外から大勢の観光客が訪れます。ハイキングコースがある知床五湖は特に人気で、高架木道は往復1.6キロメートル、約40分と手軽。一年中、無料でオープンしています。原生林を散策する地上遊歩道は、大ループが3キロメートル、小ループが1.6キロメートルあり、有料ツアーへの参加で利用できます。北方領土の国後島までを望む知床峠、「乙女の涙」として知られるフレペの滝などもハイキングで訪れてみたいスポットです。

    ロケーション: 日本、〒099-4356 北海道斜里郡斜里町大字遠音別村

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    中山道

    江戸と京を結ぶ中山道で当時の宿場町にタイムスリップした気分に

    観光ガイド『ロンリープラネット』掲載により外国人が多く訪れるようになった中山道。浮世絵で見るような古民家が石畳とともに残る岐阜県の馬籠宿は、江戸時代の街道の雰囲気そのものです。ここから馬籠峠の難所を抜け、長野県の妻籠宿へ向かうコースは「中山道ハイキング」と呼ばれ、約2時間の距離。途中に広がる滝の風景も格別です。ご当地グルメの五平餅を頬張りながら、散策を楽しみましょう。木曽路の難所として知られる十曲峠を越える、落合宿から馬籠宿までのハイキングコース「落合の石畳」も人気です。

    ロケーション: 日本、〒508-0502 岐阜県中津川市

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    白馬山麓

    冬はスキー、夏はハイキングのメッカとなる日本の北アルプス、白馬散策の楽しみ方

    白馬山麓でのハイキングは、八方尾根自然研究路が王道。麓からゴンドラとリフトを乗り継ぎ、目的地の八方池までは徒歩1時間半ほど。北アルプスの雄姿に抱かれた池が鏡のようにその山々を水面に映し出す景色は、まさに圧巻です。6、7月にはユキワリソウが一面に咲き乱れ、この世とは思えない美しさ。八方尾根観光のハイライトと言えるでしょう。さらに2時間半ほどの登山コースが唐松岳まで続いています。ゴンドラ、リフト乗り場周辺には長野オリンピック関連施設や食事スポットがあり、観光に便利です。

    ロケーション: 日本、〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村大字北城

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    旭岳

    北海道最高峰の旭岳で高山植物が織りなす絶景に出合う旅

    北海道旭川駅、旭川空港からアクセスできる旭岳ロープウェイで約10分上り、そこから約1時間ほどのハイキングを楽しみましょう。6月から9月までのシーズン中、多くの登山客でにぎわいます。特にシルバーウィークは、山を覆う紅葉の美しい景色が広がるため、より人気を集めています。旭岳温泉も利用できます。標高2,291メートルの旭岳では高山植物の多様性も見どころ。また、ロープウェイ駅から徒歩20~30分の「姿見の池」と展望台からの眺めも必見です。

    ロケーション: 日本、〒071-1471 北海道上川郡東川町ノカナン

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